キャリアの携帯ショップと「マクドナルド」の店舗数はどちらが多いのか?

近年、各地方で閉店・撤退が続く「携帯ショップ」。たとえばドコモショップは2022年度から2025年度までの3年間で約700店舗を削減する計画が明らかになっており、近年は店舗数がどんどん減っています。では減った今、「全国に携帯ショップは全くない状態だと言えるのか」を把握している方は意外と少ないのでは?

そこで今回は「キャリアの携帯ショップ数」を解説しつつ、比較対象として「マクドナルド(及びモスバーガーなど主要チェーンとの合計)の店舗数」と比べてみます。

マクドナルド+モスバーガー+ケンタッキーフライドチキンの合計と、閉店が進むキャリアの携帯ショップのはどちらが多いのでしょうか?

全国のマクドナルドの店舗数はどれくらい?

さっそく、まずはマクドナルドの店舗数を見ていきましょう。まずマクドナルドの店舗数は全国2,950店舗です。

全国のマクドナルドの店舗数はどれくらい?1(Image:Mei Yi / Shutterstock.com)

マクドナルド

2,950店舗という店舗数は、ファストフード店としても、ファミレスやカフェを含む飲食全般としても圧倒的です。たとえばスタバの店舗数は全国1,917店舗 (うちライセンス店舗158店舗)、デニーズの店舗数は317店舗、サイゼリヤの店舗数は国内1,055店舗。近ごろ急速に出店が増えている鰻の成瀬の店舗数は154店舗(2024年4月次点)。

つまり2,950店舗という数値感は、ほぼ「どの地方の町でも目にするし、利用に不便を感じることがない」レベルの店舗数と言えるでしょう。コンビニに比べれば店舗数は少ないですが、それでも圧倒的です。

ちなみにモスバーガーを足すと何店舗くらい?

ちなみにモスバーガーの店舗数は全国1,312店舗です。こちらもサイゼリヤやデニーズなどと比べ、店舗数が非常に多く、規模の大きなチェーンだと間違いなく言えるでしょう。

(Image:yu_photo / Shutterstock.com)

モスバーガー

つまり、合わせて約4,300店舗弱。なおその他のハンバーガーチェーンはケンタッキーフライドチキンが1,232店舗、バーガーキングが200店舗、そしてロッテリアが約300店舗と言われています。この数も足すと約6000店舗となります。

主要ハンバーガーチェーンだけでこれだけの数があるとしたときに、携帯ショップの店舗数はどうなのでしょうか。

全国のキャリアの携帯ショップの総数はどれくらい?

結論から言えば、携帯キャリアショップの総数は、マクドナルドとモスバーガーを合わせた数をはるかに上回ります。2024年2月時点で、全国のキャリアショップ数は7,339店舗です。半年前と比べて235店舗減少しているものの、マクドナルドの店舗数を上回るのはもちろん、マクドナルド+モスバーガー+ケンタッキーフライドチキン+バーガーキング+ロッテリアの合計も上回ります。

つまり閉店ラッシュというイメージが強いだけで、有名ファストフード店を見かける頻度よりも多く「ドコモショップ」や「auショップ」「ソフトバンクショップ」を見かける機会が依然として多いと言えるかもしれません。

では、キャリア別の店舗数もご紹介します。

ドコモショップの店舗数

NTTドコモの店舗数は2023年2月時点で2,208店舗。マクドナルドよりは少ないものの、モスバーガー+ケンタッキーフライドチキンの合計と近しい店舗数。ハンバーガーチェーン以外で言えば、スタバより数が多いです。なお、ドコモは2022年度から2025年度までの3年間で約700店舗を削減する計画が明らかになっており、近年は店舗数がどんどん減っています。

auショップの店舗数

auの店舗数は2023年3月時点で1,780店舗。なお姉妹ブランドであるUQモバイルの「UQスポット」は238店舗となっています。auショップの店舗数はスタバと良い勝負です。なお、auは「au Style」という新しいコンセプトの店舗も展開。上記の店舗数は従来のauショップと「au Style」の合計です。

ソフトバンクショップの店舗数

ソフトバンクの店舗数は2023年2月時点で2,237店舗。なお、ワイモバイルも全国約2,500店あります(※ソフトバンクショップ内の併設店やワイモバイル取扱店を含む)。

その他

先述した通り、UQモバイルやワイモバイルなど、キャリアのサブブランドも多く店舗があるほか、楽天モバイルも2022年3月に出店数1,000店舗を突破しています。

こうした合計で、全国で携帯ショップは7500店舗ほどあると見られます。

つまり「閉店ラッシュ」のイメージが強い携帯ショップは、キャリアの携帯ショップをカウントするだけでも圧倒的な店舗数がまだまだ残っています。有名ファストフード店と比較すると店舗数の多さが分かりやすく、スマホやタブレットの契約に対面サポートを必要としている人の多さがよく伝わってきます。

加えてこれらの店舗数はキャリアの携帯ショップだけをカウントしているため、家電量販店などは含んでいません。

近年はオンラインで契約が完了するスマホ契約プランも登場していますが、まだまだキャリアの携帯ショップへのニーズが大きく落ち込むことはないと言ってもいいかもしれませんね。

オトナライフ編集部
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