円安や物価の高騰など、さまざまな要因で中古スマートフォンの需要が拡大しています。では実際に、中古スマートフォンの市場は伸びているのでしょうか。7月25日に株式会社MM総研が公開した「2023年度の中古スマートフォン国内市場規模の推移・予測」を見ていきましょう。
新品スマートフォンの価格高騰とオンライン購入の普及が販売を後押し
2023年度の中古スマートフォンの販売台数は、272.8万台で過去最高の結果となりました。これまで中古端末は店頭販売が主流でしたが、コロナ禍をきっかけにオンラインでの購入が増加。また、円安や部材費高騰に伴う新品価格の値上げや実質賃金の減少で、中古端末の需要はますます増加しています。これらの理由から、中古スマートフォンの販売台数が過去最高に達したのではないでしょうか。
同社では、2024年度の市場規模を315万台(15.5%増)と予測。今後も市場拡大は続く見込みで、2028年度には438万台への拡大が予測されています。中古スマートフォンの販売台数は過去最高を更新するかもしれません。
市場拡大の理由はSDGsが関係?
2023年度の中古スマートフォンの販売台数が過去最高を突破した理由として、用途に応じて端末を使い分ける人の増加や、訪日外国人による購入、法人の利用増加も販売台数が大きく伸びている点も考えられます。
特に法人ユーザーも中古スマートフォンと“相性が良い”とされており、社員への端末貸与や、決済や注文受付などの店舗利用としての活用によって、需要は増加傾向にあります。
また、「新しいスマートフォンでなくとも必要最低限の機能・スペック・セキュリティ面で安心して使えるものであれば、SDGs(持続可能な開発目標)の観点から中古端末を選択する」という法人も増えているようです。中古端末を選択する法人が増加したことで、法人向けのレンタルサービスを提供する中古事業者も目立つようになっています。
今後も市場拡大が見込まれる中古スマートフォン。今後どのように活用され、どのようなサービスが誕生するのか気になるところです。
出典元:【MM総研】
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