「+1」などの表記で始まる電話番号からの、しつこい迷惑電話に悩まされていませんか?実はこうした表記の電話番号は「国際電話」です。
国際電話の電話番号は「+」と国番号の組み合わせによるもので、こうした電話番号を悪用した迷惑電話や特殊詐欺は近年増加傾向。逆に言えば、スマホや固定電話で一括して「国際電話を着信拒否」すれば、迷惑電話が大きく減るということです。そこで、この国際電話だけ着信拒否する方法をご紹介します。
固定電話で「国際電話」を着信拒否する方法
固定電話で国際電話を着信拒否する場合、以下の2パターンがあります。
・固定電話本体の機能で着信拒否をする
・電話会社が提供するサービスを利用して着信拒否する
たとえば固定電話本体の機能で着信拒否が可能な場合、番号単位で着信拒否を設定するのが簡単です。しかしひっきりなしに国際電話から迷惑電話が掛かってくる場合は、やはり国際電話そのものを着信拒否するのがおすすめです。
その場合に便利なのが「国際電話利用契約の利用休止申請」手続きです。
各種固定電話やひかり電話の場合、国際電話の利用停止手続きの窓口として「国際電話不取扱受付センター」を利用可能です。手続きを行うと国際電話サービス自体の利用休止が可能となるため、迷惑電話が急減します。
電話にて国際電話不取扱受付センターに連絡の後、Webまたは郵送にて利用停止申請手続きを完了させる必要があります。受付から利用停止までには若干の日数を要します。
・電話番号 0120-210-364(通話料無料)
・取扱時間:平日午前9時から午後5時までの間
・自動音声案内 :平日、土曜日、日曜日、祝日24時間
詳しい手続きや休止の詳しい条件などは、申し込みの際にご確認ください。
スマホで「国際電話」を着信拒否することは可能?
「国際電話不取扱受付センター」を利用した国際電話サービスの休止は主に固定電話を対象とした手続きです。スマホで国際電話の着信拒否をする場合は。各キャリアの提供するサービスや、スマートフォン自体の機能を利用することが必要です。以下に、主要なキャリアごとの方法を紹介します。
ドコモ
ドコモでは、「迷惑電話ストップサービス」を利用することで、国際電話の着信を拒否することができます。
迷惑電話ストップサービスは迷惑電話やいたずら電話を拒否できるサービス。事前に登録した番号からの着信があった場合「おかけになった電話番号への通話は、おつなぎできません。」のガイダンスが流れ、電話は自動的に終了となります。
月額使用料は無料で、最大30件まで登録が可能です。ただし迷惑電話ストップサービスにて国際電話を着信拒否した場合、うまく拒否できないケースも一部で報告されています。もしご自身がAndroidスマホを利用している場合は、後述する外部アプリを用いた着信拒否も組み合わせて利用することをおすすめします。
au
auでは、迷惑メッセージや電話をブロックしてくれる「迷惑メッセージ・電話ブロック」アプリを提供しています。
事前に設定した電話番号からの着信を自動で拒否してくれるだけでなく、詐欺などの危険性がある電話を検知し画面上に警告を表示してくれます。
国際電話の場合、「切断する」「警告する」「何もしない」という3通りの設定から1つを選ぶことができます。迷惑電話対策として設定するため「切断する」を設定しておけば問題ありません。自動で迷惑電話が切断されるようになります。
ソフトバンク
ソフトバンクでは、「ナンバーブロック」のサービスを利用して着信拒否を設定することが可能です。
利用には事前に申し込みが必要です。申し込み後、会員専用のマイページより、着信拒否を設定したい電話番号を追加し登録が完了します。拒否ができるのは音声通話のみで、最大30件まで登録が可能です。
楽天モバイル
楽天モバイルが提供する専用のアプリ「Rakuten Link」では、着信拒否の設定は不可。一方で、オプションサービスとして有償サービス「迷惑電話・SMS対策 by Whoscall」を提供しています。迷惑電話・SMS対策 by Whoscallの月額料金は330円(税込)で、着信拒否設定や電話番号の識別等が可能です。
【Androidのみ】スマホで「国際電話」を着信拒否する方法
Androidアプリ「Calls Blacklist – 着信拒否」を利用して国を指定して国際電話の着信拒否を設定することも可能です。各種キャリアが提供する着信拒否は「最大30件まで」など件数上限が設定されていることも多いため、30件では足りない場合などに組み合わせて使うのも良いでしょう。設定手順は以下の通りです。