24年8月からpovo2.0の新トッピング「1GB/180日」「120GB/365日」「300GB/365日」が登場しました。でも、パッと見ただけではどのくらいお得なのか分かりませんよね。そこで今回は、povo2.0の新トッピングを他社プランと比較して本当にお得なのか検証してみます。
24年8月、povo2.0に3つの新トッピングが登場!
povo2.0は基本料無料で、自分好みのトッピングを購入して利用するスタイル。たとえば、990円/回の「3GB(30日間)」や2,700円/回の「20GB(30日間)」などが定番データトッピングです。
そのようななか、povo2.0では24年8月14日に1,260円/回の「1GB(180日間)」、2万1,600円/回の「120GB(365日間)」2万4,800円/回の「300GB(365日間)」の3つが追加されました。
しかし、これらの新トッピングはパッと見ただけでは、どのような用途で使えばいいのか、本当にお得なのかよく分かりませんので、ここでは他社のプランと比較・検証してみます。
「1GB(180日間)」はpovo2.0の回線維持用にピッタリ!
最初に紹介する1,260円/回の「1GB(180日間)」は、povo2.0のau回線維持用とも言えるトッピングです。
ご存じのように基本料無料のpovo2.0ですが、180日以上トッピングの購入がないと利用停止され、最終的には契約解除となります。そのため、半年に1回は何かしらトッピングを購入する必要があるのですが、現状でもっとも安いトッピングは「データ使い放題(24時間)」が330円/回です。
もちろん、コラボトッピングには0.3GBのデータ通信量が事実上0円になる「ローソンのお買い物券500円付データセット」(500円/回)もありますが、こちらは期間限定で常に利用できるわけではありません。
●povo2.0「1GB(180日間)」は→こちら
電話回線維持用としては、mineoの低速無制限プラン「マイそく」のスーパーライト(最大32Kbps)が有名ですが、こちらは月額250円です。しかし、povo2.0の「1GB(180日間)」は約6カ月で1,260円なので、1カ月換算では210円となりmineoより少し安くなるんですね。
しかも、povo2.0はデータトッピング購入なしでも128Kbpsでネットに接続できますし、イザというときには1GBまで高速回線が使えるのですから、au回線の維持目的であれば、かなりお得だと言えるでしょう。
●mineo「マイそくスーパーライト」は→こちら
「120GB(365日)」は月10GBで月額1,800円と考えることができる
次に紹介する「120GB(365日)」は、2万1,600円と1回に支払う料金は高くなりますが、1カ月換算では月10GBで月額1,800円となります。
●povo2.0「120GB(365日)」は→こちら
たとえば、LINEMOの「ベストプラン」は月3GBを超えると10GBまで月額2,090円で利用できますし、格安SIMではLinksMateが月額1,870円、イオンモバイルが1,848円ですので、月額1,800円の「120GB(365日)」はそこそこ安い水準だと言えるでしょう。
●LINEMO「プラン」は→こちら
とはいえ、格安SIMのなかにはもっと安いプランもあります。たとえばIIJmioは月額1,500円、NUROモバイルの「VLプラン」は月額1,485円、さらに、HISモバイルの「自由自在2.0」では月額1,340円まで安くなるんですね。
しかも、一括で2万1,600円を支払ってしまうと、結局「1年縛り」になってしまいますし、もっと安い格安SIMがあることを考えると、「120GB(365日)」のトッピングはあまり賢い選択だとは言えないでしょう。
●HISモバイル「自由自在2.0」は→こちら
「300GB(365日間)」は月25GBで月額2,067円のプランになる
「300GB(365日間)」は一括で2万4,800円を支払う必要がありますが、1カ月換算にすると月25GBで月額2,067円のプランです。povo2.0の定番データトッピングには、2,700円/回の「20GB(30日間)」がありますが、一括払いすることでデータ通信量が毎月5GBも多く使えて価格も安くなるんですね。
●povo2.0「300GB(365日間)」は→こちら
それでは、このトッピングを他社と比較してみましょう。たとえば、楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」は月20GBまでが月額2,178円ですが、「最強家族プログラム」が適用されると毎月110円割引されて月額2,068円まで安くなります。これで料金はほとんど同じになりますが、povo2.0の「300GB(365日間)」なら月5GBほど多く使えます。
●楽天モバイル「最強家族プログラム」は→こちら
次に、格安SIMの月20GBプランで比較してみましょう。HISモバイルの「自由自在2.0」は6分かけ放題付きで月額2,090円、LIBMOの「なっとくプラン」が月額1,991円、イオンモバイルが月額1,958円となっています。しかし、povo2.0の「300GB(365日間)」は月5GBほどデータ通信量が多いので、やはりこちらのほうが割安感があるでしょう。
また、格安SIMの月30GBプランでは、IIJmioが月額2,700円、イオンモバイルが月額2,508円、日本通信「合理的30GBプラン」が月70分かけ放題付きで月額2,178円となっています。もし、かけ放題も利用するなら、povo2.0の「300GB(365日間)」よりも日本通信「合理的30GBプラン」のほうがお得になりますね。
●日本通信「合理的30GBプラン」は→こちら
まとめ
いかがでしょうか? 今回はpovo2.0の新たなデータトッピングを他社のプランと比較してみました。「1GB(180日間)」はau回線維持用としてmineoより安く使えますし、「300GB(365日間)」は、一括払いのリスクはあるとはいえ、最安値水準のお得なプランです。また、「120GB(365日間)」は意外と標準的な価格で、もっと安い格安SIMもあることがお分かりいただけたでしょう。
筆者は、現在サブ回線としてpovo2.0をeSIMで運用していますが、今後、さらにお得なトッピングが登場すれば、メイン回線として使うことも考えるかもしれません。