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ドンキの格安SIM「マジモバ」 3GBで770円って本当にお得なの? 他社と比較してみた

24年9月13日よりドン・キホーテ(以下ドンキ)を運営するPPIHは、格安SIMサービス「マジモバ」を開始しました。気になる月額料金は業界最安級という「驚安プラン」が月3GBで770円となっています。果たして他社と比べて本当に安いのでしょうか?

ドンキの格安SIMサービス「マジモバ」が登場!

ドンキなどを展開するPPIHは、エックスモバイル(X-mobile)と提携して格安SIMサービス「マジモバ」の提供を、24年9月13日から開始しました。

業界最安級という「驚安プラン」はドコモ回線が利用でき月3GBで月額770円。ドコモ、au、ソフトバンク回線が利用可能な大容量プランの「最驚プラン」も用意されており、こちらは月15GBが月額2,508円、月25GBが月額3,278円、月50GBが6,050円となっています。

ドンキの格安SIMサービス「マジモバ」(Image:ppih.co.jp)

こちらが「マジモバ」の料金プラン。9月13日より月3GB/月15GB/月25GB/月50GBの4プランが提供されています(画像はPPIHのニュースリリースより引用)

いずれのプランもオプションとして、10分間かけ放題の「かけ放題ライト」が月額880円、無制限かけ放題の「かけ放題フル」は月額1,980円で追加できます。

申し込みは基本的にWebサイトのみで、「majica」アプリやドンキのSNSアカウントからエックスモバイルのWebサイトが案内される方式。

24年10月7日からはmajica加盟店で店頭プロモーションも開始される予定となっていますが、すでにMEGAドンキ成増店と三郷店には特設カウンターが設置されており、店頭での申し込みを受け付けているとのこと。

●マジモバ(公式)は→こちら

マジモバは本当に最安値級か他社プランと比較してみる!

それでは、マジモバのプランが本当に業界最安値級なのか他社と比較してみましょう。

まず、月3GBプランですが、楽天モバイル「Rakuten最強プラン」が月3GBまでで1,078円。最強家族割を適用しても月額968円です。また、LINEMO「ベストプラン」が月3GBまで月額990円、基本料無料のpovo2.0は3GB(30日間)のトッピングが990円となっています。

これらと比較すると、確かにマジモバは最安値級といえますが、実は格安SIMにはさらに安いプランもあります。

たとえば、日本通信の「合理的シンプル290プラン」は月3GBなら月額730円です。基本プランは月1GBで月額290円ですが、1GBあたり220円でデータ量を追加できるので、290円+440円=月額730円となります。しかも、5分かけ放題は月額390円、完全かけ放題も月額1,600円と格安で追加できますよ。

●日本通信「料金プラン」は→こちら

日本通信「料金プラン」(Image:nihontsushin.com)

日本通信「合理的シンプル290プラン」は月1GBで月額290円ですが、1GB=220円で2GBを追加しても月額730円です(画像は日本通信公式サイトより引用)

また、HISモバイルは月3GBプランが月額770円でマジモバと同額になります。しかし、6分かけ放題が月額500円、完全かけ放題も月額1,480円なので、かけ放題込ではHISモバイルのほうが安くなるでしょう。

●HISモバイル「自由自在プラン」は→こちら

HISモバイル「自由自在プラン」(Image:his-mobile.com)

最近、料金プランが見直されたばかりのHISモバイルですが、月3GBプランは月額770円でマジモバと同価格になっています(画像はHISモバイル公式サイトより引用)

次に、マジモバの月15GBプラン(月額2,508円)を他社と比較してみましょう。まず、「Rakuten最強プラン」が月20GBまでで月額2,178円(家族割で2,068円)ですし、povo2.0の「300GB(365日)」トッピングは2万4,800円ですが、月30日平均25GBで月額2,067円となります。

さらに、NUROモバイルの「VLLプラン(月15GB)」は月額1,790円(+3カ月ごとに9GBを付与)。イオンモバイルでは月20GBプランが月額1,958円、LIBMOの「なっとくプラン(20GB)」は月額1,991円、HISモバイルは月20GB+6分かけ放題付で月額2,090円です。

マジモバの月25GBプラン(月額3,278円)を他社と比較すると、日本通信「合理的30GBプラン」が月30GB+月70分無料通話付で月額2,178円です。また、イオンモバイルの月30GBは月額2,508円、LIBMOの「なっとくプラン(30GB)」は月額2,728円、HISモバイルは月30GB+6分かけ放題付で月額2,970円です。

最後に、マジモバの月50GBプラン(月額6,050円)を他社と比較すると、Rakuten最強プランが無制限で月額3,278円(家族割で3,168円)、イオンモバイルの月50GBプランが月額3,608円、povo2.0の「300GB(90日間)」トッピングは9,834円ですが、月30日平均100GBで月額3,278円となっています。

●楽天モバイル(公式)→こちら
●LIBMO(公式)は→こちら
●イオンモバイル(公式)は→こちら
●NUROモバイル(公式)は→こちら

Rakuten最強プラン(Image:network.mobile.rakuten.co.jp)

Rakuten最強プランは月3GBまで月額1,078円、月20GBまで月額2,178円、20GB超では無制限となり月額3,278円です。家族割が適用されると、ここかから毎月110円割引されます(画像は楽天モバイル公式サイトより引用)

このように、ドンキの「マジモバ」は、月3GBプランは確かに業界最安値級ですが、15GB以上のプランになると他社よりかなり割高になります。

ただし、マジモバにはそれ以外にお得な特典もありますので、このあと、そちらの内容も紹介しておきましょう。

マジモバにはドン・キホーテらしい特典もある!

ドンキのマジモバでは、お得な特典が2つ用意されています。

まず、全プラン対象特典として、UCSマークの付いたクレカでマジモバの月額料金を支払うと、majica(マジカ)ポイントあるいはUポイントが通常の5倍(200円で1pt→5pt)になります。

つまり、通常0.5%還元が2.5%還元になるということですね。とはいえ、月額6,050円の月50GBプランでも、毎月もらえるポイントは150ポイントにすぎません。

次に、月3GBの「驚安プラン」を除く「最驚プラン」向けの特典としては、電子マネー「majica」アプリの会員向けに、majica加盟店の商品と交換できる無料クーポン「#今月のおごり」が毎月10日にプレゼントされます。

キャラクターごとにイチ押し商品が、毎月3つ提示されるので、ユーザーはいずれか1品を選ぶことができます。

●マジモバ「#今月のおごり」は→こちら

マジモバ「#今月のおごり」1

UCSマークの付いたクレカでマジモバの月額料金を支払うと、ポイント還元率が通常の5倍(0.5%→2.5%)になります(画像はマジモバ公式サイトより引用)

マジモバ「#今月のおごり」2(Image:donki.com)

「#今月のおごり」は毎月キャクターごとに3商品が提示されますので、ユーザーはいずれか1商品をもらうことができます(画像はマジモバ公式サイトより引用)

まとめ

いかがでしょうか? 今回はドンキの格安SIM「マジモバ」を紹介しました。実際に他社プランと比較したところ、確かに驚安プラン(月3GB)は業界最安値級といえます。

しかし、月15GB以上の「最驚プラン」のほうは他社よりかなり割高なので、UCSクレカでの2.5%ポイント還元分と無料クーポン「#今月のおごり」を加味しても、他社プランよりお得になるとは限りません。契約前に自分でよく計算してみたほうがいいでしょう。

※文中の価格はすべて税込みです。
※料金は24年9月16日現在のものですので、今後、変更される場合もあります。

※サムネイル画像は(Image:「ドン・キホーテ」公式サイトより引用)

すずきあきら
編集・ライター。パソコン通信時代からネットワークに接しWi-Fiやインターネット、SNSなどに精通。30年に渡って、パソコンやスマホ関連のムック本や雑誌記事を手がけてきた大ベテラン。最近は格安SIMなどのケータイ料金やアプリ、通信費全般の記事を執筆することが多い。

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