楽天モバイル「最強シニアプログラム」は本当に最強か? 他社格安SIMと比較してみた!

24年9月13日、楽天モバイルは新たな割引制度「最強シニアプログラム」を開始しました。これは65歳以上のユーザーが毎月110ポイント還元されるというもの。しかも、すでに提供されている「最強家族プログラム」も併用可能なのですが、果たして他社のプランよりどのくらい安いのでしょうか?

65歳以上がお得な「最強シニアプログラム」とは?

楽天モバイルは24年9月13日より、新たな割引制度「最強シニアプログラム」を開始しました。

これは65歳以上の「Rakuten最強プラン」ユーザーが、毎月110ポイント還元されるという制度(要エントリー)。

しかも、楽天モバイルの家族割「最強家族プログラム」も併用可能とのことで、通常、Rakuten最強プランは3GBまでが月額1,078円、20GBまでが月額2,178円、20GB超は無制限で月額3,278円ですが、いずれも実質220円引きになるのです。

■最強家族プログラム+最強シニアプログラム併用後の実質料金(毎月220ポイント還元)

【3GBまで】月額1,078円→月額858円
【20GBまで】月額2,178円→月額1,958円
【20GB超/無制限】月額3,278円の→月額3,058円

シニア割の110ポイントと家族割の110ポイントが還元されると、Rakuten最強プランの実質価格が常に220円ほど安くなります(画像は楽天モバイルのニュースリリースより引用)

なお、最強シニアプログラムは65歳の誕生月から適用されますが、「Rakuten最強プラン(データタイプ)」や「Apple Watch ファミリー共有」は対象外。また、複数回線を契約している人は1回線しか適用されませんのでご注意ください。

●楽天モバイル「楽天モバイル、65歳からずっと安心&おトクにスマホが利用できる「最強シニアプログラム」を開始」は→こちら

また、最強シニアプログラムでは、「15分かけ放題&安心パック」として、「15分(標準)通話かけ放題」「ノートン モバイル セキュリティ」「迷惑電話・SMS対策 by Whoscall」「あんしん操作サポート(店舗でのサポート)」がセットになったオプションパックが月額2,200円で提供されます。

ただし、このオプションパックに加入すると毎月1,100ポイント還元されるので、実質1,100円で利用できるんですね。これはお得です。

最強シニアプログラムでは、スマホが初めての人向けにオプションパックが利用可能です。しかも、実質15分かけ放題のと同料金(月額1,100円)で利用できるのはお得ですね(画像は楽天モバイルのニュースリリースより引用)

最強シニアプログラム&最強家族プログラム適用料金を他社と比較してみよう!

楽天モバイルでは最強シニアプログラムで110ポイント、最強家族プログラムで110ポイント還元されるので、Rakuten最強プランの実質価格は220円ほど安くなる計算です。でも、他社のプランと比べたとき本当に最強なのでしょうか?

まず、月3GB(月額858円)までの場合で比較しますが、格安SIMなら日本通信の「合理的シンプル290プラン」が月3GBで月額730円です。基本プランは月1GBで月額290円ですが、1GBあたり220円でデータ通信量を追加できるので、290円+440円=月額730円で利用できるんですね。

日本通信「合理的シンプル290プラン」は月1GBで月額290円ですが、1GB=220円で2GBを追加して月3GBにしても月額730円です(画像は日本通信公式サイトより引用)

ほかにも、HISモバイルの「自由自在2.0」とドンキの格安SIM「マジモバ」の月3GBプランが月額770円、さらに、NUROモバイルの「VSプラン(3GB)」が月額792円と楽天モバイルより安くなっています。

●日本通信「料金プラン」は→こちら
●HISモバイル「自由自在プラン」は→こちら
●NUROモバイル(公式)は→こちら

次に、月20GB(月額1,958円)では、イオンモバイルの月20GBプランが楽天モバイルと同額です。ただし、イオンモバイルには家族で利用できるシェアプランもあります。この場合は月60GBを3人で利用しても月額4,928円。つまり、1人あたり月20GBで月額1,642.6円まで安くできるんですよ。

また、HISモバイルは月20GBで月額2,090円ですが6分かけ放題を含むので、かけ放題込で考えると楽天モバイルより安くつきます。

なお、月額1,390円の日本通信「合理的みんなのプラン(月10GB)」が、24年9月30日より月20GBに増量されます。5分かけ放題(月70分無料通話に変更可能)でここまで安いと、さすがの楽天モバイルも太刀打ちできませんね。

イオンモバイルにはシェアプランもあります。家族3人で月60GBを契約すると月額4,928円ですが、1人あたり換算では月20GBを月額1,642.6円で利用できる計算になります(画像はイオンモバイル公式サイトより引用)

(Image:nihontsushin.com)

月10GB+5分かけ放題付きの日本通信「合理的みんなのプラン」が、9月30日より月20GBに増量されます。月額1,390円は安すぎますね!(画像は日本通信公式サイトより引用)

●イオンモバイル(公式)は→こちら
●日本通信「合理的みんなのプラン」は→こちら

そして、月20GB超の5G対応無制限プラン(月額3,058円)となると、ライバルはほとんどいなくなります。

たとえば、基本料金が無料のpovo2.0に「使い放題(7日間)12回分」というトッピングがありますが、これは9,834円で7日間無制限プランが12回使えるというもの。つまり7日間×12回=84日間(約3カ月)=1カ月換算では3,278円となります。

これは、楽天モバイルのシニア割と家族割が適用されないときと同額ですから、高速5G対応の無制限プランでは、まさに楽天モバイルが最強ということになるでしょう。

●povo2.0「トッピング一覧」は→こちら

povo2.0の「使い放題(7日間)12回分」は9,834円。7日間無制限プランが12回使えるというもので、84日間(約3カ月)=1カ月換算では3,278円となります(画像はpovo2.0公式サイトより引用)

まとめ

いかがでしょうか? 今回は楽天モバイルの「最強シニアプログラム」の紹介と、「最強家族割プログラム」を併用した料金が、本当に最強なのか確認しました。

その結果、月3GBと月20GBの場合は必ずしも最強とは言えませんでしたが、高速5G対応の無制限プランに関しては、まさに“最強”だということが確認できました。

もちろん、スマホのプランは回線速度の速さやスマホの割引購入、店頭サポートといった要素もありますので、一概に料金だけでは語れませんが、スマホを乗り換えるときには参考にしてください。

すずきあきら
編集・ライター。パソコン通信時代からネットワークに接しWi-Fiやインターネット、SNSなどに精通。30年に渡って、パソコンやスマホ関連のムック本や雑誌記事を手がけてきた大ベテラン。最近は格安SIMなどのケータイ料金やアプリ、通信費全般の記事を執筆することが多い。

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