携帯電話の3G回線終了後は4Gスマホに買い替えるべき? 5Gスマホに買い替えるべき?

3G回線が完全にサービス終了する日が刻一刻と近づいています。auは先駆けて3Gサービスを終了し、ソフトバンクは2024年4月15日(※石川県のみ2024年7月31日)にサービス終了。ドコモは2026年3月31日に終了予定です。

そこで悩ましいのが、スマホの買い替え問題です。3G回線終了間近まで、3G回線を使用し続けている方は「ガラケーを長らく愛用しているケース」などが多いのではないでしょうか。
すると最新の5G対応機種に買い替えると「高速通信ができるとは言っても、個人的には3G回線の速度で十分。しかもガラケーと操作性が違いすぎて、使いづらい」といったことが怒り得ます。

今回は3G回線終了後のスマホの選び方をご紹介します。

3G回線終了後は4Gスマホに買い替えるべき?5Gスマホに買い替えるべき?

結論から言えば、iPhone 16や、iPhone 16発表に伴って正式に大幅値下げの対象となった「iPhone 15」など主要なハイエンド機種はおおむね5Gに対応済みです。つまり3G回線終了後に「iPhone」や「Google Pixel」などに乗り換えたい場合、中古で古い機種を購入するといった例外を除けば基本的にほとんどの端末は5Gに対応します。

もっとも5G対応のハイエンド機種とガラケーは大きく操作性が違います。ガラケーに近しい機種を選びたいならば、主に4G対応である「ガラホ」の方が良い場合もあります。

主な5G対応スマホの例

主な5G対応スマホにはまずiPhone 15が挙げられます。

主な5G対応スマホの例1

iPhone 15は2023年9月に発売された5G対応スマホ。iPhoneシリーズはiPhone 12以降から5Gに対応しています。従来の価格は128GBで124,800円~でしたが、iPhone 16の登場以後は112,800円~に価格改定されました。日本におけるiPhone 15の販売価格は世界的に見ても安価な水準です。

ただし、iPhone 16の目玉機能はAI機能「Apple Intelligence」である一方、同機能の日本での展開は当面先となります。つまり「コスパ」を重視する一部のユーザーからは、iPhone 16よりもiPhone 15の値引きの方が注目を集めています。

一部のアップルストアでは品薄との情報も出ており、値引き後の価格で手に入れたい方は早めに端末を入手した方が良いかもしれません。

主な5G対応スマホの例2

2023年10月に発売されたGoogle Pixel 8も5G対応機種。価格は128GBで112,900円、256GBで122,900円。

なお、2024年5月に発売された廉価版であるPixel 8aも5G対応スマホです。ハイエンドの5G対応スマホが欲しいものの、価格が10万円を超えるのは厳しいという場合は、7万円ほどで購入可能なPixel 8aを狙うのも一案でしょう。もちろん最新のiPhone 16やGoogle Pixel 9も5G対応スマホです。

2024年現在、都市圏以外は5G非対応地域が多い

2024年現在、都市圏以外は5G非対応地域が多い1

auの2024年5月末現在のサービスエリア(画像は「au」公式サイトより引用)

なお2024年現在、5Gの普及は着実に進んでいますが、都市圏以外では依然として5G非対応地域が多く存在します。たとえば筆者の祖父母宅は長野県にあります。しかし、祖父母宅の最寄り駅はauが公開する「5G対応を行った商業地域」には掲載されていません。

地理的な制約や設備投資の問題から、全国的な普及にはまだ時間がかかるでしょう。5G未対応地域で5Gスマホを所有していても、実際に利用するのは4Gとなるため「意味がない」という考え方もできます。

ガラケーに使用感が近い「ガラホ」を使う場合は4Gスマホが主流

ガラケーの使用感に慣れている方や、スマホへの移行に不安を感じる方には、「ガラホ」がおすすめ。ガラホは従来のガラケーに似たデザインと操作性を持ちながら、4G回線に対応しているため、3G終了後も継続して使用できます。

多くのガラホは、シンプルな機能と使いやすさを重視しており、高齢者や複雑な操作を避けたい方に適しています。

ガラホとガラケーの違い

ガラホとガラケーの違い1

ガラホとガラケーの主な違いは、通信規格と搭載されているOSにあります。ガラケーが主に3G回線を使用するのに対し、ガラホは主に4G回線に対応。また、ガラホは主にAndroidを採用しており、アプリをインストールすることが可能な機種も存在します(※機種によってはプリインストールのアプリのみ利用可能な場合もあり)。

ガラホは、ガラケーの使いやすさを維持しつつ、より高速な通信と一部のスマートフォン機能を利用できる中間的な選択肢と言えるでしょう。

主なガラホの機種

代表的なモデルにはドコモの「arrows ケータイ ベーシック F-41C」が挙げられます。これらの機種はガラケーに通じる大きな文字表示や簡単な操作など、「ガラケーを踏襲した使いやすさ」を重視した機能を搭載しています。

一方でガラホは「4G対応機種」は数多く存在する一方、5Gには未対応の機種もあります。ガラケーのような操作性よりも「5G対応」を重視する場合、ガラホは選択肢から外れる可能性もあります。

3G回線終了に伴っての買い替えでは
・「ガラケーのような操作性を重視する」
のか
・せっかくなので「ハイエンドスマホに乗り換え、高速通信も重視するのか」
を検討することをおすすめします。

※サムネイル画像(Image:sarah_xie7 / Shutterstock.com)

オトナライフ編集部
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