スマホの通信サービスを変えようと思っているけれど、「選択肢がたくさんあり、どれを選べばいいかわからない」と悩む人もいるのでは。どのキャリアが人気なのか、また、それぞれの満足度合いについて参考にしたい人もいるだろう。今回は、スマホのシェア・満足度調査を紹介しよう。
メイン利用の通信サービス、トップは「ドコモ」
MMD研究所は2024年8月19日~25日、通信契約しているスマホを所有する18歳~69歳の男女36509人を対象にインターネット調査を実施した。
メインで利用しているスマホの通信サービスについて質問したところ、「docomo(27.3%)」が最も高く、次いで「au(12.0%)」「SoftBank(10.5%)」「Y!mobile(10.3%)」となった。従来のプラン、オンライン専用プラン、キャリアサブブランドすべてを含めた4キャリアの割合は90.7%で、キャリア人気が強いことがわかる。そのうち、「ahamo(6.0%)」「povo(2.3%)」「LINEMO(1.3%)」を合わせたオンライン専用のプランは9.6%、「Y!mobile(7.5%)」「UQ mobile(8.8%)」を合わせたキャリアサブブランドは19.7%だった。
キャリアと呼ばれる事業者「MNO(移動体通信事業者)」に対し、格安SIMなどを含む「MVNO(仮想移動体通信事業者)(9.3%)」は1割に満たなかった。MVNOは、月額料金がMNOに比べて安いという特長があるが、通信速度が遅くなりやすかったり、店舗がないため対面でのサポートを受けられなかったりといったデメリットがあるからか、あまり選ばれていないようだ。
MNO、総合満足度は「povo」顧客推奨度が最も高いのは「LINEMO」
スマホはやはりキャリアが人気だとわかる結果になったが、それぞれの満足度合いについてはどうだろうか。36,509人のうちキャリアを利用している2,700人を対象に、まず総合満足度を聞いてみた。トップは「povo」で757ptと最も高く、次いで「LINEMO」が748pt、「楽天モバイル(MNO)」が732ptとなった。
次に、家族や友人にお勧めしたいか10点満点の点数を付けてもらった。9点~10点が推奨者、7点~8点を中立者、0~6点を批判者とし、推奨者から批判者を引いた数値NPS®(ネット・プロモーター・スコア/顧客推奨度)を出してみると、「LINEMO」が-7.3で最も高い結果に。次いで、「povo」が-8.7、「ahamo」が-17.7となり、大手キャリアブランドより、オンライン専用プランやサブブランドの方が満足度が高いことがわかった。
「LINEMO」は、LINE内でのトークや、通話・ビデオ通話などがすべてギガフリーで利用できるだけでなく、10GB以下最安プランもあり、利用者の総合的な満足につながっているのかもしれない。また、「povo」は基本料金0円で使った分だけ支払えばよいため、通話が少ない人やデータ消費に変動がある人には向いているのだろう。「docomo」についてはメイン利用の通信サービスとして一番人気だったが、意外にもNPS®は-25.3と低い結果だったため、利用者はサービスに何らかの不満を抱いているのかもしれない。
出典元:【MMD研究所】