2024年10月、ドコモの「ahamo（アハモ）」が料金据え置きで月20GB→月30GBに増量しましたが（1回5分かけ放題付）、さっそく他社もこの動きに追随しています。そこで今回は、現在もっとも激戦区となっている月30GBの格安SIMは、いったいどこがお得なのか解説しましょう。
ahamoが増量したことで激戦区となった月30GBプラン
こちらが、2024年10月30日時点での格安SIMの月30GB（一部月50GB）プランの料金をまとめた表です（表は筆者が独自に作成）
そもそも、ドコモの「ahamo（アハモ）」は月20GB＋1回5分かけ放題付きで月額2,970円と、かなりお得でした。しかし、2024年10月1日からは料金据え置きで月20GBから増量されて月30GBになったことで、いわゆる“ahamoショック”が起き、さっそく他社もこの動きに追随することになったのです。
ドコモの格安プラン「ahamo」は、24年10月から月額2,970円のまま月20GBから月30GBにデータ通信量を増量。他社もこれに追随する動きを見せています（画像はahamo公式サイトより引用）
たとえば、ソフトバンクの「LINEMO（ラインモ）」は、24年7月30日から月20GBまで月額2,970円、月20GB超～30GBまでは月額3,960円の2段階プラン「ベストプランV」を追加したばかりでしたが、ahamoショックの影響をモロに受け、24年11月1日からはahamoとまったく同じ料金（月30GB＋1回5分かけ放題込）で月額2,970円に変更されました。これは、既存ユーザーにも適用されます。
LINEMOの「ベストプランV」は11月1日より、2段階制を廃止して月30GB＋1回5分かけ放題付きで月額2,970円に。ahamoと同じ料金体系になりました（画像はソフトバンク公式サイトより引用）
また、au（KDDI）の「povo2.0」もahamoショックの影響を受けており、24年10月18日から定番トッピングとして「データ追加360GB（365日間）」を2万6,400円で提供しました。
これは、1カ月換算では月30GBで月額2,200円となりますが、1回5分かけ放題は含まれないので、月額500円の「5分以内通話かけ放題」トッピングを別途購入すると、トータルでは月額2,700円になります。
povo2.0は新たに「データ追加360GB（365日間）」トッピングを2万6,400円で提供。1カ月換算では月30GBで月額2,200円。ただし、1回5分かけ放題は含まれていません（画像はpovo2.0公式サイトより引用）
●ahamo「料金・データ量」は→こちら
●LINEMO「料金」は→こちら
●povo2.0「トッピング一覧」は→こちら
格安SIMの月30GBの料金はどうなっている？
それでは、次に格安SIMの月30GBプランを確認してみましょう。まず、LIBMOの「なっとくプラン（30GB）」は月額2,728円です。1回5分かけ放題は別途550円かかるので、この場合はahamoより割高になってしまいます。
LIBMOの「なっとくプラン（30GB）」は月30GBで月額2,728円とahamoより安いのですが、1回5分かけ放題は含まれていません（画像はLIBMO公式サイトより引用）
次に紹介するのは格安SIMの最大手の「IIJmio」です。こちらは音声SIMの月30GBプランが月額2,700円と格安ですが、1回5分かけ放題は別途500円かかるので、かけ放題込の場合はやはりahamoのほうが安くなります。
IIJmioの音声SIMの月30GBは月額2,700円と格安ですが、1回5分かけ放題は有料オプションとなります（画像はIIJmio公式サイトより引用）
さらに、全国のイオンで加入できる「イオンモバイル」の音声30GBプランは月額2,508円で、かなり安いのですが、やはり、1回5分かけ放題オプションを月額550円で追加するとahamoより高くなってしまいます。
イオンモバイルの音声SIM月30GBプランは、1人で利用する場合、月額2,508円と格安です。ただし、1回5分かけ放題は含まれていません（画像はイオンモバイル公式サイトより引用）
●LIBM0「料金プラン」は→こちら
●IIJmio「料金表」は→こちら
●イオンモバイル「料金プラン」は→こちら
このように、格安SIMの月30GBプランはahamoより少しだけ安くなるものの、1回5分かけ放題は含まれていません。もし、1回5分かけ放題オプションを追加すると、ahamoのほうがお得になってしまうんですね。
日本通信「合理的50GBプラン」は異次元の安さ！
ここまで紹介した格安SIMは、いずれも1回5分かけ放題オプション込で考えるとahamoより割高になってしまいます。
「なんだ、格安SIMって全然“格安”じゃないじゃん！」って思ったアナタ、ちょっと待ってください。実は、ahamoにも負けないほど安い格安SIMもあるんです。
まず、HISモバイルの「自由自在プラン2.0」の月30GBプランの料金はahamoと同じ月額2,970円ですが、かけ放題もプランに含まれています。しかも、このかけ放題は“1回6分”となっているので、HISモバイルならahamoよりちょっとだけお得になるんですね。
HISモバイルの「自由自在2.0プラン」の月30GBは月額2,970円ですが、1回6分かけ放題付きなので、ahamoよりちょっとだけお得です（画像はHISモバイル公式サイトより引用）
●HISモバイル「プラン」は→こちら
次に紹介するのは日本通信「合理的50GBプラン」です。「おいおい、月30GBプランで比較しているんじゃないの？」と思ったアナタはなかなか鋭い！
実はこのプランは、もともと「月30GB＋1回5分かけ放題か月70分無料通話付」で月額2,178円でしたが、ahamoに対抗して24年9月30日より月50GBに増量されたばかりなのです。
そのため、ahamoより月20GBもデータ通信量が多いうえに、価格も792円ほど安いんですね。というわけで、今回紹介したプランのなかでは、日本通信「合理的50GBプラン」がブッちぎりで最安値ということになりました。
●日本通信「合理的50GBプラン」は→こちら
日本通信「合理的50GBプラン」は価格据え置きで月30GB→月50GBに増量。しかも、1回5分かけ放題か月70分無料通話が付いて月額2,178円です。これは安すぎますね！（画像は日本通信公式サイトより引用）
まとめ
いかがでしょうか？ 今回はahamoショックで激戦区となっている月30GBプランを比較してみました。
その結果は、日本通信の「合理的50GBプラン」がダントツで安いというものでした。データ通信量が月50GBもあれば、多少動画を観ても大丈夫でしょうから、もう何も考えずに、今すぐ乗り換えてもいいレベルですね。
※文中の価格はすべて税込みです。
※文中のプランは2024年10月30日時点のものです。このあと料金プランが変更される可能性があります
