自宅にWi-Fi環境がなくスマホで動画サイトをよく観る人は、料金プランが月20~30GBでもデータ通信量が足りなくなってしまうこともあるでしょう。「だったら最初から100GB以上、あるいは無制限のプランを契約すればいいじゃないか!」というわけで、今回は月100GB以上無制限の格安SIMはどのくらい安くなるのか検証してみます。
そもそも大手キャリアの無制限プランはどうなっている?
ドコモやauといった大手キャリアでは、高速5G回線を使った無制限プランが用意されています。
たとえば、ドコモの「eximo(エクシモ)」は3段階従量制プランで、月1GBまでは月額4,565円、月3GBまでは月額5,665円、月3GBを超えると無制限となり月額7,315円で利用できます。
ただし、みんなドコモ割(-1,100円)、ドコモ光セット割(-1,100円)、dカードお支払割(-187円)をすべて適用できると、無制限であっても月額4,928円まで安くなるんですね。
もちろん、ドコモの高速5G回線が利用できるので、スマホで高画質動画を見てもストレスはまったくありません。値段が高くてもデータ容量を気にせず利用したいなら、やはりドコモのeximoがオススメになります。
●ドコモ「eximo」→こちら
なお、このような無制限プランは他社でも用意されており、auでは「使い放題 MAX 5G/4G」、ソフトバンクでは「メリハリ無制限+」になりますが、やはり割引をフル適用すると無制限でも月額4,928円まで下がります。
●au「使い放題MAX 5G/4G」→こちら
●ソフトバンク「メリハリ無制限+」→こちら
楽天モバイルなら無制限でも月額3,278円!
最後発のキャリアとして、今もっとも注目されているのが「楽天モバイル」。「Rakuten最強プラン」は月3GBまでは月額1,078円、月20GBまで月額2,178円、月20GBを超えると無制限となり月額3,278円で利用できます。
しかも、楽天モバイルの場合は割引条件など一切なしでこの値段なのですから、かなりお得ですよね。
これまで楽天モバイルは、回線のつながりにくさが不安視されていましたが、23年6月より「Rakuten最強プラン」を投入し、auのローミングの利用制限を撤廃したことで人口カバー率が99.9%に。
さらに、24年6月からは念願のプラチナバンドを提供開始するなど、通信品質もかなり向上してきたことで、24年10月18日には800万回線を突破しています。
それならもう「大容量プランは楽天モバイルで決まりじゃん!」と思った人も多いでしょうが、それでもなお、楽天モバイル回線に不安がある人もいるでしょう。
実際、5G回線の普及はまだまだですし、大都市部ならともかく山間部ではつながりにくい場所もあります。そのような人は、月100GB以上の格安SIMも検討してみてはいかがでしょうか?
●楽天モバイル「 Rakuten最強プラン(料金プラン)」は→こちら
月100GB以上のプランでも格安SIMのほうが安くなるの?
最近、格安SIMでも月30~50GBの大容量プランを投入してきていますが、実は、月100GB以上の大容量プランを用意している格安SIMは数えるほどしかありません。
しかも、イオンモバイルの音声100GBプランは月額6,358円、「LinksMate(リンクスメイト)」は月100GBで月額8,305円と、まったく安くないんですね。
●イオンモバイル「料金プラン」は→こちら
●LinksMate(公式)は→こちら
そこで注目したいのが、ドコモの「ahamo(アハモ)」です。ahamoは基本プランが月30GB+5分かけ放題付で月額2,970円ですが、80GBの「大盛り」データオプションを1,980円で追加すると、月110GBで月額4,950円で利用できます。
ただし、ドコモのeximoで割引をフル適用できると、無制限でも月額4,928円となるので、その点は注意が必要ですね。
●ahamo「料金・データ量」は→こちら
また、au(KDDI)の「povo2.0」は基本料無料でトッピングを購入するスタイルですが、「データ追加300GB(90日間)」が9,834円/回で提供されています。こちらは30日換算で100GBが3,278円になりますので、ahamo大盛りよりも10GB少なく5分かけ放題が含まれないとはいえ、かなり安く利用できますよ。
●povo2.0「データ追加300GB(90日間)」は→こちら
ただし、格安SIMには月額利用料だけで比較できない要素もあります。たとえば「LinksMate」はゲームやSNS、動画サイトなどのコンテンツのデータ通信量がカウントされない「カウントフリーオプション」が月額550円で追加できます。
もし、スマホでゲームをプレイしたり動画をたくさん見るために大容量プランを契約しているなら、カウントフリーオプションに加入することで、月100GB以下のプランに変更できるため、結果的にスマホの料金が安くなる可能性があるんですね。
LinksMate公式サイトによるとゲームなどで消費される10GBのデータ通信費が1GB(1/10)になる場合もあるそうなので、ゲームやSNS、動画サイトなどでデータ通信量を消費している人は、ぜひ一度検討してみてください。
■LinksMateのカウントフリー対象
【ゲーム】アークナイツ/アイドルマスター/アズールレーン/あんさんぶるスターズ!/ウマ娘/刀剣乱舞/にゃんこ大戦争/妖怪ウォッチなど多数
【コンテンツ】ABEMA/AWA/サイコミ/ニコニコ動画/pixivコミック/DMM GAMES/Mirrativ/U-NEXTなど
【SNS】Instagram/X/Facebook
月50GBでいいなら格安SIMがお得な場合も!
格安SIMでも月50GBの大容量プランには対応しているところがあります。たとえば、イオンモバイルは音声50GBプランが月額3,608円、IIJmioの音声50GBプランは月額3,900円となっています。
これらのプランには5分かけ放題は付かないですし、ahamo大盛りの半分以下の容量になりますが出費は抑えられます。また、povo2.0のデータ追加300GB(90日間)データオプションよりは割高になりますので、ご注意ください。
●IIJmio「料金表」は→こちら
「何だ、やっぱり大容量になると格安SIMは安くないのか……」と思ったアナタ、ちょっと待ってください。
実は、日本通信の「合理的50GBプラン」なら、月50GB+5分かけ放題か月70分無料通話付で月額2,178円という破格の安さで利用できるのです。安さで大人気の楽天モバイルでさえ、月20GBまでは月額2,178円なのですから、これはもう、バグってしまったのかと思うくらいの安さですよね。
●日本通信「合理的50GBプラン」は→こちら
まとめ
いかがでしょうか? 月100GB以上無制限プランとなると、格安SIMにはあまり選択肢がなく、実はahamoの「大盛り」やpovo2.0の「データ追加300GB(90日間)」がお得だったりします。
もちろん、楽天モバイルは無制限でも月額3,278円なので、やはり圧倒的な安さですが、多少回線に不安もありますので、やはり、無制限プランとなると、大手キャリアの高速5G対応無制限プランが視野に入ってくるでしょう。
もし、割引をフル適用できるならeximoでも月額5,000円以下になりますので、ahamo大盛りよりもお得になる場合があることは覚えておきましょう。
ただし、月50GBでいいなら日本通信の「合理的50GBプラン」がオススメです。月50GB+5分かけ放題か月70分無料通話付で月額2,178円という破格の安さを実現していますので、自分のスタイルに合ったものをチョイスしてください。
※文中の価格はすべて税込みです。
※文中のプランは24年10月30日時点のものです。今後変更される可能性もあります。