生活必需品である携帯電話やスマートフォン(スマホ)。決して安くはないアイテムだけに、買い替えのタイミングに悩む人も多いのではないだろうか。モバイル社会研究所の調査では、世の中の人がどんなタイミングでスマホを買い替えるか、また買い替え時にどんな点を重視しているのかが明らかとなった。
半数は「電池の劣化」でスマホを買い替え
モバイルICTの利用状況や実態を調査するモバイル社会研究所は、2016年から2024年にかけて、全国の携帯電話所有者を対象に「携帯電話を買い替えたきっかけ」を尋ねた。最も多かったのは「電池の劣化(長い時間もたなくなった)」で48.5%(2024年)。バッテリーの寿命が限界を迎えたタイミングで、半数近くが買い替えを決断している。壊れるまで使い続けた15.0%(2024年)の人と合わせると、6割以上は物理的な不具合が出るまでは長く使っていることが判明した。
2024年のデータを2016年と比較すると、微増したのはポイント利用などの「価格面から」買い替える人で、11.7%(+4.2%)。一方、やや減少したのは「新モデルが発売された」「端末の汚れやキズが増えた」「スマートフォンがほしかった」などの項目だった。以前に比べて、端末の見た目や流行よりコストを重視する人が増えているようだ。
買い替え時には、6割が「端末価格」を重視
続いて、「携帯電話の買い替え時に重視する点」を尋ねたところ、最も多かった回答は「端末価格」で58.9%。次いで「通信料金の安さ」が52.8%と、半数以上が価格面を重視していることが判明した。価格の次に重視されたのは、「操作性」や「メモリ容量」などの機能面。アプリのダウンロードや動画の撮影でスマホに入れるデータが一気に増えたことにより、「メモリ容量」が重視される傾向にあるようだ。また、バッテリーの劣化がスマホを買い替える条件として多いからか、約2割は「電池性能(長持ち具合)、取り換えやすさなど」と答えた。
昨今の動向として、物価高で節約志向が高まる中、少しでも支出を抑えたい人々のニーズが読み取れる。また、価格を重視することに加え、流行りにのって新しい機種に買い替えるのではなく、性能が良いものをできるだけ長く使いたいという心理が明らかになった。iPhoneは新品だと10万はゆうに超える。そこでおすすめなのは、中古のiPhone。状態が良いものであれば、中古でも長く使うことができる。
また、手持ちのiPhoneをできるだけ高い価格で買い取ってもらい、次のスマホを買うための軍資金にするのも一つの手だ。
できるだけお得に良い端末を手に入れたいなら、中古品を検討することもおすすめする。
出典元:【モバイル社会研究所】
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