Apple Watchは「SE2」「Series 10」「Ultra 2」のどれを選ぶのが正解なの?<みずおじさん>

今回はApple Watchをこれから購入しようとしている人のために、原稿3モデルの価格と性能の違いを解説します。Apple Watchはなかなか選択が難しいので、ぜひ参考にしてください。もちろん、価格一覧から誰がどのモデルを買えばいいのかも解説しますよ!

まずは、今買えるApple Watchシリーズをチェック!

Apple Watchは現在3機種が発売されています(画像は筆者YouTubeチャンネルより)

現在、Apple Watchは3機種あります。まずは「Apple Watch SE(第2世代)」いわゆる「SE 2」ですね。次に「Apple Watch Series 10」、そして「Apple Watch Ultra 2」となっています。

標準モデルと言えるのはSeries 10で、機能を省いて安価になっているのがSE 2。逆にUltra 2は最高機能で高価なモデルになっています。

まず、SE 2の素材はアルミニウムしかなくカラーは3色。Series 10の素材はアルミニウムとチタニウムの2種類があり、それぞれ3色あって全6色となっています。

そして、Ultra 2はチタニウムのみで2色しかありません。Ultra 2のブラックは新色として追加されたんですが、なかなかカッコイイですよ。

Apple Watchの価格はバンドで変わるので、今回は最低価格で紹介します。また、Apple WatchにはGPSモデルとセルラー(Cellular)モデルがありますが、これはSE 2とSeries 10で選択可能。Ultra 2はGPS+Cellularしか選択肢がありません。

セルラーとは携帯会社のモバイル通信のこと。iPhoneがなくてもApple Watch単体で電話をかけたりメールを受け取ったりできます。しかし、セルラー対応モデルは価格がかなり高くなり、Series 10は1万6,000円、SE 2でも8,000円ほど高くなっています。

Apple Watchの3モデルは何がどう違うのか?

まず、ケースの大きさは3機種とも全部違います。SE 2は44mmか40mm、Series 10は46mmか42mmで、SE 2より少し大きくなります。そして、Ultra 2はさらに大きくて49mmとなっています。ただし、画面の表示領域はUltra 2よりもSeries 10の46mmのほうが少しだけ大きいんですね。ここは大きな注意点かもしれません。

次に、ディスプレイに関してはすべて有機LEですが、SE 2だけは常時表示機能がありません。他モデルは腕を下げても時間や通知をチラ見できますが、SE 2だけは腕を下げるとディスプレイが消えてしまいます。普通の時計から乗り換えたときは、これが意外とストレスになるかもしれませんね。

また、Series 10で初めて搭載されたのが「広角視野OLED」です。これは斜めから見たときの明るさが最大40%も向上したとのこと。実はこれ、Ultra 2にもないSeries 10だけの独自機能なんですよ。

画面の明るさについてはSE 2が最大1,000ニト、Series 10は最大2,000ニト、Ultra 2は最大3,000ニトとなっています。このニトでは数値が大きいほうが画面が明るいのですが、Ultra 2は屋外で使うのが前提なので、もっとも明るくなっています。

SE 2に常時表示機能はありません(画像は筆者YouTubeチャンネルより)

そして、健康センサー関係についてSE 2は最低限となっています。たとえば、Series 10とUltra 2にある「心電図アプリ」「血中酸素をウェルネスアプリ」「睡眠時無呼吸の通知」が、SE 2にはありません。ほかにも、SE 2には「皮膚温センサー」もありません。これは主に女性向けの機能で、過去の排卵を推定できる周期記録を測るというものです。

SE 2の健康センサー機能は最低限となっています(画像は筆者YouTubeチャンネルより)

耐水性能に関してはSE 2とSeries 10が50mで、Ultra 2は100mまで対応します。これは水濡れ程度ではなく泳げる耐水性能ですから、iPhoneよりかなりレベルが高いものです。

ちなみに、SE 2に水深計はありませんがSeries 10は6m、Ultra 2は40mまでの水深計があります。また、Ultra 2だけが高速ウォータースポーツや、水深40mまでのスキューバダイビングに対応していますので、マリンスポーツなどをよくする人向けですね。

Ultra 2は耐水性能が高くウォータースポーツ向けです(画像は筆者YouTubeチャンネルより)

「ダブルタップのジェスチャー」はSeries 10とUltra 2が対応しており、SE 2には搭載されていません。これは、腕を上げた状態で親指と人差し指をトントンと2回タップすることでメニューが表示されたり、メールの内容を確認できたりする機能のこと。私はこれをよく使っています。タイマーを止めることもできるので意外と便利ですよ。

ダブルタップのジェスチャーはSeries 10とUltra 2が対応します(画像は筆者YouTubeチャンネルより)

そして、重要なバッテリーについては、SE 2とSeries 10が最大18時間なのに対し、Ultra 2は最大36時間となっています。低電力モードではSeries 10は最大36時間まで、Ultra 2ではなんと最大72時間まで伸びますよ。

Ultra 2は最大72時間もバッテリーが持ちます(画像は筆者YouTubeチャンネルより)

ケースサイズはSeries 10が9.7mmと過去最大に薄くなっています。SE 2より1mm、Ultra 2とは5mm近くも薄いんですよ。重量はSE 2の40mmモデルが26.4gともっとも軽く、Series 10の42mmモデルは30g。これに対しUltra 2は61g以上あります。

いちばん軽いのはSE2、もっとも薄いのはSeries 10です(画像は筆者YouTubeチャンネルより)

最後に、スピーカーについては機種ごとでかなり違います。SE 2はただのスピーカーですが、Series 10とUltra 2は「メディア再生」機能が付いています。これまでは、音楽を聴くのにワイヤレスイヤホンが必須だったんですが、ようやくApple Watch本体から音が出るようになったのです。

Apple Watchシリーズの価格を一覧表で比較してみよう!

筆者が作成したApple Watchシリーズ価格一覧表(画像は筆者YouTubeチャンネルより)

それでは、Apple Watchシリーズの価格を見てみましょう。バンドによって価格が上がりますし、チタニウムを選ぶと5万円くらい高くなるので、今回は最低購入価格で比較します。

まず、もっとも安いApple Watchは、SE 2(40mm)のGPSモデルが3万4,800円です。逆にいちばん高いのはUltra 2の12万8,800円になります。基本的にiPhoneが手元にあればApple Watchもネットにつながるので、ほとんどの人がGPSモデルでいいでしょう。

価格のルールは、GPSモデルで40mm→44mのようにサイズアップすると5,000円ほど上がります。また、GPSからセルラーモデルにするとSE 2で8,000円、Series 10では1万6,000円ほど高くなります。セルラーはかなり高くなるので、本当に必要なのかよく考えましょう。

誰にでもオススメできるApple Watchとなると、やはり5万9,800円から買える「Series 10」です。こちらはセンサー類が充実していますし、常時表示やメディア再生、ダブルタップといった機能も利用できます。ただし、これらの機能はいらないなら、「SE 2」がSeries 10より2万5000円も安く買えますよ。

とにかく最強のApple Watchが欲しいならUltra 2になります。機能がフルに使えますし、バッテリーが最大36時間も持つのは大きいですよね。 Series 10の最高価格8万800円と比較すると4万8,000円ほど高くなるんですが、センサー系はSeries 10で十分ですし、常時表示やメディア再生、ダブルタップも同じですから、大きな違いはアクションボタンとバッテリー容量くらいです。そこに4万8,000円を出せるかどうかがポイントですね。

どんな人がどのApple Watchを買えばいいのか?

結局、誰がどのモデルを買えばいいのでしょうか?(画像は筆者YouTubeチャンネルより)

まず、SE 2は初めてApple Watchを買う人にオススメです。センサー類も少なめで画面も小さいですが、価格はGPSモデルで3万4,800円からと安価です。しかも、バッテリーの持ちはSeries 10と同じですし、通知や電子マネーといったApple Watchで便利だと思える機能は全部使えます。Series 10より2万5,000円も安いのが魅力ですね。

Series 10はそれなりにApple Watchの機能を使ってみたい人向けになります。Ultra2と機能的な違いがあまりないのに4万8,000円も安いのですから、コスパはかなりいいでしょう。

そして、Ultra 2はもうカッコ良さとバッテリーの持ちに惹かれる人向けですね。あるいは、ウォータースポーツなどを楽しむ人にオススメです。私はあまり海や山に行きませんが、それでもやっぱりUltra 2に大きな魅力を感じます。とはいえ、さすがに12万8,800円はかなり高く感じますよね……。

関連記事

TOPICS
iPhone&Android最新記事

RANKINGランキング

18:00更新