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【携帯電話】大手キャリア VS 格安SIMアナタはどっち派? メリットとデメリット

格安SIMのメリットは?

大手キャリアから回線を借りている格安SIM(MVNO)は地域に根ざした会社も多く、総務省の調査では2023年12月末時点でなんと1,890社もあるそうです。

そのため、ここでは全国展開している代表的な格安SIMを中心にメリットを紹介します。もちろんこれは大手キャリアのデメリットとも言えます。なお、ahamo、LINEMO、povo2.0、UQモバイル、Y!mobileなどは格安SIMに含めません。

【メリット1】月額利用料が安く済む

格安SIMは実店舗を持たず、ムダを排除することで月額利用料を安くしています。これが格安SIM最大のメリットでしょう。

たとえば、電話やメールがメインで、スマホではほとんどWebサイトを見ないということなら「合理的シンプル290プラン」がいいでしょう。データ通信量が月1GBで月額290円という驚くべき安さを実現しています。

●日本通信「合理的シンプル290プラン」は→こちら

日本通信「合理的シンプル290プラン」

月1GBでいいなら日本通信の「合理的シンプル290プラン」が月額290円から利用できます(画像は日本通信公式サイトより引用)

さすがに、スマホでWebサイトも見たいということなら、月7GBで月額990円というHISモバイルの「自由自在2.0」がオススメ。povo2.0やLINEMOは月3GBで月額990円ですから、HISモバイルの料金がいかに安いかよく分かると思います。

●HISモバイル「プラン」は→こちら

HISモバイル「プラン」

HISモバイルの「自由自在2.0」は月7GBプランが月額990円と格安で利用できます。他社より4GBもお得ですよ(画像はHISモバイル公式サイトより引用)

つい最近、ahamoがデータ通信量を月20GBから月30GBに増量して価格据え置きの月額2,970円で利用できるようになりました。これでもかなり安く感じるでしょうが、格安SIMならさらに安いプランがあります。

たとえば、日本通信「合理的50GBプラン」は、月50GB+5分かけ放題(月70分無料通話に変更可能)で月額2,178円。ahamoより月20GBもデータ通信量が多いのに価格は約800円ほど安くなるんですね。

さすがにここまで安いと不安になりますが、日本通信は格安SIMの草分け的存在であり、実際に筆者も使ってみましたが、何の問題もありませんでした。

日本通信「合理的50GBプラン」

日本通信「合理的50GBプラン」は月50GB+5分かけ放題付(月70分無料通話に変更可能)で月額2,178円です(画像は日本通信公式サイトより引用)

ただし、月50GB超のプランがある格安SIMは極端に少なくなっており、月額料金も決して安くありません。というわけで、大手キャリアや楽天モバイル以外ではahamoがオススメになります。月80GBの「大盛り」データオプションを追加すると、月110GBとなり月額4,950円で利用できますよ。

●ahamo「料金・データ量」は→こちら

【メリット2】通話料やかけ放題の料金が安い

大手キャリアの通信料は22円/30秒ですが、これで1時間電話をかけると2,640円もかかるんですね。しかし、格安SIMの場合は11円/30秒のところが多く、通話料が半額になります。なかでも、HISモバイルは9円/30秒とかなり安く通話できます。

また、大手キャリアのかけ放題プランは、ドコモ「eximo」の場合で5分かけ放題が月額880円、完全かけ放題が月額1,980円かかりますが、格安SIMの多くは1回5分かけ放題で500〜550円程度、日本通信「合理的シンプル290プラン」なら月額390円で追加できます。

完全かけ放題も格安SIMのほうが安く、HISモバイルは月額1,480円、IIJmioは月額1,400円、mineoならたった月額1,210円で申し込めるんですね。スマホでよく電話をかける人は格安SIMに乗り換えたほうがお得でしょう。

mineo

mineoでは10分かけ放題が月額550円、完全かけ放題でも月額1,210円とかなり安く利用できます(画像はmineo公式サイトより引用)

【メリット3】プランの選択肢が多い

先述したように格安SIMは全国に1,890社もあります。そのため、各社とも大手キャリアにはない非常にユニークなプランを提供しているのです。

たとえば、LinksmateではゲームやSMSのデータ通信をカウントしない「カウントフリーオプション」が月額550円で申し込めます。これにより、データ通信量を通常の1/10にまで圧縮できるので、スマホゲームのヘビーユーザーならスマホ料金がグッと安くなる場合があるんですね。

LinksMate

LinksMateのカウントフリーオプションは月額550円。これでゲームやSMSのデータ通信量が1/10になることも!(画像はLinksmate公式サイトより引用)

●LinksMate「カウントフリー」は→こちら

また、mineoの「マイそく」プランはデータ通信速度を極端に落とすことで無制限プランを格安で提供しています。もし、Webサイトを見るだけなら最大1.5Mbpsの「スタンダード」が月額990円で使い放題になりますよ。ただし、月曜〜金曜の12時台は最大32kbpsになりますので、スマホの使い方には少し注意が必要になります。

mineo

mineoのマイそくは通信速度を抑えることで無制限プランを格安で提供しています(画像はmineo公式サイトより引用)

●mineo「月額基本料金」は→こちら

なお、格安SIMではドコモ回線を利用しているところがほとんどなのですが、なかにはauやソフトバンク回線を提供しているところもあります。たとえば、NUROモバイルやmineoなどはドコモ、au、ソフトバンクのトリプルキャリアから好きな回線を選択できますよ。

しかも、mineoなら変更事務手数料やSIMカード発行(eSIMプロファイル発行)手数料がかかるものの、回線を自由に変更することも可能です。もし、利用中の回線が遅いと感じたら他のキャリアに変更するなんてこともできるんですね。これは格安SIMならではのユニークな特徴でしょう。

まとめ

いかがでしょうか? 今回は大手キャリアと格安SIMのメリット&デメリットを紹介しました。あまりWebサイトを見ないので、とにかくスマホの料金を安くしたいという人なら、格安SIMのほうが断然安く済みます。

逆に、高速5G回線で無制限に動画サイトを見たいといったユーザーには大手キャリアしか選択肢がありません。回線に不安がない人なら、楽天モバイルがもっとも安く利用できますね。

また、以前は大手キャリアの店舗でのサポートが大きなポイントになっていましたが、現在は事前予約が必要なうえに、サポート内容によっては事務手数料を取られるので、むしろ、イオンモバイルやHISモバイルといった店舗のある格安SIMのほうが、使いやすいかもしれません。アナタは大手キャリア・格安SIMのどちら派ですか?

※文中の価格はすべて税込みです。
※文中のプランは2024年11月時点のものです。今後変更される可能性があります。

※サムネイル画像(Image:ahmad.faizal / Shutterstock.com)

すずきあきら
編集・ライター。パソコン通信時代からネットワークに接しWi-Fiやインターネット、SNSなどに精通。30年に渡って、パソコンやスマホ関連のムック本や雑誌記事を手がけてきた大ベテラン。最近は格安SIMなどのケータイ料金やアプリ、通信費全般の記事を執筆することが多い。

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