ここまではiPhoneのメリットを紹介してきましたが、もちろん、Androidにもメリットはありますので、さっそくチェックしてみましょう。これはiPhoneのデメリットにもなります。
【1】とにかく価格が安い!
Android最大のメリットは、やはり“価格が安い”ことです。前述したように、24年11月現在で発売されている最新iPhoneは安くても10万円以上、高いものは25万円近くします。「果たして、スマホにこんなにお金を払う必要があるのか?」と疑問に感じている人もけっこういるのでは?
その点、多くのAndroidはエントリー機なら1万円代から購入でき、ミドル機でも2~4万円ほどです。例外的に25万円以上する機種もありますが、フラッグシップ機でも10~15万円程度で買えるでしょう。
単純にメモリやストレージ容量、カメラの画素数などのスペックだけで比較すれば、iPhoneはとんでもなく割高に感じるはずです。
確かに、10年以上前の安いAndroidは、iPhoneとは比較できないほど性能が悪く、動作がノロくてイライラさせられたものです。まさに「安かろう悪かろう」の代名詞でした。
しかし、Androidもここ5~6年で一気に性能がよくなり、ミドル機であればiPhoneに決して負けないほど高性能で写真もキレイ。コスパはかなり優秀です。
また、MNPでキャリアを乗り換えるときは、1円~980円程度で買えるエントリー機のAndroidも多く、iPhoneにこだわりがない人なら、かなりお得に機種変更できるのです。
【2】microSDカードでストレージを増やせる
iPhoneはストレージ容量ごとに価格が上がる仕組みになっていますが、Androidスマホではそのようなことはありません。
なぜなら、microSDカードスロットがあるので、ストレージ容量は1TBくらいまで自分で増やすことができるからです。
たとえば、ストレージ容量が128GBのAndroidのストレージ容量を増やしたいときに、256GBのmicroSDカードを追加しても、たった2,500円程度の出費で済むんですね。
これに対し、iPhone 16ではストレージ容量を128GBから256GBにアップするだけで1万5,000円、256GBから512GBにアップすると3万円も高くなるのですから、かなり割高な感じがしますよね。
もっとも、最近はAndroidスマホでもGoogle Pixel、SAMSUNG、OPPO、Xiaomiなどにも、microSDカードスロットがないモデルがけっこうありますので、その点は注意してください。
【3】超高速充電ができる機種がある
スマホのバッテリー残量が20%を切ってくると、ちょっとドキドキしてしまいますが、Androidなら超高速充電できる機種もあるので、そのような心配はいりません。
たとえば、5,000mAhのバッテリーを搭載する「Xiaomi 13T Pro」では、120Wのハイパーチャージ機能があるため、1→100%まで最短19分で超高速充電することが可能です。
また、4,600mAhのバッテリーを搭載する「OPPO Reno10 Pro 5G」は、80WのSUPERVOCCフラッシュチャージ機能があるので、2→100%までの充電が28分で完了。48%までならわずか10分で充電されるんですね。ソフトバンクではこれらを“神ジューデン”と呼んでいます。
実際に筆者も「OPPO Reno10 Pro 5G」を使用していますが、朝起きたときスマホのバッテリー容量が少なくても、10分ほど充電すれば半分くらいは充電されるので、けっこう助かっています。
なお、USB-C対応になったiPhone 16は30分で50%、50分で80%まで充電できるとされていますが、80%を超えるとゆっくり充電になり、0→100%の充電時間は約2時間ほどかかるようです。
【4】さまざまな機種を選べる
iPhoneにもSE、mini、Pro、Pro Maxといったバリエーションがありますが、機能的にさほど大きな違いはありません。しかし、Androidなら自分の好みでもっと幅広い機種を選択できます。
たとえば、シャープ「AQUOS R9 Pro」は、もはやデジカメにスマホが付いているようなデザインで、カメラ機能に徹底的にこだわったモデルです。
また、AndroidならSAMSUNG「Galaxy Z Fold6」のように2つ折りできるスマホも販売されています。これならタブレットのように使うこともできますね。逆に、コンパクトに折り畳める「Galaxy Z Flip6」のような機種もあります。
このように、Androidは多くのメーカーが自由にスマホを開発できるので、バリエーション豊かな機種のなかから、自分好みの個性的な1台を選べることが大きなメリットと言えるでしょう。
まとめ
いかがでしょうか? 今回はiPhoneとAndroidのメリットとデメリットを比較してみました。
iPhoneはかなり高価ですが、カッコよくて使いやすくブランド力も高いのが特徴です。また、セキュリティ的にも優れており、機種変更しても違和感なくすぐ使えるのも大きなメリットでしょう。
これに対し、Androidスマホはとにかく低価格で高性能。コスパはかなり優秀ですので、スマホのブランド性にさほどこだわりがないのならオススメできます。
もちろん、人によって感じ方はかなり違うと思うので、何とも言えないところですが、アナタならiPhoneとAndroidのどちらを選びますか?
※サムネイル画像(Image:Tada Images / Shutterstock.com)