【スマホ価格の海外比較】日本でのiPhoneは平均よりも約20%安くGalaxyは約10%安いことが判明【ICT総研調べ】

物価高や輸送コストの高騰、円安などの影響から、海外メーカー製のスマートフォンやタブレット端末の価格が上昇していると言われていますが、実際のところはどうなのでしょうか。

「iPhone 16」の日本での販売価格はG20平均販売価格より約20%安い

「iPhoneシリーズ」の日本での販売価格はG20平均販売価格よりも20%程度安いことがわかりました(ICT総研調べ)

株式会社ICT総研は、海外と比較したスマートフォン・タブレット端末価格の実態を把握するため、2024年10月時点のG20構成国(日本、米国、英国、フランス、ドイツ、イタリア、カナダ、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、中国、インド、インドネシア、メキシコ、韓国、ロシア、サウジアラビア、南アフリカ共和国、トルコ)の主な端末のメーカー直販価格を調査し、その結果を2024年11月29日に発表しています。

まずは、「主なスマートフォンの価格(日本とG20平均の比較)」を見ていきましょう。「iPhone 16」は、日本での販売価格13万9800円に対し、G20平均は17万8517円と、日本での販売価格のほうが21.7%安くなっています。また、「iPhone 15」は、日本が12万7800円に対してG20平均が15万7789円、「iPhone SE(3rd)」は日本が6万2800円に対してG20平均が8万4855円と、いずれも20%前後日本のほうが安くなっています。さらに、「Galaxy S24」も日本が12万4700円に対してG20平均が14万877円と、日本のほうが11.5%安いことがわかりました。

一方、「Google Pixel 8」は日本での販売価格11万2900円に対してG20平均が11万1241円、「Redmi 12 5G(Xiaomi)」は日本が2万9800円に対してG20平均が2万8614円と、わずかではありますが、G20平均価格のほうが安い結果となりました。

「iPad」はG20平均価格よりも日本での販売価格のほうが10%前後安い

「主なタブレット端末の価格」では、「Xiaomi Pad 6」以外いずれも日本での販売価格のほうが安く、「iPad」は全体的に10%前後安いという結果となりました(ICT総研調べ)

次に、「主なタブレット端末の価格」について見ていきます。「iPad(10th)」の日本での販売価格は8万4800円、G20平均販売価格は9万3618円で日本の価格のほうが9.4%安くなっています。また、「iPad Pro(M2)」は日本が16万8800円なのに対し、G20の平均が19万1587円、「iPad Air(M2)」は日本が9万8800円に対してG20の平均が11万1418円と、ともににそれぞれ11%程度日本での販売価格のほうが安い結果に。「iPad」は全体的に日本での販売価格のほうが10%程度安いことがわかりました。

さらに、「Google Pixel Tablet」は日本での販売価格が6万3800円に対してG20の平均が8万3778円、「Google Tab S9」は日本が12万4799円に対してG20の平均が13万8361円といずれも日本での販売価格のほうが安くなっています。

タブレット端末で唯一日本での販売価格のほうが高かったのは「Xiaomi Pad 6」で、日本が6万4800円に対してG20平均が5万6647円でした。Xiaomiの端末はスマートフォンもタブレットも日本での販売価格のほうが高いようです。

まだまだ不安定な国際情勢が続く中、今後の海外メーカー製品の価格動向は慎重に見守っていく必要がありそうですね。

※ 端末価格は税関の為替レート(10月27日~11月2日)で日本円換算したものです。

出典元:【株式会社ICT総研

※サムネイル画像(Image:Wongsakorn Napaeng / Shutterstock.com)

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