楽天モバイルのメリットは?
次に、楽天モバイルのメリットを確認していきましょう。これはドコモ「eximo」のデメリットにもなります。ちなみに、4大キャリアのなかでは最後発の楽天モバイルは、2024年11月10日時点で812万回線を突破して、急速にユーザーを拡大していますが、それでも契約総数はドコモの1/10以下です。
【1】割引なしでもとにかく料金が安い!
ドコモのeximoでも各種割引を利用すればかなり安くなりますし、exmioポイ活なら楽天モバイルより実質料金を安くすることも不可能ではありません。しかし、楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」は、割引などを受けなくても最初から料金が安いのが最大のメリットでしょう。やはり、5G回線の無制限プランで月額3,278円は圧倒的に安いと言えます。
しかも、最近は最強家族プログラムで毎月110円割引されますし、こどもやシニア向けの割引プログラムも提供されており、110~440ポイント還元も受けられますよ。
【2】料金プランがシンプルで分かりやすい!
ドコモには、現在eximo(eximoポイ活)、ahamo(アハモ)、irumo(イルモ)の4プランがあるうえに、各種割引のことも考えないといけないので、料金プランは非常に複雑です。
たとえば、ahamoの大盛りは月110GBで月額4,950円ですが、eximoの無制限でフルに割引を適用できると月額4,928円になり、ahamoより安くなる場合もあるんですね。筆者もこのような記事を書くたびに、公式サイトやニュースリリースを必死で確認しています。
これに対し、楽天モバイルは「Rakuten最強プラン」のワンプランしかなく、ややこしい割引制度もありません。とにかく、初心者でも非常に分かりやすくてシンプルなのです。
また、Rakuten最強プランとeximoはどちらも従量制になっていますが、Rakute最強プランは月3GBのあとに月20GBがあって、20GBを超えると無制限になりますが、eximoは3GBを過ぎるとイキナリ無制限になってしまうので、これはあまりユーザーにやさしいとは言えないでしょう。
【3】Rakuten Linkアプリで無料通話できる
ドコモも楽天モバイルも、普通にスマホ標準の電話アプリで電話をかけると22円/30秒の料金がかかります。1時間通話すると2,640円もかかってしまうんですね。そのため、かけ放題プランを契約している人も多いと思いますが、ドコモの場合は5分かけ放題が月額880円、完全かけ放題が月額1,980円もします。
しかし、楽天モバイルの場合はRakuten Linkアプリを利用することで、他社のスマホや固定電話宛の国内通話料が完全無料になります。もちろん、一部0570、188等は無料になりませんが、特定の海外からなら日本への電話も無料になるのがお得です。
ただし、Rakuten Linkはお世辞にも音質が良いとは言えませんし、iPhoneではRakuten Linkアプリで着信できず、SMSも使えないといった制約もありますが、それでも、完全かけ放題が無料になるのは大きなメリットでしょう。
なお、楽天モバイルでは音質に問題のない、スマホ標準の電話アプリを使う15分かけ放題が月額1,100円で提供されています(SMS送信料も無料)。
【4】楽天ポイントが貯まりやすい!
楽天モバイルを契約していると、月額料金に応じて税別100円につき1ポイントが貯まります。また、楽天市場での買い物でポイントが最大17.5倍になるSPUのポイントアップ条件に入っていることも見逃せません(24年12月時点)。
楽天モバイルに加入しているだけで、楽天市場で常にポイントが+4倍になります。しかも、もらったポイントは1ポイント=1円として楽天モバイルの月額料金の支払いに利用できるんですよ。いわゆる楽天経済圏にオールインしている人なら、楽天モバイル加入は必須と言えるでしょう。場合によっては、もらった楽天ポイントで楽天モバイルの支払いがタダになることもあります。
一方、ドコモも月額料金の支払いにdカードGOLD(年会費1万1,000円)を利用すると10%ポイント還元されますが、税抜1,000円に対して100ポイントですので、2,980円でもらえるポイントは200ポイントになります。
また、最近登場したdカードPLATINUM(年会費2万9,700円)の場合は、ドコモの月額料金の支払いで最大20%還元となりますので、ドコモ経済圏の人は加入を検討してもいいでしょう。
【5】株主優待で月額料金をタダにすることも可能!
楽天グループでは100株以上保有している株主に対して、株主専用プランを無料で提供する株主優待制度を設けているのをご存じでしょうか? 株主優待の対象になるのは、法人向けの月30GBで月額3,058円の「Rakuten最上プランビジネス」をベースにした株主優待専用プラン。1年で3万6,696円のスマホ料金がタダになるんですよ。
24年12月5日現在、楽天グループの株価は約834円なので、1単元となる100株を買っても約8万3,400円の投資ですから、3年も所有すれば元が取れる計算です。もちろん、この株主優待制度がいつまで続くか分かりませんし、株式投資には株価下落のリスクもあるので、株の購入は必ず自己責任でお願いします。
●楽天グループ「株主優待制度」は→こちら
まとめ
いかがでしょうか? 今回はドコモ「eximo」と楽天モバイル「Rakuten最強プラン」のメリットとデメリットを解説しました。
回線の速度や安定性を重視するなら、やはり価格が多少高くてもドコモの「eximo」がいいと思う人は多いでしょう。とくに年配者で、昔からずっとドコモしか使っていない人は、ほかのキャリアなど眼中にありません。
これに対し、価格重視あるいは楽天経済圏にオールインしているような人なら、楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」のほうがメリットが大きいと思います。
最近、楽天モバイルは都市部では問題なく使えるようになってきましたが、地方や山間部ではまだつながりにくいところがありますので、やはり、自宅や会社で楽天モバイル回線がつながるかどうかで、判断は大きく変わるでしょう。アナタはどっち派ですか?
※文中の価格は注釈がない限り税込みです。
※文中のプランは2024年12月6日時点のものです。今後変更されることがあります。