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iPhoneの「iOS 18.2」がリリース − iPhone 16のカメラコントロール、写真、Safariの機能を強化!

24年10月29日に「iOS 18.1」がリリースされましたが、12月12日には早くも「iOS 18.2」が登場しました。今回のアップデートではバグ修正に加え、iPhone 16のカメラコントロールの2段階シャッター、“写真”の改善、Safariのスタートページのカスタマイズといった新機能がいくつか追加されていますので、その内容を詳しく確認していきましょう。

24年12月12日リリースのiOS 18.2は何がどう変わった?

24年9月17日にリリースされたiOS 18ですが、12月12日には「iOS 18.2」が登場し、バグ修正に加えていくつかの新機能も追加されています。

今回のアップデートでは、iPhone 16のカメラコントロールの2段階シャッター、“写真”の改善、Safariのスタートページのカスタマイズなどが含まれていますので、以下で具合的な内容をご確認ください。

iOS 18.2

こちらが24年12月12日にリリースされたiOS 18.2です。今回はiPhone 16のカメラコントロールや写真、Safariにおいて機能向上があるほか、バグ修正なども含まれています

【iOS 18.2の主な修正箇所】

■カメラコントロール
iPhone 16シリーズにおいて、カメラコントロールの2段階シャッターにより、カメラコントロールを軽く押すことでカメラのフォーカスと露出を固定できます

■写真
・ビデオの表示が改善され、フレーム単位でのスクラブ、ビデオの自動ループ再生をオフにする設定などが可能になりました
・コレクションビュー間の移動が改善され、右にスワイプして前のビューに戻ることもできるようになりました
・“最近表示した項目”および“最近共有された項目”のアルバムの履歴を消去できます
・“お気に入り”アルバムが“ピンで固定したコレクション”のほかに“ユーティリティ”コレクションにも表示されます

ビデオの自動ループ再生をオフにする手順

iPhoneの設定から「アプリ」の「写真」を選択すると(左写真)、「ビデオをループ」をオフにすることができます(右写真)

■Safari
・新しい背景画像でSafariのスタートページをカスタマイズできます
・“読み込む”と“書き出す”で、Safariからのブラウズデータの書き出し、および別のアプリからSafariへのブラウズデータの読み込みができます
・“HTTPS優先”にすると、HTTPSを使用できる場合は常にURLがHTTPSに切り替わります
・ファイルダウンロードのライブアクティビティにより、ファイルのダウンロードの進行状況がDynamic Islandやホーム画面に表示されます

Safariのスタートページをカスタマイズする手順

Safariのスタートページをカスタマイズする手順1

まず、「Safari」画面右下のタブアイコンをタップ(左写真)。次に、画面左下の「+」を押します(右写真)

Safariのスタートページをカスタマイズする手順2

画面を下にスクロールして「編集」をタップ(左写真)。すると、ここでスタートページの背景画像を自分好みに変更できます(右写真)

■その他の機能改善とバグ修正
・“ボイスメモ”がレイヤーのある録音に対応し、ヘッドフォンを使用しなくても既存の曲のアイデアにボーカルを追加でき、作成した2トラックのプロジェクトを直接Logic Proに読み込むことができます(iPhone 16 Pro、iPhone 16 Pro Max)
・“探す”の“持ち物の位置情報を共有”を使用すると、AirTagまたは“探す”ネットワーク対応アクセサリの位置情報を航空会社などの信頼できる第三者と簡単かつ安全に共有することで、紛失した持ち物を見つけて取り戻すのに役立ちます
・ポッドキャストの“お気に入りのカテゴリ”で、お気に入りのカテゴリを選択すると関連する番組のおすすめが表示され、ライブラリから簡単にアクセスできます
・ポッドキャストの“パーソナライズされた検索結果”ページで、関連性の高いカテゴリやあなたの好みに合わせて編集されたコレクションがハイライトされます
・キプロス、チェコ共和国、フランス、イタリア、ルクセンブルク、ルーマニア、スペイン、アラブ首長国連邦、およびイギリスで、AirPods Pro 2でのAppleのヒアリングチェックプログラムに対応しました
・アラブ首長国連邦で、AirPods Pro 2でのAppleのヒアリング補助プログラムに対応しました
・“株価”の時間外(立会時間前)の株価で、市場が開く前にNASDAQとNYSEの銘柄を追跡できます
・最近取り込まれた写真が“すべての写真”のグリッドにすぐに表示されない問題を修正しました
・カメラのナイトモードで長時間露光を撮影すると、写真が劣化して表示される問題を修正しました(iPhone 16 Pro、iPhone 16 Pro Max)

iOS 18.2のセキュリティアップデートをチェック!

今回のiOS 18.2ではセキュリティアップデートも行われており、20項目に及ぶバグが修正されています。

今回もKernelやImageIO、Safariでの不具合も解決されているようなので、早めにアップデートしたほうがいいでしょう。

【セキュリティアップデート一部抜粋】
■AppleMobileFileIntegrity
【対象機種】iPhone XS以降
【影響】 悪意のあるアプリが個人情報にアクセスできる可能性がある
【説明】 チェックを強化することでこの問題を解決しました。

■Crash Reporter
【対象機種】iPhone XS以降
【影響】アプリがユーザーの機密データにアクセスできる可能性がある
【説明】追加の制限により、権限の問題が解決されました。

■ImageIO
【対象機種】iPhone XS以降
【影響】悪意を持って作成されたイメージを処理すると、プロセスメモリが漏洩する可能性があります。
【説明】チェックを強化することでこの問題を解決しました。

■Kernel
【対象機種】iPhone XS以降
【影響】アプリが機密カーネル状態を漏洩する可能性がある
【説明】ロックの改善により競合状態に対処しました。

■libexpat
【対象機種】iPhone XS以降
【影響】アプリがサンドボックスから抜け出す可能性がある
【説明】チェックを強化することでこの問題を解決しました。

■Passwords
【対象機種】iPhone XS以降
【影響】特権ネットワークポジションにいる攻撃者がネットワークトラフィックを変更できる可能性がある
【説明】この問題は、ネットワーク経由で情報を送信するときに HTTPS を使用することで解決されました。

■Safari
【対象機種】iPhone XS以降
【影響】プライベートリレーが有効になっているデバイスでは、Safariのリーディングリストにウェブサイトを追加すると、発信元のIPアドレスがウェブサイトに公開される可能性があります。
【説明】この問題は、Safari から発信されたリクエストのルーティングを改善することで解決されました。

●Apple「About the security content of iOS 18.2 and iPadOS 18.2」は→こちら(英語)

About the security content of iOS 18.2 and iPadOS 18.2

こちらがiOS 18.2のセキュリティアップデートです。今回は重要な20項目が修正されています(画像はApple公式サイトより引用)

まとめ

いかがでしょうか? 今回の「iOS 18.2」はiPhone 16のカメラコントロール機能の強化、写真の改善、Safariのスタートページのカスタマイズといった新機能が追加されているほか、多数の機能改善も実施されています。

また、20項目のセキュリティアップデートも含まれていますので、まだ、iOS 18にアップデートしていない人は、早めにアップデートしておいたほうが安全でしょう。 

すずきあきら
編集・ライター。パソコン通信時代からネットワークに接しWi-Fiやインターネット、SNSなどに精通。30年に渡って、パソコンやスマホ関連のムック本や雑誌記事を手がけてきた大ベテラン。最近は格安SIMなどのケータイ料金やアプリ、通信費全般の記事を執筆することが多い。

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