iPhoneのカメラは、新機種が出るたび進化している。iPhone 11シリーズでは、新たに「ナイトモード」というモードが追加された。このモードは、「夜景モード」とも呼ばれるもので、暗い場所でも綺麗な写真を撮ることができる。
露出を時間が長くして撮影する「ナイトモード」
(Image:ALDECAstock / Shutterstock.com)
iPhone 11シリーズで新たに追加された「ナイトモード」とは、暗闇でも綺麗に写真が撮れる写真撮影のモードのこと。
このモードでは、明るいレンズを使ったりシャッタースピードを遅くしたりといった光学的な処理ではなく、一度に複数枚の写真を撮影してから処理(コントラスト・色の調整、ノイズ除去など)をすることで画像を生成する。この処理には、A13 Bionicチップが必要になるため、iPhone 11シリーズでしか利用できない。
実際にナイトモードで撮影すると、通常のモードよりも明るくノイズが少ない写真が撮影できる。
暗い部屋で写真を撮影してみた。左が通常のモード(ライブフォト)、右がナイトモードの写真。ナイトモードの方が明るく、ノイズが少なく撮れる
「ナイトモード」で写真を撮るには
撮影場所の明るさが足りないとiPhoneが判断すると、自動的にナイトモードに切り替わる。そのため、ユーザーは設定などをする必要がなく、すぐにこのモードで撮影できる。
ナイトモードでは、撮影に数秒から数十秒秒程度かかり、その間は動かないようにする必要がある。多少動いてしまっても大丈夫だが、三脚などで固定したほうがベストだ。なお、撮影時間は自動で判断されるが、自分で調整することも可能。ナイトモードで撮影したくないときは、通常のモードに切り替えることもできる。
ナイトモードに切り替わると、ナイトモードのアイコンがアクティブになり、撮影時間が表示される。このままシャッターを切ればナイトモードで写真が撮影される
撮影時間を変更したいときは、ナイトモードのアイコンをタップする。シャッターボタンの上に表示されるスライダーで時間を変更できる
ナイトモードで撮りたくないときは、ライブフォトアイコンをタップする。ナイトモードのアイコンがオフになり、通常のモードに切り替わる
今までだと撮影しても暗くなってしまっていたような場所でも撮影できる「ナイトモード」を使えば、表現の幅が広がることだろう。なお、新しく搭載された超広角カメラではナイトモードは利用できないので注意しよう。