登場して以来、定期的にアップデートを重ねて便利なガジェットになったApple Watch。2019年は「watchOS 6」が登場し、さらにさまざまな機能が追加された。そこで、ぜひ知っておきたいApple Watchの新機能を10個紹介していこう。
割り勘計算にも便利な「電卓」
Watch OS 6で新しく搭載されたのが「電卓」アプリ。さっと四則演算ができて非常に便利なだけでなく、iPhoneにはない割り勘計算機能が付いているので、ある意味iPhoneより使えるアプリになっている。
割り勘計算とは、その名のとおり人数頭で割って計算できる機能。これを使えば、飲み会などの計算もグンと楽になるだろう。
電卓アプリは、通常の四則演算だけでなく、割り勘計算やチップ計算に対応。「TIP」をタップすると、チップや人数を入力できるようになるので、一人頭の金額がすぐに計算できる。日本にはチップの風習がないので、チップの部分に消費税分を割り当てると計算がしやすい
映画館で使うと便利な「シアターモード」
映画館などの場所では、マナーモードにするのが基本。しかし、Apple Watchは手を持ち上げただけで画面が点灯してしまうので、周りに迷惑を掛けてしまう恐れがある。こんなシーンで使うと便利なのが「シアターモード」。このモードをオンにしておくと、自動的に消音モードになり、手首を持ち上げても画面が点灯しなくなる。なお、通知があった場合は振動で知らせてくる。
シアターモードをオンにするには、時計の文字盤画面で下から上に向かってスワイプする。コントロールセンターが表示されるので、「シアターモード」をタップすればよい。オンすると、自動的に消音モードになり、手首を持ち上げても画面が点灯しなくなる
送られてきたウェブへのリンクはApple Watchでサッとチェック
Apple WatchにはSafariのようなブラウザーは搭載していない。しかし、限定的ながらウェブ閲覧が可能。
メールやメッセージに記載されたリンクをタップすれば、そのままウェブ閲覧モードになりブラウジングできる。さっとリンク先を確認したいときは便利な機能だ。ただし、あまり長時間閲覧するとバッテリーを大幅に消費してしまうので、あくまで確認目的で利用するのがお勧めだ。
メールアプリやメッセージアプリに記載されたリンクをタップすると、ブラウザーが起動してウェブページを表示できる。そのまま閲覧は可能だが、バッテリー消費が激しいので、長時間の使用は控えたほうがいいだろう
iPhoneでは定番の「ボイスメモ」はApple Watchでも使える
iPhoneではおなじみの「ボイスメモ」アプリは、watchOS 6からApple Watchでも利用できるようになった。Apple Watch単体で録音することができ、録音したデータはiCloud経由でiPhoneやiPadなどと同期が可能。iPhoneを取り出さなくてもすぐに録音できるのが非常に便利だ。ボイスメモはコンプリケーションに対応しているので、よく使う人は文字盤に配置しておくとさらに便利になる。
「ボイスメモ」アプリを起動し、録音ボタンをタップすればすぐに録音が可能。録音データはiCloudで同期されるので、iPhoneやiPad、Macでも確認できる。コンプリケーション対応なので、文字盤に配置すれば素早く起動できる
Apple WatchのアプリはApp Storeで見つける
Apple Watchのアプリは、これまでiPhone経由でしかアプリを入手できなかったが、watchOS 6では、新しくApple Watch専用のApp Storeが登場。Apple Watch単体でもアプリのダウンロードが可能になった。アプリは音声で検索できるので、非常に手軽にアプリを探せる。
Apple Watch専用のApp Storeでアプリを探すには、「検索」をタップして音声で検索すればよい。アプリのインストールなどはiPhoneのApp Storeとほぼ同様。迷うことなくApple Watch専用アプリをインストールできる
Siriで「今、流れている曲」をサッと調べられる
街中やテレビなどで気になる曲が流れてきたとき、Apple Watchの音声アシスタント「Siri」を使えばすぐに調べることが可能だ。
使い方はとても簡単。Siriを起動したら「この曲は何?」などと聞いて音楽を聞かせるだけ。Siriが音楽を認識すれば、すぐに曲名とアーティスト名を教えてくれる。
Apple Watchの「デジタルクラウン」を長押しするか、「Hey Siri」と呼びかけてSiriを起動。あとは「この曲は何?」と話しかけて音楽を聴かせれば、曲名やアーティスト名を答えてくれる
iPhoneを取り出さなくても「リマインダー」をチェック
iOS 13やwatchOS 6で大きく機能強化されたのが「リマインダー」アプリ。iPhoneとApple Watchで同期して使えるので、iPhoneを取り出さなくても手元でリマインダーの確認が可能だ。もちろん、Apple Watchからリマインダーを登録可能。ほとんどのことはApple Watchでも操作可能なので、ぜひ活用したいアプリだ。
iPhoneで登録したリマインダーは、Apple Watchで操作が可能。いちいちiPhoneを取り出す必要がなくなる。リマインダーを追加したいときは、音声で入力することも可能だ
女性にとって強い味方な「周期記録」アプリ
iOS 13の「ヘルスケア」アプリでは、月経周期などの記録が可能に。これにあわせて、watchOS 6では新しく「周期記録」アプリが追加された。この2つは同期しており、手元で生理の情報を管理できるようになっている。
iPhoneの「ヘルスケア」アプリで「周期記録」を初期設定すれば、Apple Watchの「周期記録」アプリの利用が可能になる。iPhoneと同期されるので、生理の周期などが手元で確認できるようになる
文字盤が見られなくても時間を知ることができる
Apple Watchであまり知られていない機能に「時刻読み上げ」がある。これは、文字盤を2本指でロングタッチすると、現在時刻を読み上げてくれるというもの。文字盤が見られないようなシチュエーションでも時刻を知ることができる。
なお、「時刻読み上げ」を使うには、設定アプリであらかじめ設定しておく必要がある。
Apple Watchの設定アプリを開き、「時計」を開く。「時刻を読み上げる」をオンにしておくと、画面を二本指でロングタッチしたときに、時刻を読み上げる。なお、画面が消灯しているときは読み上げないので注意しよう
iPhoneがなくてもApple Watchのソフトウェアアップデートが可能に
これまで、Apple WatchのソフトウェアアップデートにはiPhoneが必須だった。しかし、watchOS 6からはApple Watch単体でのソフトウェアアップデートが可能になった。なお、これまでどおり充電中の状態でないとアップデートできないので注意しよう。
Apple Watchの設定アプリを開き、「一般」→「ソフトウェアアップデート」を開く。アップデートがあれば、ここから実行することが可能だ。なお、充電中でないとアップデートできないのは変わっていないので注意しよう
今回紹介した機能やアプリは、Apple Watchをもっと便利にしてくれるものばかりだ。小さな画面に多くの機能を持っているApple Watchをフルに活用するためにも、これらの機能をぜひ活用してほしい。