「5G」って何? いつから使えて何ができるの? ドコモ、ソフトバンク、au、楽天モバイル

最近、テレビや新聞でよく見かける「5G」っていったい何のことなの? スマホがどうなるの? 全然わからないけど恥ずかしくて誰にも聞けない! そんな人は案外多いのでは? そこで今回は「5G」の基本から現状まで、しっかりと解説しよう。

通信速度が20倍になってSF映画のような世界が実現できる

「最近、やたらと5G(ファイブ・ジー)のニュースを目にするが、いったい何なの?」「5Gの何がそんなに凄いの?」そんなデジタル音痴なアナタに、今回は5Gの基本からしっかり解説していこう。
 そもそも5Gとは「5th Generation」の略で、“第5世代の通信規格”という意味である。現状のスマホでは「4G」という規格が利用されているが、いよいよ次世代の「5G」規格が実用化されるのである。「4G」は50Mbps~1Gbps程度の通信速度だが、5Gの通信速度は最大で20Gbpsと20倍も速い。しかもデータの遅延は1/10に抑えられ、同時接続は10倍になる。そのため、従来では考えられなかった最新技術が、次々と実用化されると見られているのだ。
 たとえば、現状は不完全な自動運転が安全に実用化されたり、ネットによる遠隔医療が本格的に普及するようになる。また、家電や自動車などがすべてネットでつながる「IoT」技術で、スマートシティという街作りも実現できるのだ。もっと身近なところでは、スポーツやフェスなどで混雑した場所でも、従来よりかなり安定して通信ができるようになったり、よりリアルなVR・AR体験ができるほか、4K/8Kといった超高画質動画を快適に再生できるようになる。つまり、“5Gが普及するとSF映画のような世界が現実になる!”ということなのである。

 

■5Gとは何か?
・5G=5th Generationの略で第5世代の通信規格

 

■5Gの特徴
・通信速度が4Gの20倍速い
・データ遅延が4Gの1/10
・同時接続が10倍

■5Gで可能になると見られていること
・より安全な自動運転が可能になる
・よりリアルなVR・AR体験
・遠隔医療が可能になる
・4K/8K動画を快適に視聴できる
・ドローンの遠隔操作
・混雑した場所でも安定して通信できる
・IoTのスマートシティが実現できる
・テレワークがもっと快適にできる

 

など

5Gの本格的な普及は2024年以降になりそう

 日本では2020年3月に導入予定の5Gは、現在どうなっているのだろうか? まず、ドコモは3月25日から、KDDI(au)は3月26日、ソフトバンクは3月27日からサービスを開始する。そして、楽天モバイルは6月頃からサービスをスタートすることになっている。
 気になる料金プランだが、まずドコモの「5Gギガホ」はコミコミ月額7,650円から利用できる。ただし、最大6カ月間は1,000円割引きとなる「5Gギガホ割」を実施。「みんなドコモ割(3回線以上)」で-1,000円、「ドコモ光セット割」で-1,000円、「dカードお支払い割」で-170円となるため、すべて適用すると月額4,480円で利用できるのだ。データ容量は100GBだが、しばらくはキャンペーンで無制限となる。次に、KDDI(au)は使い放題の「データMAX 5G」が3,460円から (2GB以下は月額1,980円から)利用可能。3段階定額定額制の「ピタットプラン 5G」は1GBが1,980円、4GBが2,980円、7GBが4,480円となっている。そしてソフトバンクのほうは4GLTEプランに+1,000円で利用できる形になるが、8月31日までに5Gプランに切り替えると、2年間は追加料金が無料になるという。
 残念ながら、現状で5Gが日本中どこでも使えるわけではない。都市部から徐々に整備され、2024年にはかなり普及している見込みだ。もちろん、5Gを体験するには5G対応のスマホを購入する必要があるが、本格的に5Gが使えるまでには時間がある。5G対応スマホはまだ高価なので、今後スマホを買い替える場合は、その辺をよく考えてからにしよう。

(Image:nttdocomo.co.jp)

いちはやく5Gをスタートさせるドコモ。設備投資費用も高く、2024年度末には97%の普及率を目指す。5Gをいち早く利用したいなら、やはりドコモが本命だろう

(Image:softbank.jp)

3月26日から「UNLIMITED WORLD au 5G」をスタートするKDDI(au)。2022年3月までに2万局を設置、2024年度末までに93.2%の普及率を目指す。料金は使い放題の「データMAX 5G」が3,460円から利用可能で、2GB以下なら1,980円と低料金だ

(Image:au.com)

3月27日から5Gをスターとするソフトバンクだが、設備投資費用は少なめで、2024年度末までの普及率目標は64%となっている。現状では料金負担増が2年間なしで利用できるので、東京で生活しているならアリだ

(Image:corp.mobile.rakuten.co.jp)

まだ、第4のキャリアとしてスタートしたばかりの楽天モバイル。4Gの基地局ですら一部をauに借りている状態なので、5Gへの対応は2020年6月頃からスタートする予定。2024年度末までに56.1%の普及を目指す。ただし、料金に関してももっとも安くなるだろう

●ドコモ(公式)は→こちら

●ソフトバンク(公式)は→こちら

●KDDI(au)(公式)は→こちら

●楽天モバイル(公式)は→こちら

文=すずきあきら/編集・ライター

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