iPhoneにはさまざまな機種があり、それぞれの機種に対応した保護カバーがたくさん発売されている。カバーを買うときに注意したいのは、画面のインチ数が同じiPhoneでも、本体サイズ、カメラ形状、ボタン配置などが違うと装着できないことだ。そこで今回は、わかりにくいiPhoneケースの互換性について解説したいと思う。
画面のインチ数が同じでも互換性がない場合も!
新しいiPhoneを購入したら、まず保護ケースやフィルムなどを買う人が多いと思う。だが、画面のインチ数が同じなら使えるだろうと思ってケースを適当に買ってしまうのはヤメたほうがよい。確かに、画面のインチ数が同じiPhoneであればケースを使いまわせる場合もあるが、画面のインチ数はあくまでも“対角線の長さのこと”なので、本体サイズ(縦横厚さ)が一致するとは限らない。しかも、本体サイズが同じでも、カメラ形状やボタン位置が異なると使えない場合もあるので、iPhoneのケースを買うときは必ず“互換性”に注意しなければならないのだ。そこで、今回はiPhoneのインチ数ごとに互換性を確認してみたい。
まず、6.5インチのiPhone 11 Pro MaxとXS Maxは、本体サイズが微妙に異なるうえに、カメラの形状が異なるため互換性がない。次に6.1インチのiPhone 11とXRは本体サイズがまったく同じだがカメラ形状が異なるため、iPhone 11用ケースをXRに使うとカメラ部分に余分な空きスペースができる点には注意が必要だ(逆は不可)。
5.5インチは4機種あるが互換性は微妙……
5.8インチのiPhone 11 Pro/XS/Xでは、まず、XSとXは本体サイズがまったく同じで、ボタン配置も一致するので互換性がある。ただし、XはXSよりカメラが約1mm小さいので、X用のケースはXSで使えない場合もある(逆はOK)。一方、11 Proは本体サイズが他の機種と違ううえにカメラ形状も異なるため、XSやXと互換性がない。
5.5インチのiPhone 8 PlusとiPhone 7 Plusのサイズ差は0.2mmなので、ソフトケースなら使い回しも可能。同様にiPhone 6 PlusとiPhone 6s Plusのサイズ差も0.2mmなので互換性はある。ただし、8 Plus/7 Plusと、6s Plus/6 Plusでは、カメラ形状やイヤホン位置が異なるため、使い回しは厳しい。
4.7インチは5機種あるが7を境に互換性が異なる
4.7インチはiPhone SE(第2世代)/8/7/6s/6の5機種がある。最新のiPhone SE(第2世代)は8をベースにしたと言われるだけあって、本体サイズ、カメラ形状、ボタン位置もまったく同じなので互換性がある。7もカメラ形状は同じで本体サイズは0.1~0.2mmしか違わないため、ソフトケースならこの3機種は互換性があると言えるだろう。また、iPhone 6sと6の本体サイズ誤差は0.1~0.2mm程度なので、ソフトケースなら互換性はある。ただし、第二世代SE/8/7のグループと6s/6グループではカメラ形状が異なるし、7以降はイヤホンジャックがないので、7用ケースを6s/6で利用するとイヤホンが使えなくなるので要注意。
さずがに、4インチのiPhoneを使っている人はかなり少なくなった思うが、iPhoneSE/5/5sはまったく同じサイズなので互換性がある。ただし、5cのみ背面形状が異なるため専用ケースになることを覚えておこう。
●参照元:一緒の大きさならスマホケースも同じのが使えるか【bitWave】