ついにHUAWEIタブレットがGoogleアプリ非搭載! 買い替えを検討するも意外な結論が!!

米国や英国からセキュリティ上の問題で排除されている中国のHUAWEI(ファーウェイ)。2020年6月発売のHUAWEI最新タブレットは、ついに米国のGoogleアプリ非搭載のオリジナルOSモデルとなった。もし今、タブレットを買い替えるとしたらどうすればいいのだろうか? だが、それを調べているうちに、筆者はもっと重要な結論にたどり着いてしまったのだ。それは……。

AndroidタブレットではHUAWEIが市場を独占していたが……

(Image:Poring Studio / Shutterstock.com)

 そもそもタブレットとは7~12インチの大画面を備えた大型スマホのようなもの。その中でも「Androidタブレット」に関しては、数年前からライバルのASUSやソニーなどのメーカーが新型を発売しておらず、HUAWEIが市場を独占している状況だ。もちろん、Lenovo「Lenovo Tab」やNEC「LAVIE Tab」、Amazon「Fire HD」なども販売されているが、HUAWEIほどのバリエーションはなくコスパもイマイチ。かといってOSが異なる「iPad」は使いにくいし、「Surface」などのWindows 10タブレットは高価なので、HUAWEI以外で筆者がおすすめできるAndroidタブレットはあまりないのである。
 そもそもタブレットは“画面が大きい”という以外のメリットが少ない。本体が大きくスマホより重いので携帯性は劣るし、主な用途は自宅でWeb画面や動画を大きい画面で見るくらいである。それに加え、ここ数年でスマホの大画面化が進んだことが大きい。かつては4~5インチだったスマホのディスプレイは今や5.5~6.5インチが当たり前になっている。このような背景もあり、筆者の中では「すでにAndroidタブレットはその役目を終えているのではないか?」という結論に至ったのである。

Androidタブレットでできることは他の機器で代用可能!

 Androidタブレットの現状を整理してみよう。まず、大画面でWebサイトを見ることに関してはスマホが大画面化したことで、やや意味を失いつつある。次に、動画を見ることに関しては「Fire TV Stick」シリーズなどを使えば、リビングの大画面テレビでYouTubeやNetflix、Amazonプライムビデオなどが見られるようになっている。また、ビジネスで使うなら、Office系ソフトが使えるWindows 10タブレット「Surface」シリーズのほうが使いやすいし、イラストやデザインをするならフルHD以上の高精細ディスプレイとタッチペンに対応する「iPad Pro」が圧倒的に有利だ。つまり、Androidタブレットでできることは、すべて他の機器で代用可能となっているのである。

【1】Webサイト
スマホが6インチ以上に大画面化しているので、小型の7インチタブレットを買っても意味がない

【2】動画視聴
「Fire TV Stick 4K」など、リンビングの大型テレビで手軽にYouTubeやNetflixなどの動画配信サイトを楽しめる機器が普及している

【3】デザイン・イラスト
デザイナーやイラストレーターなどには、フルHD以上の高精細ディスプレイを持つ「iPad」が大人気。12.9インチのiPad Proが売れるのも理解できる

【4】オフィス・ビジネス
ビジネスでは、ExcelやPowerPointなどのOffice系ソフトが使え、キーボードを装着できるWindows 10タブレット「Surface Pro」などが便利

(Image:amazon.co.jp)

Amazonの「Fire TV Stick 4K」は大型テレビのHDMI入力端子にさしてWi-Fi接続すれば、Amazonプライムビデオ、Netflix、YouTubeなどを手軽にリビングで楽しめる。価格は6,980円。コロナ禍によるテレワーク中には全機種が売り切れたほどの人気ぶり!

(Image:apple.com)

Apple「iPad Pro」は12.9インチの大画面タブレット。128GBモデルでも11万5,280円(税込)と高価だが、Apple Pencilでフリーハンドの絵が描けることから、イタストレーターやデザイナーに大人気

(Image:microsoft.com)

マイクロソフト「Surface Pro 7」は第10世代Core i5を搭載する12.3型(2,736×1,824ドット)のWindows10タブレット。キーボードカバーが付属して8GBのSSD128GBモデルは13万1,780円(税込)。Office系ソフトを搭載しており、Windowsパソコンとの連携ができるのでビジネスで使いやすい

 このような状況のなか、2020年6月にHUAWEIから新型タブレット「MatePad Pro」「MatePad」「MatePad T8」の3機種が発売された。ところが、HUAWEIは米国Googleの協力が得られず、OSはAndroid10ベースのHUAWEIオリジナル「EMUI」を採用しているのだ。当然Google関連アプリは非搭載で、アプリの入手も「Google Play」ではなくHUAWEIオリジナルの「AppGallery」を利用することになる。とはいえ、「Amazonアプリストア」などを利用すればTwitter、Facebook、Instagram、Amazon プライムビデオ、Spotifyなどのアプリはインストールできるらしいが、今使っているアプリすべてが入手できるわけではない。果たして、そんなHUAWEIタブレットを欲しがる人はどの程度いるのだろうか?
 このような理由からHUAWEIのAndroidタブレットユーザーは慌てて買い替えずに、まずはタブレットの使用目的を再確認してほしい。そのうえで、どうしてもAndroidタブレットが必要で、今すぐHUAWEIタブレットから乗り換えたいのであれば、LenovoやNECなどの新型モデルを購入するか、ASUSやソニーの中古を狙おう。ただし、中古の場合はバッテリーの状態には注意してほしい。

(Image:consumer.huawei.com)

HUAWEIタブレットでAndroid OSを搭載するのは2019年以前のモデル。Android 9.0搭載で8インチの「HUAWEI MediaPad M5 lite 8」か(写真左)、Android 8.0搭載で10.1インチの「HUAWEI MediaPad T5 10」(写真右)なら、まだ新品で入手可能だろう

(Image:consumer.huawei.com)

2020年6月発売のHUWAEI新モデル。左上が10.4インチの「HUAWEI MatePad 8」。左下が8インチの「HUAWEI MatePad T8」、右が10,8インチのフラッグシップモデル「HUAWEI MatePad Pro」となる。いずれもOSはHUAWEIオリジナル「EMUI」である

●iPad Pro(Apple)は→こちら
●Surface Pro 7(Microsoft)は→こちら
●HUAWEI(ファーウェイ)は→こちら

文=すずきあきら/フリーライター

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