アナタはスマホにセキュリティを設定しているだろうか? 万一スマホを無くしたときのことを考えると画面ロックくらいは設定してほしいが、最近は「SIMカードロック」をしたせいで、スマホが起動しないトラブルに見舞われてしまう人もいるという……。そこで今回は、スマホのセキュリティをどこまですればいいか考えてみよう。
スマホには画面ロックくらいは設定しておこう!
電話帳にSNS、プライベート写真、クレカ・銀行口座の情報など、今やスマホの中は個人情報の塊である。万一スマホを無くしてしまうと個人情報が洩れるだけなく、スマホ決済などでお金を勝手に使われて、金銭的な被害に遭うことも考えられるのだ。やはり、最悪の事態を考えれば、最低でもスマホの画面ロック設定くらいは行っておくべきだろう。最近はPINやパターン以外に顔認証や指紋認証なども設定できるので、普段使いでも画面ロック解除はさほど面倒ではない。
また、各アプリごとにロックをかけるのも有効。最近はスマホ決済アプリの起動時にも画面ロックを設定できるものが多いので、アプリに設定しておけば誰かに盗まれても、金銭的被害を免れる可能性が高い。ここまでは一般的にやっておきたいセキュリティ対策である。
さらにスマホからSIMカードを抜き取られたときに、不正利用させないために「SIMカードロック」をかける人もいる。SIMカードについては『【格安SIM】そもそも格安SIM・SIMフリーって何なの?』を参照してほしいが、これが思わぬトラブルを招く場合もあるのだ……。
“SIMカードロック”とは、スマホの中に入っている「SIMカード」に数字4桁のパスワードを設定すること。確かにSIMカードロックが設定されていれば、スマホからSIMカードを抜き取られ、ほかのスマホで使用されても、PINが一致しなければ電話やデータ通信機能を利用することはできないので安心だ。しかし、PINコードは3回間違えるとロックがかかってしまうため、自分でSIMカードをロックさせてしまい、スマホを起動することができなくなってしまう場合もある。これでは本末転倒であろう。
実は、スマホを無くしたり盗まれたりした場合は、キャリアで手続きすれば簡単に止めることができる。したがって、わざわざスマホが使えなくなるリスクを冒してまで、SIMカードロックを設定する必要はないという意見も多いのだ。スマホのセキュリティは大切だが、やり過ぎには注意したい。