iPhoneやAndroidでインターネットを楽しもうと、ブラウザを開いた時に「about:blank」と表示されたことはないだろうか?
「about:blank」の原因や対処法をいくつか紹介するので、心当たりがある方はぜひ参考にしてもらいたい。
【iPhone/Android】「about:blank」はウイルスではない!
iPhoneやAndroidで、Googleなどの検索エンジンの検索結果から目的のページを表示させると、「about:blank」という文字が表示されたことはないだろうか。思わず迷惑なウイルスに感染してしまったのではないかと心配になった方も多いはずだ。
安心してほしい、「about:blank」はウイルスではない。ウイルスでなければなぜ、「about:blank」と表示されて、正常なページが表示されないのだろうか。勘違いしがちだが、ページ側がウイルスに感染したり迷惑ページであるという理由でもない。まずは「about:blank」とは何なのか、「about:blank」が表示されてしまう原因を探っていこう。
【iPhone/Android】「about:blank」が表示される原因
そもそも「about:blank」とは、ブラウザが表示しているエラー表示だ。ウイルスや迷惑を目的として作成されたページではない。それではなぜ、iPhoneやAndroidで「about:blank」が表示されてしまうのか、「about:blank」の原因とは何なのか理由を確認していこう。
【1】ブラウザの設定の問題
「about:blank」とは、ブラウザが表示できるものが無い時に表示するエラーである。そのため、何らかの原因でiPhoneやAndroidで利用しているブラウザの設定で、ページを取得できなかったと考えることができる。
デフォルトのブラウザはiPhoneであればSafari、AndroidであればChromeなので、これらのサイトで不要な設定が行われている可能性があるのだ。
【2】ポップアップがブロックされている
ポップアップで表示されたサイトに「about:blank」が表示されてしまう場合もある。ポップアップとは、リンクを踏むなどした時に新たに開かれるタブやウインドウのことだ。迷惑サイトやアプリ対策に、iPhone・Androidで利用中の一部ブラウザでは、このようなポップアップをブロックする機能が搭載されている。ブロック時には、情報のやり取りを遮断するため、開かれはしたものの、表示する情報がないブラウザによって「about:blank」と表示されてしまうわけだ。
【3】迷惑アプリがインストールされている
ごくまれなパターンだが通信を妨害する迷惑アプリがインストールされている可能性がある。ほぼウイルスのようなアプリだが、一部ウイルスともまでは言えない、迷惑アプリの中にはブラウザの通信を妨害してしまい、「about:blank」が表示されてしまうものもある。
通信を行うアプリであれば、迷惑アプリの作者自身も気が付かないうちにプログラムのバグや設計ミスで関係のない通信に影響を及ぼしてしまうこともあるのだ。怪しいアプリがあれば、まずはアプリストアでそのアプリのレビューを見てみよう。「about:blank」について別のユーザーが報告していることもあるので参考になる。
【iPhone/Android】「about:blank」が表示されたときの対処法
それでは実際に、利用中のiPhoneやAndroidで「about:blank」が表示されてしまったときの対処法を見ていこう。迷惑アプリなどを除き、大抵の場合は利用中のiPhoneやAndroidで行える対処法で、「about:blank」を復旧することができる。
・ブラウザの設定を変更する
ブラウザを起動した時に「about:blank」が表示される事がある。その場合、対策は簡単だ。「about:blank」とは、ブラウザが表示する情報を取得できていないときに表示されるので、起動時に自動的に表示を行いたいページを設定しておけばよい。
・広告ブロックアプリの設定を変更する
最近はiPhoneやAndroidで利用できる、スマホ向けの広告ブロックブラウザが増えている。実はこれらのブロック機能を使うと広告は対策できるが、本来広告があるべき場所に情報がないために「about:blank」が表示されることがある。
大抵のアプリはページ上の広告対策と同時に、そのような「about:blank」部分を自動的に隠したり埋めたりしてくれるが、ページによっては失敗してしまい「about:blank」と表示されるのだ。そのようなときには、対策として一時的に広告のブロック機能をオフにしてみよう。
特に、iPhoneユーザーは注意が必要だ。iPhoneのSafariには標準で広告ブロック機能が搭載されているのである。自分は広告対策しているつもりがなくても、勝手にiPhoneが対策してくれているのである。Safariで「about:blank」が表示された場合は、この機能が原因の可能性もあるので、対策を覚えておこう。
・ウイルス対策ソフトをインストールする
これまで紹介してきたように、「about:blank」の原因としてウイルスの可能性は低いが、ウイルスは常に進化し続けているため、実際には「about:blank」を表示するウイルスに感染しているのかもしれない。どうしても不安な方は、ウイルス対策ソフトを試してみよう。
ウイルスが原因ではなくても、ウイルス対策ソフトをインストールしておけば、より安心してインターネットを楽しむことができる。また、ウイルス対策ソフトは迷惑アプリの対策にもなるのでおすすめだ。
【iPhone/Android】ウイルス感染しないための対策
「about:blank」についてウイルスが原因である確率は低いが、スマホを利用するときには、常にウイルスに感染しないように気を配っておくことに越したことはない。そこで、ウイルス感染を予防するためにできることを紹介するので、参考にしてもらいたい。
また、ウイルス対策はAndroidだけではなく、iPhoneユーザーも必要だ。昔は、iPhoneであれば感染することはないとまで言われていたが、現在は状況が違う。iPhoneもAndroidと同様にウイルス感染してしまう。むしろ、対策しているユーザーが少ないためより深刻な問題とも言える。iPhoneユーザーの方も他人事だとは思わずにしっかりと対策や予防を行っておこう。
・野良アプリをインストールしない
「野良アプリ」という言葉を聞いたことがないだろうか。野良アプリとは、アプリの名前ではない。Google PlayやApp Storeなどのアプリストア以外から入手するアプリのことだ。iPhone、Androidどちらも通常は、これらの野良アプリはインストールできないようになっているが、Androidは設定によっては簡単にインストールできてしまう。iPhoneも難易度は高いが可能だ。
そもそも、アプリストアはアプリを配信する前に、ある程度の最低限の審査を行っている。しかし、野良アプリは一切審査されることはなく配布されているのだ。そのため、ウイルス感染や予期しない不具合が起こってしまう可能性もある。
また、通常のアプリであれば、しっかりとしたアフターサポートやアップデートが提供されるが、野良アプリの場合そもそも開発元が不明だったり、自動でアップデートされる保証も無いのだ。
ウイルスや余計なトラブルを防ぐには、このようなアプリストア以外で入手できる「野良アプリ」をインストールしないことが大切である。
・アダルトや暴力系サイトの閲覧はしない
想像に難しくは無いと思うが、「アダルト」や「暴力系」の怪しいサイトは、ウイルス感染の可能性が高いものである。これらの「怪しいサイト」ははじめからアクセスしないことが賢明だ。