2020年秋に登場したiPhoneの「iOS 14」。意外と、iOS 14の新機能に気付くことなく、まったく使いこなしていない人も多いのでは? しかし、iOS 14は近年でも稀に見る大型アップデートである。今まで以上にiPhoneを便利に使える機能が満載されているので、これを機にまだ使っていない機能を使いこなそう!
個性を出して便利になる iOS 14のホーム画面
「iOS 14」いちばんの目玉機能といえば、ホーム画面への「ウィジェット追加機能」。ウィジェットといえば、iOSのライバルAndroidでは初期から搭載されており、iPhoneユーザーは「まだか、まだか」と望んでいた機能だが、ようやく約10年越しで登場したことになる。
ウィジェットとは、ホーム画面上にカレンダーや天気予報、写真アルバムなどを配置することができる機能のこと。今までiPhoneは、アプリアイコンか、アプリアイコンをまとめたフォルダしかホーム画面上に置くことができなかったが、ウィジェットを活用すれば、いちいち個別にアプリを起動しなくてもホーム画面をチラリと見るだけで、予定や天気を把握できる。全アプリがウィジェットに対応しているわけではないが、大・中・小とサイズ選択もでき、タップすると直接アプリを起動できるなど、使い勝手は非常によい。
ネットを見たりメールを打ちながら動画鑑賞!
スマホでよく動画を観る人に便利な新機能に「ピクチャ・イン・ピクチャ」がある。これは、ビデオを再生している最中にフリック操作で画面を閉じようとすると、自動的にプレイヤーが縮小して“別アプリを使いながら動画視聴ができる”便利な機能。対応するアプリは、Amazonプライムビデオ、Netflix、そしてApple公式のビデオ通話アプリFaceTimeなどに限られているが、ながら動画鑑賞やながらビデオ通話が実現できる便利な新機能。是非、活用してもらいたい。残念ながら今のところYouTubeには非対応だ。今後のアップデートに期待しよう。
SMS、MMSでもうチャットルームを探さない!
大きく進化した機能のひとつに「メッセージ」の「ピンで固定したチャット」がある。メッセージでは、チャット形式で電話番号やアドレス宛にSMS、MMS送受信ができるが、今まではメッセージの新着順にチャットルームが表示されるだけで、特定の人やグループを探し出すのが非常に面倒だった。しかし、「ピンで固定したチャット」機能を使えば、チャットルームを画面上部にピン止めしておくことが可能。これで、メッセージを送信したいときすぐアクセス可能になるのだ。また、ピン止めしたチャットルームに新着があると、フキダシで内容が表示されるため、どのようなコメントが届いているのか簡単に把握できるのが便利。
「マップ」も大きく進化した……が!
iOS 14で大きく進化したアプリに「マップ」も挙げられるが、これに関しては汎用性が低いアップデート内容となっている。追加されたのは自転車レーンや自転車専用道路を使った経路検索や、電気自動車向けに“充電ステーションがある経路”検索だが、いずれも対応エリア(日本はまだ非対応)や車種が限定的で、実用にはまだ時間がかかりそうだ。
また、車に関しては以前よりAppleから提供されていたカーオーディオ、カーモニター向けの規格&サービス「CarPlay」の新機能「キーを共有して管理する」も登場。これは、友人や家族とメッセージ上で車のキーを貸し借りできるという超スマートな機能だが、これに関してもまずはBMWの2021年モデルが対応するとのこと。今後はより多くの車種で「CarPlay」が利用できるようになることを期待したい。
いかがだろうか? iOS 14にはこれ以外にも、手入力と音声入力で手軽に翻訳でき、勉強や旅行先でも役立つ「翻訳」(11か国対応)。ワンタップで文字の拡大縮小・翻訳ができるようになった「Safari」。着信時の通知画面が小さくなり“ながら”で通話しやすい「電話」などなどが、新たに追加されている。もしiOS 14搭載のiPhoneを使っているなら、今までと同じ使い方なんてもったいない! 是非iOS 14を使い倒して、より快適なiPhoneライフを送ってみては?
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