総務省は8月28日に中古スマホのSIMフリー義務化を発表した。これにより2019年9月からは、古い中古スマホも他キャリアのSIMを利用しやすくなる。今回は中古スマホSIMフリー義務化について解説していこう。
iPhone6s/6s Plus以降が対象に!
(Image:Anna Hoychuk / Shutterstock.com)
総務省発表の要点を見てみよう。まず、2019年9月1日よりSIMロックされた中古スマホも、すべてSIMロック解除(SIMフリー化)することを3大キャリアに義務付けた。その対象となるのは、2015年5月以降に発売されたスマホである。この条件に当てはまるiPhoneは、7/7 Plus/6s/6s Plus(6/6 Plu以前は対象外)となる。現状でも購入から100日以降にキャリアから購入した本人が申請すればSIMロック解除が可能だが、一定期間経過するとSIMロック解除の手続きができなくなる。こうしてSIMロックされたまま販売される中古スマホはSIMロック解除ができず、他キャリア回線の格安SIMを使えない制約があった。だが、今後はどの回線でも選択できるので、中古スマホを利用しやすくなるというわけだ。ちなみに、2017年秋に発売されたiPhone X/8/8 Plusは最初からSIMロック解除なしで格安SIMを利用できる。
●2019年9月1日よりキャリアの中古スマホのSIMフリー化が義務化される
●中古スマホもSIMロック解除可能に!
●対象となるのは2015年5月以降のスマホ(iPhoneでは6s/6s Plus以降)
バッテリーと周波数に注意しよう!
先日、ソフトバンクが端末契約なしの新プラン「ウルトラギガモンスター+」を発表したが、この通達により、今後は他のキャリアも、2年縛りで端末購入割引のあるプラン以外に、SIM単体契約プランを出してくる可能性が高い。このように、中古スマホのSIMフリー義務化のメリットは大きいが、実際に中古スマホを購入するときは注意したい部分もある。まず、キャリアで販売されたスマホは、そのキャリアが利用する電波(周波数)にしか対応してない場合が多い。たとえば、ドコモで販売されたスマホをau回線の格安SIMで使用すると、対応周波数の違いから電話がつながりにくくなる可能性がある。もし、中古スマホで格安SIMに乗り換えるなら、同じキャリアの回線を使う格安SIMに乗り換えたほうが安全だ。
次に、中古スマホを新規に購入する場合は、バッテリーの状態に注意が必要。とくに古いスマホの場合は、バッテリーがヘタっている可能性が高く、バッテリーを交換すると、逆に高く付く場合も考えられるので注意したい。
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