iOSの更新を怠っていると100メートル離れたところからiPhone内のデータを盗み出せる?!

「iPhone」のOSに脆弱性があったことが「Google」のセキュリティ研究者によって発表された。遠隔にて重大な情報にアクセスされる危険性があったようだ。幸い現状で被害は報告されていないようだが、実際はどうだったことやら。
今回は、そんなスマホの脆弱性について、気をつけるべき点について迫っていく。あなたは最後にOSを更新したのはいつだったか覚えているだろうか?

100m離れたところから、あなたのiPhone覗かれているかも

(Image:Cincila / Shutterstock.com)

iPhoneユーザーは危険にさらされていたようだ

 Googleのセキュリティ研究者の発表によると、不正アクセスによって100メートル離れた場所からでもiPhoneの内部データを盗み出せる状態であったことが判明した。
 同研究所の公開した動画では、離れた部屋からiPhone 11 Proに不正にアクセスを行い、写真や動画を盗み出す一連の流れが撮影されていた。さらにこの方法を使えばメールや写真、メッセージ、iCloudキーチェーンなどの個人データにもアクセス可能だったという。不正アクセスはAirDropを始めとする端末間の共有システムを悪用する手段を用いており、2つのWi-Fiアダプターと100ドルちょっとの資金があれば再現可能で、公開された手口でもわずか数分、さらに設備を整えるとわずか10秒で情報を抜き出せるとも報告していた。

 同研究所ではこの問題を公表する前に「Apple」に報告。既にこの脆弱性を解決するOSの修正パッチをAppleでは配布済みなので最新のOSを使用している人は安心してほしい。
 Appleの広報担当者によると「今後この脆弱性が悪用される可能性は低い」と発表をしている。一つ目の理由としては、ハッキングが起きるシチュエーションが「同じWi-Fiの範囲内に端末がある場合」と実に限られている点。もう一つが「ユーザーの大半はOSを最新版に保っているから」とのこと。

泥棒の侵入経路を空けているようなもの

 しかし、読者の中には「めんどくさい」という理由でOSの更新を怠っていたりする人はいないだろうか。セキュリティに脆弱性があるOSをそのまま使用していることは、家のカギを盗まれてそのままにしているようなもの。「泥棒に入ってください」と言わんばかりの状態とも言えるのだ。
 また、古いOSを使用するのはセキュリティの危険性以外にも、端末の不具合の発生を引き起こす可能性や、サポート切れによるバグを引き起こすということも十分考えられる。絶対にOSの更新は怠ってはいけないだろう。

 今回発表されたのは、iPhoneの脆弱性だが、Androidを始めとしたその他のOSでも同様である。他人ごとと思ってはいけない。また、アプリの更新も同様にセキュリティ的な観点も含んでいることが多いので行うべきだ。常に全ての環境を最新にしておくことがデジタル化が進む社会でスマホを安全に使いこなすコツかもしれない。

参照元:iPhone内の写真を他人に盗まれる危険、グーグルの研究者が指摘【Forbes

※サムネイル画像(Image:Cincila / Shutterstock.com)

オトナライフ編集部
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