最近、政府が提唱し続けている携帯電話料金の値下げが世間から大きな注目を集めている。大手3社が独占するかのような日本の携帯電話業界にメスが入るのだから、それも当然だろう。高額な料金プランの見直しを求める声も年々高まっており、もしかしたら自分の携帯電話料金が安くなるかもしれないとあなたも期待したことだろう。そんな中、KDDI(au)とソフトバンクが新規料金プランを発表。しかし、見せかけの値下げに利用者はひどく落ち込んだ。KDDIに至っては、その後もユーザーにとってややこしい新たなプランを発表したために、SNS上で大炎上したばかりだ。
そんな中、ドコモが既存料金の値下げを発表した。追随するかのようにKDDIも値下げを検討していると発表。でも、残されたもう1社は……?
NTTドコモがついに動き出した!
ドコモは、今の料金プランのうち新しい通信規格5Gを使える大容量の料金プランを1,000円値下げすることなどを正式に発表。より利用者の多い、データ容量が少ないプランについても引き続き値下げを検討しているという。
新しい通信規格5Gを使える大容量の料金プランは、各種の割引を除いた額で現在月額7,650円。これを6,650円に下げるとのことだ。さらに、家族契約や固定回線の契約などの割引が適用された場合には月額4,480円になる。
利用者が値下げの適用を受けるには、ネットや店頭、電話で料金プランの変更手続きを行う必要があるとのことだ。自動的に値下がるわけではないため、該当者は注意が必要だ。
NTTドコモの値下げを受けて、KDDIは「当社はお客さまにお選びいただける、新たな競争力のある料金プランに加え、auの料金水準の見直しなどを発表する予定」だと見解を明らかにしている。さらに、KDDIの高橋誠社長は「競合他社から新しい提案が出ているのは理解している。詳細を詰めており、1月には発表したい。遅いぞとお叱りを受けるかもしれませんが、ご要望にお答えしたい」とコメントしている。さすがに炎上の後では、このぐらいの低姿勢が無難なのかもしれない。
ソフトバンクも12月22日、月額6,580円で5G回線もデータ容量無制限の新プラン「メリハリ無制限」を発表。さらにLINEモバイルを完全子会社化したうえで新ブランドを設立し、ドコモの新プランに対抗する構えも見せている。どちらも2021年3月にスタートするといい、完全にドコモ狙い撃ちを図った格好だ。
3社とも一気に動きを加速させており、国の狙った各社の競争がついに本格化しはじめたのかもしれない。今後さらにお得なプランが出ることに期待していきたい。
参照元:NTTドコモ 5G大容量料金プラン 来年4月から1000円値下げ【NHK】
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