自分の使用している携帯電話料金が安くなるなんて、これまで誰も想像していなかっただろう。これまで幾度となく政府が携帯電話料金の値下げを、ドコモ、au、ソフトバンクの大手キャリア3社に提言していたが、見かけ倒しのプランなどを発表するだけであり、携帯電話料金はかさむ一方だっただろう。そんな中、菅内閣が発足。これまでになく携帯電話料金の値下げを本格的に提言する姿勢を取っており、多くのユーザーはもしかしたら……と期待した。しかし、ふたを開けてみれば、auとソフトバンクはまたしてもユーザーを騙しているともとれるようなプランなどを発表。多くの人々が落胆しただろう。
その後、ドコモやソフトバンクが実質の値下げを発表したものの、値下げの旗振り役の総務省はもう一手策を提出している。
総務省も本腰を入れている?
総務省は、「携帯電話ポータルサイト」を開設。そこには、「皆さん、自分にあった料金プランを選べていますか?」という1文が……。
中を見ていくと、「実は、大手携帯会社4社のサービスを利用する方のうち、40%以上の方が月当たり20GB以上※の料金プランを契約していますが、実際に20GB以上を使っている方は約10%しかいない」と、統計を出しながら明記したり、「電話番号を変えずに乗り換える」「端末を変えずに乗り換える」などのユーザー自らスマホを安くできる方法を掲載したりしているのだ。
中には、通信契約のキャンセルにかかる違約金について触れていたりと、総務省の携帯電話料金値下げに対する非常にアグレッシブなスタンスが見て取れる。大手キャリアの対策を待っていられないそこのあなたも、ぜひ一読してほしいサイトだ。
そうした中、ドコモは、今の料金プランのうち新しい通信規格5Gを使える大容量の料金プランを1,000円値下げすることなどを正式に発表した。さらに、より利用者の多いデータ容量が少ないプランにおいても値下げを検討しているという。さらに、ソフトバンクもドコモに追随するかのように、月額6,580円で5G回線もデータ容量無制限の新プラン「メリハリ無制限」を発表。また、LINEのプラットフォームを活用したオンライン限定の新ブランド「SoftBank on LINE」(仮称)を提供するという。
それぞれの大手キャリアの値下げ対策が、総務省の開設した携帯電話ポータルサイトに則して値下げた携帯電話料金よりも高いのか安いのかは個人で比較しないとわからないが、果たしてどうなのだろうか……。そして、auの値下げに対する対策は来年以降の発表となるそうだが、それ相応の発表でなければ世間は納得しないような気がする。
参照元:携帯電話ポータルサイト【総務省】
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