2020年9月、Appleから最新型のスマートウォッチ「Apple Watch Series 6」が発売された。「Apple Watch Series 6」では血中酸素濃度を計測できるのが目玉機能となっているが、それ以外にどんな魅力があるのだろうか?「Apple Watch Series 6」」は買いなのか? そこで今回は「Apple Watch Series 6」の意外な魅力を、実際に1カ月間使用してみた筆者が紹介する。
血中酸素濃度の計測以外に魅力はあるの?
2020年9月18日、Appleからスマートウォッチ「Apple Watch Series 6」が発売された。第6作目となる新モデルの価格は42,800円(税別)からとなっている。すでに購入した人も多いだろうが、「Series 6」の魅力はどこにあるのだろう。果たして買いなのだろうか?
まず、「Apple Watch Series 6」で最初に注目されるのが、血中酸素濃度を計測できるセンサーと「血中酸素ウェルネスアプリ」を搭載していること。腕を15秒間動かさずにいるだけで血中酸素濃度の計測が可能なので、一般的なフィットネスはもちろん、登山や高地での活動などで活用できる。これは同時発売の「SE」(2万9800円から)や旧モデルの「Series 3」(1万9800円)には搭載されていない「Apple Watch Series 6」だけの機能である。だが、そのためだけに「SE」より1万3,000円も余計に払う価値があるのだろうか……。
「Apple Watch Series 6」では、最新「S6」チップを採用したことで「Series 5」より最大20%ほど高速化され、省電力性能も強化されている。Appleのカタログ上のバッテリー駆動時間は、旧モデルも含めすべて18時間だが、筆者の場合、朝フル充電して仕事に出かけ20時ごろに帰宅すると、旧モデルではバッテリー残量は30%程度まで減っていたが、「Apple Watch Series 6」では60%程度は残っていることが多かった。実はこの差がかなり大きいのだ。とくに、「Apple Watch Series 6」の睡眠トラッキング機能は、睡眠中のバッテリーの減りが気になって使えない人もいると思うが、「Apple Watch Series 6」なら睡眠トラッキング機能をオンにして寝てもバッテリーは15%程度しか減らない。しかも「Apple Watch Series 6」はわずか1.5時間(90分)でフル充電できる。つまり、睡眠トラッキング機能を使っても、朝起きて出社する準備をしている間にフル充電できてしまうのである。
最後に見逃しそうな「常時表示Retinaディスプレイ」についても触れておきたい。「SE」などは手首を下げるとすぐに画面が暗くなってしまい、時間を知りたいときにイライラするが、常時表示Retinaディスプレイの「Apple Watch Series 6」は画面が消えないので、ストレスがまったくないのである。
いかがだろうか? 一見、血中酸素濃度の計測機能しかメリットがないように思える「Apple Watch Series 6」だが、実際に1カ月間「Apple Watch Series 6」を使用した筆者にとっては、それよりもバッテリーの持ちの良さと、充電時間の早さのほうが評価できた。もし、「Apple Watch Series 6」の購入を検討しているなら、是非参考にしてもらいたい。
●Apple Watch Series 6(公式)は→こちら