大手キャリアがこぞって携帯料金の値下げや値下げプランを検討、ひいては発表している。NTTドコモは月額2980円で20GBまでのデータ容量を使える新料金プラン「ahamo(アハモ)」を発表し、2021年3月より提供するという。さらに、auもまたデータ容量20GBで月額2480円(税抜き)の新しい携帯料金プラン「povo」の提供を3月から始めるという。大手キャリアが携帯電話市場を独占に近い形で牛耳っていたことから、政府から本格的にメスが入り、各キャリアがようやく重い腰を上げているところだろう。つい先日は、KDDIが新プランを発表したところ、見かけ倒しの値下げに多くの批判が飛び交ったことが記憶に新しい。
そんな中、大手キャリアに愛想を尽かし、格安スマホや格安Simに乗り換える人もいるという。今回は、第4の携帯キャリアとして新規参入している楽天モバイルの快挙と、その脆弱性に迫っていきたい。
楽天モバイルは実際使われているの?
楽天モバイルが2020年4月に開始したサービス「Rakuten UN-LIMIT」は、楽天回線エリア内のデータ通信量を無制限としながら、月額2980円(税抜)という低価格で打って出ているプラン。その契約者は着実に増えており、2020年12月30日に200万回線を超えるに至った。楽天モバイルは、携帯電話事業の損益分岐点を700万契約と試算しており、そこまではまだ至ってはいないものの、かなり健闘しているように見える。
そんな楽天モバイルだが、弱点もあるという。そのひとつがカバーエリアだ。サービス開始当初、KDDI(au)から回線を借り受ける契約を結んでいたが、自社回線の充実に伴い20年10月末から順次終了している。楽天モバイル独自の基地局の整備計画を進めてはいるが、SNSでは「帯域幅の拡充には相当な時間がかかる」「電波が脆弱でメイン端末としてはちょっと……」と懸念する声が一部ある。
さらに、大手キャリアが独自の格安プランを出している中、さらに格安なプランを打ち出さなければ楽天モバイルも相当しんどいと思われる。
参照元:楽天モバイル200万契約突破 損益分岐点700万までの道のりは?【ITmedia ビジネスオンライン】
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