世間ではドコモの「ahamo(アハモ)」、ソフトバンクの「SoftBank on LINE」、auの「povo(ポヴォ)」など、月20GB+1回5分かけ放題で月額2,980円という格安新プランが話題となっているが、実はauのサブブランド「UQ Mobile(ユーキューモバイル)」も、2月からこっそり500円ほど値下げするのをご存じだろうか? 「UQ mobile」の新料金プランは月3GBで月額1,480円からと、大手キャリアの格安新プランよりさらに低価格。もしかすると、2021年春のスマホ料金プラン競争では「UQ Mobile」が大本命になるかもしれないのだ!
実は月3GBで月額1,480円のプランが魅力的!
2020年12月3日、ドコモが月20GB・月額2,980円の格安プラン「ahamo(アハモ)」を、2020年12月22日にはソフトバンクも同様のプラン「Softbank on LINE」を発表。さらに、2021年1月13日にはauが月20GBで月額2,480円と最安値の新料金プラン「povo (ポヴォ)」を発表したのはすでにご存じだろう。従来のスマホ料金が月額5,000~9,000円程度なのを考えれば驚異的な安さなので、すでに2021年3月のサービス開始時に、どこに乗り換えようか迷っている人もたくさんいるはずだ。
だが、スマホの乗り換え先はこの3社だけではない。実は、auのサブブランド「UQ mobile(ユーキューモバイル)」も、こっそり2021年2月から500円ほど値下げした新料金プランを発表している。たとえば、「くりこしプランS」は月3GBで月額1,480円と低価格だが、スマホで動画サイトなどをあまり見ない人であれば、逆に月20GBもいらないのでこの低価格は大きな魅力になるだろう。
UQ mobileでは、これまで3GBの「スマホプランS」が月額1,980円、10GBの「スマホプランR」が月額2,980円、20GBの「スマホプランV」が3,980円であったが、UQ家族割を適用することで500円割り引された。
しかし、2021年2月1日からスタートする、新プラン「くりこしプラン」では、UQ家族割が適用できない代わりに、3GBの「くりこしプランS」が月額1,480円、15GBの「くりこしプランM」が月額2,480円、25GBの「くりこしプランV」が3,480円となった。とくに「M」と「V」ではデータ増量したうえで500円ほど値下げされており、UQ家族割なしで単独契約してもお得なプランとなっている。しかも、「くりこしプラン」ではその名の通り余ったデータ量は翌月に繰り越せるため、たとえば「くりこしプランM」で、月10GBしか使わなかった場合、翌月は5GBが繰り越されて20GBも利用できるのだ。つまり、使い方によっては「ahamo」「Softbank on LINE」「povo」よりも安く済む可能性がある。
全国2,700カ所で店頭契約できるのは大きなメリット!
「ahamo」「Softbank on LINE」「povo」といった大手キャリアの格安新プランは、ネット契約に限定することで経費を抑え、低価格を実現している。すでに格安SIMを利用している人なら、むしろネット契約のほうが楽だと感じるだろうが、大手キャリアから離れられない人は、基本的に店頭契約でないとダメ。もし価格重視なら、とっくに格安SIMに乗り換えているはずだ。実は、UQ mobileは全国2,700店舗以上で店頭申し込みが可能なので、ネットに不慣れな高齢者でも安心して店頭契約できるメリットがある。
また、電話のかけ放題をオプションとして月額2,490円を実現した「povo」のように、UQ mobileでもかけ放題プランは別料金となっているため、SNSを活用しているネットリテラシーの高い若者なら、電話のかけ放題などは不要であろう。
筆者は「ahamo」が発表されたときに、月20GB+1回5分かけ放題で月額2,980円というプランにあまり魅力は感じなかった。その理由は、スマホで動画は見ないし電話もほとんどかけないので、現状の月3GBの格安SIMで何の不満もないからである。まして、ネット契約のみとなればドコモ契約者(とくに高齢者)は面倒くさくて、わざわざ「ahamo」に乗り換えることはないと予想している。すでに「ahamo」は1カ月で55万人が申し込んだという報道もあるが、これはネットリテラシーの高い格安SIMユーザーの乗り換えであろう。そういった意味では「ahamo」の登場が、逆に店頭契約できるUQ mobileやY!mobileといったサブブランドの見直しになるキッカケとなる可能性があると考えているが、いかがだろうか?
●UQ mobile「くりこしプラン」(公式)は→こちら
※サムネイル画像(Image:uqwimax.jpmobile)
(※2021/1/26 記事の一部を訂正いたしました)