世間ではドコモの「ahamo(アハモ)」、ソフトバンクの「SoftBank on LINE」、auの「povo(ポヴォ)」など、月20GB+1回5分かけ放題込みで月額2,980円という格安新プランが話題となっている。大手キャリアでこの料金は非常に魅力的だが、あることが原因でどうしても乗り換えられない人がいるという。はたしてその意外な理由とは?
新料金プランに乗り換えられない3つの理由
2020年12月3日、ドコモが月20GB・月額2,980円の格安プラン「ahamo(アハモ)」を、2020年12月22日にはソフトバンクも同様のプラン「Softbank on LINE」を発表。さらに、2021年1月13日にはauが月20GBで月額2,480円と最安値の新料金プラン「povo (ポヴォ)」を発表したのは皆さんご存じだろう。従来のスマホ料金が月額5,000~9,000円程度なのを考えれば驚異的な安さなので、2021年3月のサービス開始時には、どこに乗り換えようか迷っている人もたくさんいるだろう。
だが、なかにはどうしてもこの格安プランに乗り換えられない人もいるという。その意外な3つの理由とは、いったい何なのだろうか?
筆者は、大手キャリアの格安新プランに入りたくても入れない理由は、以下の3つがあると考えている。まず「ネットでの申し込みができない(面倒くさい)人」、次に「どうしてもキャリアメールが必要な人」、そして「スマホのローンが終わっていない人」だ。
言うまでもないが、「ahamo(アハモ)」「Softbank on LINE」「povo(ポヴォ)」はすべてネット専用プランとすることで激安料金を実現している。これまでのようにキャリアの店舗で申し込めないし、何かトラブルがあってもすべて自己責任で解決しなければならないのだ。
ネットが苦手なアナログ世代にとって、ネットから申し込むのはかなりハードルが高いし、店舗でサポートが受けられないのは厳しいはず。そもそもネットで申し込める人なら、とっくに格安SIMに乗り換えているだろう。また、なかにはスマホキャリアの乗り換え手続き自体が面倒くさいと考える人も多い。おそらく、各キャリアはこのような状況も十分踏まえたうえで“ネット限定プラン”としたのだろう。
■お得な新料金プランに乗り換えられない3つの理由
【理由1】ネットでの申し込みが不安な(面倒くさい)人
【理由2】キャリアメールがどうしても必要な人
【理由3】スマホのローンが終わっていない人
まさかキャリアメールが足枷になるとは!
あまり知られていないが、実は大手キャリアの格安新プランはキャリアメールに非対応だ。キャリアメールとはドコモなら「@docomo.ne.jp」、auなら「@au.com/@ezweb.ne.jp」ソフトバンクなら「@softbank.ne.jp」、というメールアドレスのこと。もちろん、知り合いとの連絡には普段「LINE」を使っている人が多いと思うが、それでも、キャリアメールが手放せない状況も多い。たとえば、ネット銀行の認証用、学校からの一斉連絡用、田舎の両親との連絡用などである。
実際、筆者も某ネット銀行の口座開設の認証がキャリアメールのみだったために、途中で諦めたことがある。また、ガラケーは標準で「@gmail.com」などのフリーメールをブロックする設定になっているために、田舎の両親や子どもの同級生の親などに重要なメールが届かないことも多いのだ。SNS全盛時代に、まさかキャリアメールが足枷になるとは……。
これは大手キャリアの格安新プランに限らないが、現状のスマホプランの契約を他キャリアに乗り換えるとき、スマホをローンで購入している人は要注意! 慌てて解約すると、高額な残金を一括返済しなければならなくなる。少なくとも、スマホのローン返済が終わったタイミングで乗り換えるようにしよう。
また、家族割や固定回線割などの特典にも注意が必要だ。「ahamo」はドコモのファミリー割引のカウントには含まれるようになったものの、このような特典が無くなることで、トータルではさほど得しない場合も考えられる。いずれにせよ、慌てて乗り換えないように気をつけてほしい。
●ドコモ「ahamo」(公式)は→こちら
●ソフトバンク「Softbank on LINE」(公式)は→こちら
●au「povo」(公式)は→こちら