ドコモの「ahamo」がユーザー総取り! プラン乗り換え意向調査で見えた驚愕の真実

2020年の秋頃から急激に進んでいる携帯料金値下げの動き。とくに“3大キャリア”と呼ばれるdocomo・au・SoftBankでは新プランの発表と熾烈な価格競争が今なお展開されている。当然、ユーザーとしてもただ眺めているだけでなく、各社の新プランを見比べて「自分にとってどこが一番おトクなのか」を見極めたいと思うのも当然の気持ちだろう。
今回は、そんなユーザーのニーズを調査した結果から、今回の“新プラン合戦”の勝者と敗者を占っていきたい。

他社からの乗り換え意向はahamoが1位に

(Image:Koshiro K / Shutterstock.com)

割引で“見せかけ”の安さを謳うことの多いスマホ料金だからこそシンプルなプランが斬新に

 通信インフラサービスを取り扱うALL CONNECTは2月4日、1月に実施した「主要3キャリアの新料金プラン」をテーマにした意識調査の結果を発表した。それによればユーザーが最も「乗り換えたい」と感じているのはdocomoの新プラン「ahamo」。支持率は全体の37.9%を占め、現在もdocomoを利用しているユーザーに限れば55.3%と過半数が「同じ会社内でプランを乗り換えたい」と考えていることが明らかとなった。「povo」に乗り換えたいauユーザーや「SoftBank on LINE」に乗り換えたいSoftBankユーザーが50%を下回った結果をふまえると、その人気ぶりが改めて浮き彫りとなってくるだろう。
 さらにahamoは、今回新プランの調査対象外となった楽天モバイルや、Y!mobile・UQ mobileといった格安スマホユーザーからも乗換先として1位の人気を誇っており、3社の中で真っ先にしっかりとした値下げプランを示した効果が見受けられた。
 一方で苦戦を強いられたのはSoftBankだ。新プラン「SoftBank on LINE」は、LINEモバイルを吸収合併することでLINEでの通信容量を“ノーカウント”とするなど独自色を強めたプランだった。しかしサブブランドであるY!mobileのユーザーからも支持は薄く、全体の乗り換え支持率が25.7%と3社のうち最下位に沈んでしまった。

(Image:TK Kurikawa / Shutterstock.com)

ユーザーのニーズに対して選択肢を間違えなかったことが評価されている

 ahamoが圧倒的な人気を獲得することができたのは、やはり真っ先にシンプルな値下げプランを発表したファーストペンギンの精神が評価されてのことだろうか。他社がサブブランドの値下げでお茶を濁そうとする姿勢が国や世間から批判を浴びて評価を落としているタイミングで、docomoは2020年の12月に一度の発表で“正解”にたどり着いた。
 そのためメディアも連日のように絶賛で報じ、その報道を見た消費者の中で「やっぱりahamoは良いプランだったんだ」ということを再確認する。そんな相乗効果によってスマホユーザーの意識にも一気に浸透し“おトクな新プラン”として広く知られるようになったのだろう。事実、「あなたは主要3キャリアの新料金プランを知っていますか」という設問でもahamoは69.8%が「知っている」と回答し認知度も1位になっている。

 ahamoのサービススタートは3月26日と発表されているが、そこで一気に他キャリアのシェアを奪い取ってしまうのか。はたまたそれまでにau・SoftBankが対抗策を打ってくるのか。“携帯料金値下げ合戦”の開始直前の攻防もまだまだ目が離せない。

参照元:【ALL CONNECT

※サムネイル画像(Image:Koshiro K / Shutterstock.com)

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