iPhoneが一眼レフカメラを駆逐する? スマホカメラの進化がさらに進みそうな理由とは

近年のデジタル機器は、とてつもないスピードで進化し続けている。身近なもので言えば「スマートフォンのカメラ」が、その速度を如実に表すもののひとつと言えるだろう。最新機器に敏感ではない筆者としては「そんなに毎年新しいスマホ出さなくても…。そんなに違わないでしょ…」と思ってしまうことも少なくないのだが、実はカメラひとつとっても飛躍的な進化を遂げているのだ。
今回はスマホカメラの進化や、現代のスマホに搭載されたカメラの高性能ぶりをさまざまな視点からご紹介していきたい。

スマホカメラの進化は加速している

(Image:happycreator / Shutterstock.com)

3つのレンズをもつスマホならハイクオリティな画像撮影もできるだろう

 世界的な人気スマホブランド「iPhone」の初代機種が2007年に登場したとき、機体に搭載されていたカメラの性能は2.0メガピクセルだった。しかしそれから15年も経たずに、現在のスマホでは最大で108メガピクセルと、まさに桁違いの進化を遂げている。さらに近年では複数のカメラを搭載しているスマホも多く、1つのカメラではできなかった高度な撮影も行うことができる。
 加えて物理的な変化だけでなく画像処理能力も向上しており、「手ブレ補正」や「ナイトモード」といった数々の機能も搭載。色調補正の機能にいたっては、筆者の知人のフォトグラファーが「iPhoneの色調補正は高性能すぎて、そのうち僕たちの仕事無くなるような気がしています」と半分本気でいうほどのレベルだという。

(Image:S__S / Shutterstock.com)

カメラが趣味のサラリーマンも多いはずだ

 そんなスマホカメラの進化をさらに加速させるような技術が、ベンチャー企業・Metalenzの手によって誕生したという。これまでスマホに搭載されていたカメラのレンズは表面がカーブしているものが一般的で、その分厚みが生まれてしまいほとんどのスマホでカメラの部分だけがボコッと出っ張っている形状をしている。
 しかし同社は「光メタサーフェス」と呼ばれる技術を用いてフラットなレンズの開発に成功。このレンズがスマホに搭載されるようになれば、カメラ部分の凹凸も無くなり、加えてカメラ自体の機能も今までよりも高性能になるとしている。まさに「省スペース」と「高機能」を両立させる夢のような技術として、業界からも熱い視線が注がれているようだ。

 近年はQRコード決済をはじめとしたスマホ決済が普及するなどキャッシュレス化が進み、財布の代わりにスマホを持った“完全キャッシュレス”も浸透しはじめてきている。今回ご紹介したようにスマホカメラがさらに進化し一眼レフカメラと遜色ない機能をもつようになれば、今度は「アマチュアレベルならカメラの代わりにスマホがあればいい」という未来が訪れることだってあり得るだろう。現に今の時点でも、旅のお供にちょっとしたコンパクトデジタルカメラを持参するくらいならスマホで十分、という人も少なくないはずだ。
 はたしてカメラは限られたプロだけが使う“嗜好品”になってしまうのか。今後はスマホのカメラの進化にも注目していきたい。

参照元:完全にフラットなレンズを実現する技術が、スマートフォンのカメラに革新をもたらそうとしている【WIRED

※サムネイル画像(Image:happycreator / Shutterstock.com)

オトナライフ編集部
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