iPhoneを中心にApple製品を紹介するYouTubeチャンネル「EverythingApplePro EAP」の中で、リーカーのマックス・ワインバック氏が予想したiPhone 13シリーズラインナップを紹介。iPhone 13 Proシリーズには省電力性能を搭載するほか、常時点灯ディスプレイ仕様に変更するのではないかと予想している。さらに、動画撮影機能がパワーアップ。撮影に苦労する夜景の星空や月をより鮮明に撮影できるようになり、天体観測も可能になるとしている。また、画面内指紋リーダーや光学センサーを採用するというウワサも同チャンネルで紹介されている。コロナ禍の現状から、マスクを付けた状態でもロック解除が可能になる高機能を搭載させる予定だという。そんなiPhoneの新作ラインナップだが、現在発売中のiPhone 12 miniは売上が低迷。iPhone 12シリーズ以降のモデルの売上が不安視されている。
人気と思われたiPhone 12 miniが失速
国内では初期のiPhoneを彷彿とさせる小ぶりでコンパクトな見た目に、売上増加が見込まれたが、これまでのiPhoneの勢いほどの結果には至らなかったようだ。さらにiPhone 12シリーズの生産を停止する可能性があるという予想も出てきている。大手投資銀行「JPモルガン」の最新レポートによると、2021年前半のiPhone 12 miniの在庫を調整するため生産台数を絞ると報告されている。このタイミングでの大幅な生産台数カットとなれば、その後iPhone 12 miniは生産停止に追い込まれる可能性も高いだろう。
昨今はスマートフォン市場のラインナップが多様化する中で、価格と性能のバランスが取れたミドルレンジモデルのスマートフォンが人気になってきている。それでもAppleは「高価格ながら高性能」というポジションで地位を確立してきた。しかしiPhone 12シリーズの中で、コンパクトで高価格なminiの売上だけがイマイチだったことを考えると、次のiPhone 13シリーズでコンパクトサイズを売り出すのであれば、iPhone 12 miniの二の舞にならないよう、価格を抑える必要があるだろう。
同じコンパクト路線の「iPhone SE(第2世代)」が人気を博していることを考えると、コンパクトな機種は価格も“コンパクト”でないと受け入れられづらいのかもしれない。「Lサイズは高くて、Sサイズは安い」というユーザーの先入観(スマホなど工業製品に限っては、実像は逆なのだが…)から逃れられていないとしたら、これから先の舵取りには大いに頭を悩ませることになりそうだ。
iPhone 13シリーズのローンチは9月とウワサされている。はたしてそのラインナップや性能・価格帯はどのような路線が選択されるのだろうか。iPhone 12シリーズ以上に飛躍することはできるのか。スマートフォン市場を牽引するAppleの新作発表を心待ちにしたい。
参照元:iPhone13、常時点灯ディスプレイ、動画撮影機能向上を実現か【iPhone Mania】