「それ、早く言ってよ~」という松重豊の声が聞こえてきそうな発表が伝えられている。ドコモから「『ahamo』の契約と機種変更、両方を考えているユーザーは契約前に機種変更を行うように」との注意が促されているのだ。たしかにプランを見直したユーザーであれば、「ちょうどいい機会だしついでに変えるか」と同じタイミングで機種変を行う人が出てくるのは自然な流れだと思うが…。
今回はahamoへの乗り換えで見落としてはならない落とし穴についてご紹介していきたい。
ahamo契約ユーザーに向けられたドコモからの警鐘
「スマホがネットで買える」のCMで知られるドコモオンラインショップのトップページには、現在「【重要】料金プラン『ahamo』を契約予定のお客さまへ」という案内がなされている。
それによれば、同ページでahamo契約回線の機種変更手続きができるようになるのは2021年6月(予定)からだといい、それまでは「ドコモオンラインショップ取り扱い機種の購入を希望されるお客さまは、ahamo契約をする前に購入いただけますようお願いいたします。購入した商品がお手元に届きましたら、2021年3月26日(金曜)のahamo提供開始後に、別途ahamoへプラン変更手続きをお願いいたします」とアナウンスしている。つまりは「今はまだahamoユーザーの機種変は扱えないから、やるなら先に機種変してくれよ」ということのようだ。
加えて「料金プランahamoとギガプラン間のプラン変更手続きは、同月内・月跨ぎを問わず、1回線につき累計3回目以降のプラン変更は二重課金となりますので、あらかじめご注意ください」として、機種変のために契約を行き来しすぎると2プラン分の料金が発生してしまうことに対しても忠告していた。
ahamoといえばキャリア各社の新プランの中でもとくに評判の良いプランだ。ALL CONNECTが1月に実施した調査でも、auの「povo」、ソフトバンクの「LINEMO(調査当時はSoftBank on LINE)」を抑えて「最も乗り換えたい」サービスとなった。
また、プランの発表時から「ahamoのターゲット層は20代」と明言されている。若年層の場合、まだ契約の経験が浅く他世代よりも今回のような注意書きを読み込むことなくプラン変更をしてしまうユーザーが多く出てくる可能性も否定できない。そこで失敗してしまったユーザーがドコモに対してマイナスの評価を持たないとよいのだが…。あとは、横のつながりが強い若年層のもつ情報共有力に期待したい。
ネット上を見ても、「ahamoにはするつもりなので、その時に機種変してみます」「機種変ついでにahamoに変えたい」といった、ahamoへの乗り換えと機種変更どちらも考えているユーザーは多いようだ。こうしたユーザーが実際に機種変更を行う際に、アナウンス通りに機種変更後に乗り換えてくれるように祈りたい。
明るいはずの新プランの船出の日が、少々心配となってきた。
参照元:料金プラン「ahamo」を契約予定のお客さまへ【docomo】
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