外回りの多いビジネスパーソンなら、スマホのマップ検索は欠かせないだろう。だが、スマホでマップ画面をチラチラと見ていたせいで、人や看板などにブツかったりして危険な目に遭うことも……。そんなときは、Apple Watchの標準地図アプリ「マップ」がオススメ。Apple Watchの「マップ」なら画面をほぼ見ないで目的地までスムーズに案内してもらえるのだ!
影が薄かったiOS標準地図アプリ「マップ」だが……
スマホの地図アプリを利用しているのに、道に迷って打ち合わせによく遅刻するという人はいないだろうか? そんな方向音痴なアナタにはApple Watchの標準地図アプリ「マップ」がオススメ。
そもそも、Apple Watchでは地図アプリが2つ利用できる。ひとつは「Googleマップ」、そしてもうひとつが「マップ」だ。「マップ」はiOSの標準の地図アプリだが、グラフィックも使用感も「Googleマップ」には及ばないため、iPhoneで使っている人は少ないと思う。実際、筆者も使いづらい「マップ」はiPhoneを買い替えるたびに速攻でホーム画面から消去してきたが、Apple Watchを購入してからというもの、今ではすっかり「マップ」ファンになってしまった。というのも、Apple Watch上で経路検索をする際、地図表示ができるのは「マップ」だけ。しかも、「マップ」なら振動による高度なナビゲーションも利用可能なのである。
Apple Watchで「Googleマップ」は役立たず!?
Androidの標準地図アプリである「Googleマップ」はApple Watchでも利用できるが、地図表示には非対応。画面上に文字によるナビがステップ(右折、左折、直進など)ごとに表示されるのみである。ステップごとの距離や右折、左折、直進などは数値や記号で表示されるものの地図が見られないため、方向音痴な人には使いづらい。これならiPhoneの画面で確認したほうがマシだろう。実は、「Googleマップ」は2018年にApple Watchのサポートを一旦終了したものの、2020年には復活したのだが、結局は文字だけによるナビシステムを維持している。また、「Googleマップ」ではApple Watch側がスリープになるたび、経路案内が非表示になるのも難点。いちいち「現在の経路」と書かれたボタンをタップし直さなくてはならないのだ。もっとも、これに関しては、設定で改善できそうだが……。
一方「マップ」は、文字によるナビはもちろん地図表示にも対応するのが素晴らしい。iPhoneの表示と同じように視覚的に現在地から目的地までの経路を把握できる。ということで、Apple Watchユーザーには断然「マップ」をオススメしたいのである。
右折、左折時にパターンの異なる振動で通知!
Apple Watchで「マップ」を使うには、まずiPhoneの「マップ」を起動し、目的地を入力→ナビをスタートしよう。実は、Apple Watch単体からでも経路検索は可能だが文字入力ができないため、騒々しい街中で音声入力するのが厳しいのだ。iPhoneの「マップ」でナビがスタートすると、Apple Watch側の「マップ」も自動起動。自動的にiPhoneと同じ画面が起動する仕組みになっている。また、Apple Watchでは「ターンバイターン」による振動機能が利用可能だ。ターンバイターンとは、交差点、分岐に差し掛かった際、目的地に向かうための方向を示してくれるナビ方式のこと。Apple Watchではステップごとに振動を鳴らしてくれるほか、右折、左折で振動パターンが異なる(ステップごとの振動通知は「Googleマップ」も対応する)。右折は“ブブブブブ……”と短く、左折は“ブブブ、ブブブ、ブブブ……”と間隔を開けて振動して知らせてくれる。この機能により、Apple Watchの「マップ」での経路検索は、iPhoneもApple Watchも見ずにノールックで正しい経路で目的地にたどり着くことができるというわけだ。
いかがだろうか? iPhoneで経路検索をする際は画面を見る必要があるため、どうしても“ながらスマホ”になりがちだった。しかし、Apple Watchの「マップ」を使えばそんな必要はない。Apple Watchの画面を見なくても振動で曲がり角を知られてくれるので、安全かつ確実に目的地にたどり着けるのだ。アナタもぜひApple Watchの「マップ」を使いこなしてほしい。
※サムネイル画像(Image:Anna Hoychuk / Shutterstock.com)