2021年3月25日、NTTコミュニケーションズは、格安SIM「OCN モバイル ONE」の新料金プランを発表した。当初、NTTコミュニケーションズは2021年3月12日に新料金プランの発表を予定していたが、ライバルの相次ぐ値下げ攻勢により料金を見直し、2021年4月1日から1GBで月額700円（税別）という格安SIMで最安値プランを投入することになったのである。
格安SIM最大手「OCN モバイル ONE」が新プランを発表！
2020年12月、ドコモの「ahamo（アハモ）」が月20GB＋1回5分かけ放題込みで月額2,980円（現在は月額2,700円）という格安プランを発表して以来、auは「povo（ポヴォ）」、ソフトバンクは「LINEMO（ラインモ）」を発表して追随した。この動きに慌てたのが格安SIMである。何しろ大手キャリアのほうが格安SIMよりも安くなってしまったのだ。もちろん、格安SIMもmineo、IIJmio、nuroモバイルなどが次々と値下げを発表して大手キャリアに対抗した。
そんななか、2021年3月12日に新料金プランの発表を予定していたNTTコミュニケーションズの格安SIM「OCN モバイル ONE」は、ライバルの値下げ発表が相次いだこともあり、新料金プラン発表を延期。2021年3月25日になってようやく新料金プランを発表することになったのである。NTTグループの格安SIM最大手「OCN モバイル ONE」が満を持して発表した新料金プランは、どこまで安くなっているのだろうか？
1GBで月額700円は格安SIM最安値。光回線割引（200円引き）を考慮するとどのプランもかなり安い。もちろん、余ったデータは翌月に繰り越せるほか、月額850円で1回10分かけ放題が利用可能。また、最低利用期間、解約違約金、MNP転出手数料もない
「OCN モバイル ONE」が2021年4月1日から導入する新料金プランは、月1GBの音声SIMで月額700円、3GBで月額900円、6GBで月額1,200円、10GBで月額1,600円である。とくに1GBプランは格安SIM最安値で最大手の意地を見せた形だ。しかも、毎月200円の光回線割引も適用可能なので、ほかのプランもかなり安くなる。もちろん、余ったデータは翌月に繰り越せるほか、月額850円で1回10分かけ放題が利用可能。また、最低利用期間、解約違約金、MNP転出手数料もない。ただし、10GB以上の大容量プランは見送られている。おそらくドコモの「ahamo」とバッティングすることを避けたのだろう。
なお、NTTグループのSIMフリースマホ販売サイト「goo Simseller」では「OCN モバイル ONE」の、新料金プラン記念セールを2021年4月1日〜16日まで開催する。これまでも「goo Simseller」では「OCN モバイル ONE」のSIMとのセット購入でスマホの割引が受けられたが、「Redmi 9T」や「OPPO Reno A」など5機種を1円で販売するそうなので、この際、乗り換えと同時にスマホも購入するのもアリだろう。
NTTレゾナントが運営するSIMフリースマホ販売サイト「goo Simseller」。これまでも「OCN モバイル ONE」のSIMとセットで安くスマホが購入できたが、2021年4月1日〜16日の間はスマホを1円で販売するセールを開催する予定
固定回線割引の「OCN光モバイル割」は「OCNモバイルONE」の料金が月額200円（税別）割引になる制度。最大5契約、合計1,000円まで割引きされる