LTE対応のiPadを持っていても、Wi-Fi接続がメインでLTEは年に数回しか接続しない人も多いだろう。そんな人におすすめなのがApple SIMだ。年額1,500円で1GBまたは31日間利用可能なので、使い方しだいで格安SIMを契約するよりお得!
年に数回しかLTE接続しないならApple SIMがお得!
(Image: Denys Prykhodov / Shutterstock.com)
iPadのLTE対応(Wi-Fi+Cellular)モデルを利用している人でも、Wi-Fi接続がメインでめったにLTEは使わないが、イザというときのためにデータ専用SIMを契約しているという人もいるだろう。
そこでおすすめしたいのがApple SIMである。Apple SIMはAppleが販売するiPad専用のSIMカード。Apple Store店舗で1枚600円で販売されている。Apple SIMの特徴は特定のキャリア専用SIMではなく、世界中のさまざまキャリアに“書き換え可能”であること。これによって、世界中で現地キャリアと簡単に契約できるのだ。
現在、日本国内ではソフトバンクが「4Gデータプリペイド」プラン、auが「LTEデータプリペイド」プランを提供しており、いずれも年額1,500円で1GBまたは31日間利用できる。契約はクレカのみで、事務手数料は無料となっている。もし、年に数回だけしかLTE接続しないのであれば、格安SIMよりもぐっと安く運用できるはずだ。
なお、最新iPad(Wi-Fi+Cellularモデル)では、Apple SIMがiPad本体に埋め込まれており、別途、Apple SIMを購入しなくてもキャリアと契約できる(下表参照)。
■Apple SIM対応iPadリスト
Apple SIMがあれば、海外で現地のプリペイドSIMを購入しなくても、簡単にインターネット接続できるのが便利。ちなみに、Apple SIMはあくまでもiPad専用でありiPhoneでは利用できないが、一度iPadでアクティベートすれば流用可能らしい
iPad Pro 12.9-inch (第2世代)iPad Pro Wi-Fi+Cellularモデルなど最新機種は、Apple SIMを本体に内蔵している。これはいわゆる「e-SIM」と呼ばれるもので、今後、スマホでも採用されていくと考えられている最新のシステムだ
Apple SIMを内蔵しないiPadは、Apple SIMを購入する必要がある。残念ながらAmazonでは現在在庫切れになっているので、Apple Storeの店頭で購入しよう
Apple SIMは海外でこそ真価を発揮する!
Apple SIMは年額1,500円で1GBまたは31日間使えるというプランだが、正直言ってちょっと微妙だと思った人も多いはず。
たとえば、nuro mobileの「0SIM」は、500MB未満なら0円で利用でき、以降100MBごとに100円が追加され、2GBを超えると5GBまでは1,600円の定額となる。とはいえ、Apple SIMと違い初期事務手数料が3,000円、SIMカード準備料が394円かかってしまう。その点、Apple SIMはプリペイドなので事務手数料が無料なのが大きい。年間1GB以下しかLTEを使わないならApple SIMの方が安く運用できるだろう。
実は、Apple SIMの真価は海外で発揮される。Apple SIMは、わざわざ現地のプリペイドSIMカードを買わなくても、世界180カ国以上でキャリア回線が契約できる(実際には「GigSky」などローミングキャリアを利用することが多いが……)。したがって、Apple SIMは国内よりも海外出張が多いビジネスマンにメリットが大きいのである。