期待の新料金プランが前途多難な船出を迎えてしまったようだ。3月26日10時から受付をスタートさせたドコモの新プラン「ahamo」だが、ネット上でプラン変更の手続きをしている際に特定の状況下でエラーが発生してしまうことが明らかとなった。現在システムを改修中だというが、しばらくは直らない旨も伝えられている。
今回は、スタートでつまずいてしまったahamoのこれからを考えていきたい。
ドコモ、ahamo初日に申込時のエラーが見つかる
（Image:TK Kurikawa / Shutterstock.com） 国内シェア1位のドコモなら新プランのリリースは慣れたものだと思っていたが…
サービス開始初日に判明したエラーは、「手続き処理が完了しているにも関わらず、完了確認画面が表示されない」もの。このエラーが発生するのには条件があり、
・「ギガプラン」等からahamoへの料金プラン変更をした場合
・契約回線におけるモバイル通信でお手続きを実施した場合
という2つの条件が重なった場合にのみエラーが起きてしまうという。料金プランの変更だけでなく機種購入を伴う契約をした場合や、モバイル通信ではなくWi-Fi接続および固定回線を利用したPCであれば発生しないと伝えられている。
このエラーに対する改修作業はすでに始まっているものの作業終了は4月上旬を見込んでいる旨が告知されており、当面の間は「お手続き状況のご確認は『お手続き完了時にお送りするメール』もしくは『ahamoサイト』にてご確認をお願いいたします」と対処方法を伝えている。
現代ではネット上の口コミの力が非常に大きなものになってきている
どんな業界でも新たなサービスが始まったときには何かしらの不具合が起こることが多々ある。しかし3月26日に船出を迎えた今回のahamoでは、先行エントリーキャンペーンの最終日である25日になって突如一部の条件が緩和されるといった動きも見られるなど、「対策が細部まで練られていないのでは？」といった印象を受けてしまう。各社とも“後出しジャンケン”の様相を呈してきた新プラン合戦にリソースを割かれてサービス開始のシミュレーションが詰めきれなかったのだろうか。
トラブルはあったにせよ、これでahamo、「povo」、「LINEMO」「Rakuten UN-LIMIT VI」と、キャリア4社から発表されるスマホ料金値下げに伴う新プランが出そろった格好だ。ユーザーの意向調査等の結果では、4プランの中でahamoが最も高い支持を集めていた調査が多く、元々業界ナンバーワンのシェアを獲得していたドコモがさらに勢いを増すことが予想される。
しかし意向はあくまでも予想の範囲。はたして実際に動き出した後、それぞれのプランがどれだけストロングポイントを打ち出してシェアを伸ばしていけるだろうか。これまで各サービスともテレビCM等でイメージ戦略を図ってきたが、これからサービスを選ぶユーザーたちは利用したユーザーたちの生の声を聴いて判断材料にする人も少なくないだろう。ネット上の口コミの力に乗って拡大するサービスや、逆にデメリットが明るみとなって株を落とすサービスが現れるか否か。世間の噂話にもアンテナを張って見守っていきたい。
参照元：プラン変更完了時に表示されるエラー画面について【ahamo】
※サムネイル画像（Image:ahamo.com）
