世間から大きな注目を浴びながら登場した「ahamo」のスタートで、前途多難な状況続いている。ドコモの発表によれば、想定以上の申込みがあったため配送が遅れていたり、MNPでの乗換え申込みの受付を停止したりといったトラブルが発生したのだ。さらにネット上では「勝手にキャンセルされた」という報告も相次いでおり、ahamoへの不信感が募っていっていると言っても過言ではなさそうだ。
今回は、大荒れの船出となったahamoと、それに対するユーザーからの怒りをご紹介していきたい。
ahamo、相次ぐトラブル発生でスタートに失敗
「【重要】『配送時期』および『お申込みに関するご注意事項』について」と題したドコモの公式発表によれば、前述のように申込みが殺到しすぎた結果、配送遅延やMNP受付停止といった影響が出ているようだ。
配送の遅延については、「事前エントリーをいただいているお客さまは、追加ポイントを進呈する4月15日(木)以降のお申込みをご検討ください」と、3月25日まで開催していた「先行エントリーキャンペーン」に応募したユーザーが追加ポイントをもらえる混雑緩和策への協力を呼び掛けていた。またMNPの受付停止は一時的なものではあるものの、3月29日の時点では「お申込み可能な日時は随時更新いたします」と案内されており、見通しが立っていない様子が伺えた。
これだけでもドコモが対応に追われている様子が伺えるが、SNS上ではさらに「勝手にキャンセルされた」という報告まで多数飛び出している。「キャンセルしたつもりがないのに『キャンセル受け付けました!』ってメールが来ていてはてなマーク浮かんでいる」「勝手にキャンセルされていた。4月1日に来るはずやったのに、再度申し込みしたら13日になった。最悪!」など、ユーザーの声が多く聞こえてきている。
他にも、「『キャンセルを”受付しました”』はカチンと来るわ」といったドコモのアナウンスがユーザーの感情を逆なでしているという意見や、「なぜキャンセルしたのか記載しないから、チャットに殺到しているのだと思います」と、不満が殺到している原因を指摘する投稿も見られた。
ドコモ側はこのキャンセル騒動について、「登録時の入力内容に誤りがあった場合など、お申込みを受付できない場合は、キャンセルさせていただき、お客さまにメールでご案内しております」と説明している。しかしこの騒動が大きくなった理由はネット上でも指摘があったように「なぜキャンセルになったか」がユーザーにわかりづらかったからだろう。
「オンライン申込み」という非対面の契約スタイルが採用された当初から「“情報弱者”お断りのプラン」という声もあったが、その側面が悪い意味で色濃く出てしまったようだ。
今回のキャリア4社の新プラン合戦では、デジタル化や人件費削減目的で多くのキャリアが「オンライン申込みのみ」というスタイルを採用。発表当初から店舗でも受け付けるとしていたのは、楽天モバイル「Rakuten UN-LIMIT VI」のみだった。
5Gの普及など、これからデジタル化が進んでいくスマホ業界にも、まだまだアナログな部分は必要なのかもしれないという教訓となりそうな一件だ。今後のドコモの対応に注目が集まる。
参照元:ドコモの「ahamo」に申し込みが集中 配送の遅延が発生 MNP受付も一時停止中【ITmedia Mobile】
※サムネイル画像(Image:ahamo.com)