写真や音楽を大量に保存しているため「容量がパンパンになってしまった」というiPhoneユーザーも少なくないだろう。iPhoneのストレージの中でも意外に知られていない「その他」の削除方法。iPhoneのストレージがいっぱいになったときに表示されるデータの内訳では、メディア・写真・App・書類とデータといったカテゴリー以外に、その他の割合が多いなんて人も。本記事では、容量を圧迫している原因の一つになっているiPhoneストレージのその他について、削除方法などを紹介していく。
iPhoneの初期化・復元で「その他」を一括消去
そもそも「その他」には何が含まれているのだろうか。iOSやアプリが一時的に使用したキャッシュファイルやソフトウェア・アップデート、Siriの音声やシステムデータといった内容がその他に該当する。中でも耳なじみのない人も多いキャッシュファイルとは、音楽やビデオ、写真などをストリーミング再生したり、表示したりする際に作成されるデータのこと。キャッシュファイルは知らず知らずのうちに数GBを超えてしまうこともあり、ストレージを圧迫する原因になっている。
ストレージの容量が残りわずかになってくると自動で削除される仕組になっているその他の一次データ。しかし、自らデータを整理したい場合は、一括で削除することも可能だ。一括削除の手段としてあげられるのがFinder・iTunesを使ったiPhoneの初期化である。①PC上で暗号化バックアップを行う②iPhoneを初期化する③初期化したiPhoneを復元するといった手順でiPhoneの初期化を行うと、その他のデータが一括消去される。手軽にその他のデータを整理したい人には「再起動」や「アプリに溜まった不要データを消去」する方法がオススメだ。
注意点は、iPhoneのデータが初期化してしまうため、必ずPC上で暗号化バックアップを行うこと。写真・ビデオ、音楽、連絡先、メッセージ、メール、メモなど端末内に保存してあるデータと、端末の全設定がiPhoneを初期化することで消えてしまう。LINEやゲームなどのアプリ単体でバックアップが必要なアプリもあるため、データを残したい各アプリがあれば独自のバックアップ方法を調べてみるべきだろう。
スマホが普及し長らく根強い人気を誇るiPhone。2019年にApple製品に特化した情報メディア・iMoreが実施したアンケートによると、59.0%のiPhoneユーザーが64GBの容量で十分だと感じていると回答した。最新機種のiPhone12では、64GB・128GB・256GB・512GBの4種類が用意されているが、iPhoneストレージの整理を上手に行えば、確かに64GBで事足りるだろう。アプリや音楽、画像を入れすぎて容量がカツカツになっっている人にはその他の一括削除を検討してみてほしい。