Googleが開発するスマートフォン「Google Pixel」の新型機に、自社開発の新型チップが搭載される可能性が浮かび上がってきた。これまでPixelシリーズではアメリカのクアルコム社製チップ「Snapdragon」シリーズが搭載されてきた。しかし新型機でGoogle自ら開発を手掛けたチップが使われるとなれば、世界的IT企業のもつ世界トップクラスの技術の結晶とも言える製品ができあがる可能性も考えられる。
今回はGoogleが描くスマートフォンの未来を考えていきたい。
Googleの技術を結集したチップが開発されている?
アメリカのメディア・9to5Googleが報じたところによると、Googleの次期主力スマホとなる「Pixel 6(仮称)」に、Googleが韓国のサムスンと共同で開発したチップが搭載されるかもしれないという。このチップは「Whitechapel」というコードネームで開発されており、2021年秋に「GS101」というWhitechapelチップを搭載したスマホが登場する、と伝えている。
この“GS”は「グーグルシリコン」の略だとされるが、実はiPhone等で知られるアップルでも「アップルシリコン」という独自のチップが使用されている。判を押したように「〇〇シリコン」と名付けるのは少々ダサいと感じる部分も無いわけではないが、自社の名前を冠するほど自信を持って世の中に送り出す独自開発チップと考えてよさそうだ。
Googleの新型機のウワサとしては、折りたたみ式のPixelのウワサも多く聞こえてきている。2月には「サムスンがGoogleをはじめとしたAndroidスマホメーカーにも折りたたみ式ディスプレイの供給をはじめる」という情報も飛び出した。たしかにサムスンは自社でも「Galaxy Z」等の折りたたみスマホを送り出しており、折りたたみスマホの第一人者のひとつと言っても過言ではないだろう。
さらにサムスンは今回の情報でもGoogleと共同でチップの開発に当たっているという。そんなつながりの深いメーカー同士であれば、部品の融通も折りたたみスマホ搭載に向けたチップの開発等、横への展開も容易だろう。あくまでウワサの域を出ない話ではあるものの、新たな情報が積み重なっていくごとにその信ぴょう性は増していく気配を感じる。
新型機は例年通りであれば10月に開催されるイベント「Made by Google」で発表されるのではないか、という予測もある。まだ先の話と捉えることもできるが、PixelやGoogleのファンにとっては時期が近づくたび、新たなリーク情報が入ってくるたびに期待感が高まる半年間となりそうだ。今後の新情報にもしっかりとアンテナを張って発表を心待ちにしてみるのも楽しいかもしれない。
参照元:グーグル「Pixel 6」、独自チップを搭載か【CNET Japan】
※サムネイル画像(Image:Mr.Mikla / Shutterstock.com)