「スマートフォンの容量がいっぱいで困っている…」「少しでも容量を増やしたい…」。そんなAndroidユーザーに、吉報が入りそうだ。Android OSのアップデート最新バージョン「Android 12」について、デベロッパプレビューで詳細が続々と明かされ、早くも話題になっている。この後追加されるかもしれない、“ストレージ容量アップ”につながる便利機能など、注目のAndroid 12の詳細を見ていこう。
セキュリティ強化の最新版発表
デベロッパプレビュー版は第3弾まで情報公開がされている（4月26日現在）
Googleは今年、Android OSの最新バージョン「Android 12」の発表を予定している。それに伴い、先行して開発者向けとなるデベロッパプレビュー版を公開。リリース日までに段階を踏んで情報を解禁していくようだ。AndroidだけでなくiOSにおいても、年によってデザインまでがらりと変わるような大幅なアップデートを行う場合もある。しかし今回のAndroid 12は、どちらかというとプライバシーやセキュリティ面の強化に重きを置いたバージョンだとウワサされている。
たとえばこれまでのデベロッパプレビュー版において発表された機能の1つでは、仕事用プロファイルにおいて忘れやすい複雑なパスワードによる管理を簡易化し、事前に高・中・低の3つの複雑さのレベルが用意されるという。
また、ロック画面の通知に従来よりも詳細なプライバシーとセキュリティの設定が追加され、メッセージアプリなどでメッセージを削除する際などにセキュリティ認証を要求できるように。近ごろ、各方面に置いてプライバシーやセキュリティ面で問題が増えてきたこともあり、よりユーザーが安心できる機能が追加されるようだ。
設定メニューの長らく使用していないアプリに、自動休止機能項目が追加されるそう
そんな中、注目したいのが、長い間使っていないアプリを自動で休止状態（ハイバーネーション）にしてくれるという便利機能だ。この機能、デベロッパプレビュー版では新機能として公式に紹介されているわけではないのだが、搭載される可能性が大きいという。アプリのキャッシュやファイルを消去することで開放される容量はそれほど大きくはないものの、ミドルレンジのスマホなどあまりストレージの大きくない小容量スマホのユーザーにとってはうれしい知らせとなるに違いない。
これまでは埋もれつつあったアプリを探すにも手間取っていたことだろう。ストレージ容量を増やす別の手段として、惜しみながら不要な画像、動画を削除もしくは時間をかけてクラウドサービスやSDカードに移動保存するなどしている人が多いのではないだろうか。どちらにしても時間のかかる作業だったが、長期間使われないアプリの不要なキャッシュ等を自動的に判断して削除してくれるとなればこうした作業の頻度も減らすことができるだろう。また、「活用していないアプリに対してプライベートな情報だけを提供している」、なんて精神的不安も取り除くことができるかもしれない。
まだ追加確定でもなく、詳細も明らかとなってはいないが、近いうちにまたデベロッパプレビュー版にて何かしら発表がされるかもしれない。Androidスマートフォンがより手軽に進化していきそうだ。
【参照元】Android 12の新機能？ 長く使ってないアプリは休止状態にして容量節約【GIZMODO】
※サムネイル画像（Image:Camilo Concha / Shutterstock.com）