2021年4月下旬から、楽天モバイルが新型iPhoneの販売を始めたのはご存じだろう。だが、2021年5月10日のNHKの報道によると、楽天モバイルで新型iPhoneを不正購入される被害が相次いでいるという。楽天モバイル側はアカウント情報やクレカ情報の漏洩はないと発表しているが、これはいったいどういうことなのだろうか……?
申込人と名義が異なるクレカを利用できるのが原因!?
今や乗り換えたいキャリアNo,1に躍り出た大人気の「楽天モバイル」。4月下旬からは新型iPhoneの取り扱いも始まり、さらに加入者を増やしている。だが、2021年5月10日のNHKの報道によると、何者かが勝手に楽天モバイルでiPhoneを不正購入する被害が相次いでいるという。確かにTwitterでも「勝手にクレカで楽天モバイルのiPhoneを購入された!」というツイートが複数確認できる。
楽天モバイルでは、楽天会員になれば誰でもSIMフリーの最新版iPhoneをネットで手軽に購入できるが、購入時に本人確認されるわけではない。そのため、申込人と名義が異なるクレカ(デビットカード)が利用できるようになっている。楽天モバイル側はアカウント情報やクレカ情報の漏洩はない発表しているので、おそらくハッカーがフィッシング詐欺などで不正入手したクレカ(楽天カードとは限らない)を使い、勝手に楽天モバイルでiPhoneを購入して転売していると思われる。もし、心当たりがないクレカの購入履歴があったら、今すぐクレカ会社に電話をして確認したほうがよいだろう。
そもそも、どうして楽天モバイルだけがハッカーに狙われたのか? ケータイWatchの記事によれば、まず、ドコモやau、ソフトバンクでも公式ネットショップで新型iPhoneは販売されているが、現状ではSIMロックが施されておりSIMフリーではない(SIMロックの解除は可能)。そして、ドコモはiPhoneの単体購入も可能だが割賦購入となり本人確認が必要になる。また、auとソフトバンクはそもそもiPhoneの単体購入ができず、SIMと同時申し込みの場合は本人名義のクレカ払いになるという。つまり、楽天モバイルだけがSIMフリーの最新iPhoneを、本人名義ではないクレカで買えてしまうことが仇になったというわけだ。
これについて楽天モバイルは、2021年5月10日に「不正な製品購入の対策強化について」を公式サイトで発表。「複数台購入されている注文の一部を出荷停止する等などの措置を実施」しているという。いずれにせよ、普段からクレカの利用を通知する設定を有効にしておけば、このようなクレカの不正利用もすぐに気付くはずなので、アナタも十分に注意しよう。
参考元「楽天モバイル iPhone最新機種をなりすましで不正購入の被害」【NHK】
参考元「楽天モバイルで知らぬ間に「iPhone」不正購入される被害」【ケータイWatch】
●楽天モバイル「不正な製品購入の対策強化について」は→こちら
※サムネイル画像(Image:network.mobile.rakuten.co.jp)