キャリアで購入したiPhoneのSIMロックを解除したはずなのに、なぜかiOSの設定を確認すると「SIMロックあり」になっていたという人はいないだろうか？ 間違いなくSIMロックを解除したのにどうしてなのか？ どうすれば「SIMロックなし」にできるのだろうか？ そこで今回は、SIMロック解除したiPhoneの「SIMロックあり」表示を「なし」にする方法を紹介する。
SIMロック解除したのになんで「SIMロックあり」なの？
楽天モバイルを除く大手キャリアのiPhoneは、基本的に今でもSIMロックされている。もちろん、一括購入などの条件をクリアすればSIMロック解除されて渡されることもあるし、現在では自分でネットから簡単にSIMロック解除できるので、何も問題はない。実は筆者も数年前にauで販売された中古のiPhone 6sを所有しており、購入後すぐにSIMロック解除した。解除方法は各キャリアの公式サイトで確認してほしいが「IMEI/MEID（端末製造番号）」さえ分かれば、誰でも簡単に解除できる。
せっかくSIMロック解除したiPhone 6sだが、自宅のWi-Fi接続で使うことが多く、最近は放置していた。しかし、iOS 14になってから、iPhoneの設定からSIMロックが解除されているかどうかを確認できるようになったそうなので、さっそく「設定」→「一般」→「情報」で確認したところ、なぜか「SIMロックあり」と表示されていたのだ！ 間違いなくSIMロック解除したのにどうして!?
キャリアで購入したiPhoneのSIMロックはネットで簡単に解除できる。auの場合はau IDでログインして「IMEI/MEID（端末製造番号）」を入力すればOK！
iOS 14ではSIMロックの状態を確認できる。「設定」の「一般」をタップして（左上写真）、「情報」を選択しよう（左下写真）。画面を下にスクロールすると「SIMロック」部分が「SIMロックあり」になっていた。なんで？（右写真）
iPhoneの消去＆復元で「SIMロックなし」にできる！
筆者のiPhoneはauの公式サイトで間違いなくSIMロック解除してある。そこで、格安SIM（ドコモ回線）のSIMカードを入れて利用できるか確認したところ、普通にネットにつながった。やはり、SIMロック解除されているのは間違いない。iOS上で「SIMロックあり」と表示されている原因ははっきりしないが、やはりiOSのバグのようだ。
しかし、このままでは気持ちがよくないので「SIMロックなし」にする方法を調べたところ、iPhoneでバックアップ＆復元することで、iPhoneの設定を「SIMロックなし」にできることが分かった。そこでさっそく、筆者は、iPhoneをバックアップしたあと、iPhoneを消去（リセット）。その後、バックアップからiPhoneを復元してみたところ、見事にiOS上で「SIMロックなし」という表記になったのである。
まずはiPhoneのバックアップを行おう。Wi-Fi接続状態で「設定」→「ユーザ名」→「iCloud」をタップ（左写真）。「今すぐバックアップを作成」を押せばいい（右写真）
iPhoneを消去するには「設定」→「一般」→「リセット」をタップ（左写真）。「すべてのコンテンツと設定を消去」を押す（右写真）
iPhoneが再起動したあと「Appとデータ」画面で「iCloudバックアップアップから復元」を選択（左写真）。iCloudからの復元が実行される（右写真）
「設定」→「一般」→「情報」を開いてみると、無事「SIMロックなし」になっていることが確認できた
いかがだろうか？ iOSの表記が「SIMロックなし」でもまったく問題ないが、もし、SIMロック解除したのに「SIMロックあり」と表示されているのが気持ち悪いという人は、ぜひこの方法を試してほしい。もちろん、iPhoneの消去や復元は失敗したり大事なデータが失われる可能性もあるので、必ず自己責任でお願いしたい。
●au「SIMロック解除のお手続き」（公式）は→こちら
●ドコモ「SIMロック解除」（公式）は→こちら
●ソフトバンク「ソフトバンクの携帯電話を他社で利用する／SIMロック解除」（公式）は→こちら
●Apple「iPhone、iPad、iPod touch をバックアップする方法」（公式）は→こちら
●Apple「iPhone、iPad、iPod touch を消去する (初期化する) 方法」（公式）は→こちら
●Apple「iPhone、iPad、iPod touch をバックアップから復元する」（公式）は→こちら