2021年4月には390万回線を突破し、勢いに乗る楽天モバイル。だが、ここにきて嫌なニュースが飛び込んできた。それは2021年7月1日から180日以上利用のない回線を利用停止にすること。そして2021年8月より、これまで楽天モバイルが負担していたユニバーサルサービス料をユーザー負担に切り替えるというものである。果たして楽天モバイルは今後どうなってしまうのか!? 今回は楽天モバイルのルール変更について解説する。
180日間まったく利用しないと利用停止に!
2020年4月、第4のキャリアとして正式にサービスを開始した「楽天モバイル」。当初は目標の300万回線をクリアできず厳しい状態が続いていたが、2021年4月に新型iPhoneの取り扱いを発表すると、アッという間に390万回線に達した。
そもそも楽天モバイルは、月1GB以下なら電話かけ放題で0円という驚きのサービス。しかも、新規申し込みで5,000pt、スマホの同時購入で最大2万pt(iPhoneは1万5,000pt)を付与するという大盤振る舞いである。さすがに、この条件で加入しないのは損だと思い、筆者も楽天モバイルについ申し込んでしまったほどだ。
だが、ここにきて楽天のサービスに綻びが見えてきた。まず、2021年7月1日から180日以上利用のない回線を利用停止にすると発表。これはオトナライフ→こちらでもすでにお伝えしていたことだが、今回、具体的に約款を改定する形で明文化されることになった。確かにキャンペーンでスマホの転売を目的として加入した人は、まったく楽天モバイルを利用しないので、電気通信番号の効率的な使用の観点からも、これはやむを得ない措置であろう。もちろん、利用停止の事前予告はSMSやメールなどで行われるそうだ。
楽天モバイルを利用している筆者は、1年間無料キャンペーンを受けている。そこでずっと気になっていたのが、ユニバーサルサービス料のことであった。ユニバーサルサービス料とは日本全国で電話サービスが供給できるようにするための料金で、どのキャリアでも1回線あたり月額3円が徴収されている。だが、筆者の場合は過去1度も楽天モバイルでユニバーサルサービス料金を徴収されたことがなかったのだ。
そんななか、楽天モバイルは2021年8月(7月利用分)から、ユニバーサルサービス料をユーザー負担に切り替えると発表した。料金は1回線あたり月額3円である。ただし、「1年間無料キャンペーン」と「3カ月無料キャンペーン」の期間中、あるいは「Rakuten UN-LIMIT VI」プラン料金1回線目において、データ利用量が1GB以下の月(料金が0円の月)は、ユニバーサルサービス料は取られない。つまり、筆者も1年無料キャンペーン期間中はもちろん、その後も月1GB以下であればユニバーサルサービス料は徴収されないことが判明したのだ。
いかがだろうか? 今回楽天モバイルが発表したルール変更で、月1GB以下の0円維持が難しくなるのでは? と思われたが、普通に使っていれば180日(6カ月)まったく使わないということはないし、ユニバーサルサービス料はどのキャリアでも普通にユーザーから徴収しているので、驚くような話ではない。しかも、月1GB以下ならユニバーサルサービス料は徴収されないので、今後も楽天モバイルの0円維持は可能なのである。
●楽天モバイル「【 約款変更のお知らせ 】楽天モバイル通信サービス契約約款及び楽天モバイル通信サービス(5G)契約約款の変更のお知らせ」(公式)は→こちら
●楽天モバイル「【重要】ユニバーサルサービス料・電話リレーサービス料について」(公式)は→こちら
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