アップルの「Siri」やアマゾンの「Alexa」、「Google アシスタント」など、日常生活の中で音声アシスタントに話しかける機会が増えているという人も少なくないだろう。スマホなどのデバイスに搭載されているこれらの音声アシスタントは、話しかけるだけで調べ物をしてくれたり、電気や音楽をつけてくれたり、まさに頼れる助手的な存在と言えるだろう。
そんななか、韓国のサムスン電子が開発中と噂されているバーチャルアシスタント「サマンサ(通称:サム)」に今、注目が集まっている。ここではなぜ注目され人気となっているのか、紹介する。
サムのピクサー風の画像が公開、たちまち拡散される
茶色のボブヘアにブルーの大きな瞳、細身のパンツを履きこなし、胸元に「Samsung Galaxy」と書かれた黒いシャツをまとった女性“サマンサ(通称:サム)”の画像が公開された。これはブラジルのグラフィックデザイン会社・LitefarmがWebサイトにアップロードしたもので、サムスン製のスマホやタブレットを手にする姿が描かれている。ピクサー映画に出てきそうなそのキャラクターが、TikTokなどのSNSを中心に海外のネットユーザーの間で話題となり拡散され、なかには彼女のことを「ワイフ」などと呼ぶ人も出てくるほどの人気ぶりだ。
ただサムスンからサムが開発中のバーチャルアシスタントのキャラクターだという、オフィシャルな発表があった訳ではない。Litefarmにはサムスングループの広告会社が関わっていることから、サムスンの公式キャラクターとして作成されたのでは、と推測する声が一部のネットユーザーから上がっているだけだ。
SiriもAlexaも優秀だが、キャラクターとしての姿は与えられていない。サムがこのまま公式キャラクターとしてデビューするかは不明だが、聞き上手で賢い秘書がもし美しい姿で現れたら、大人気となるのは間違いないだろう。
実はサムスンはすでに音声アシスタント「Bixby」を展開している。当然、サムスンとしてはその普及に力を注いできたが、思うような成果を上げられていないのが現状だ。SiriやAlexa、Google アシスタントの3大音声アシスタントに比べると、認知度もかなり低いと言えるだろう。
現在、音声アシスタントの市場は急速に拡大し、世界の巨大テック各社が注力している分野でもある。2021年の1〜3月期の世界市場向けのスマホ出荷台数では、21.7%のシェアを獲得しアップルを抜き再び首位に返り咲いているサムスン。今後も世界トップを走り続けるためにも、音声アシスタント分野でもその存在感を示したいところだ。
果たして、バーチャルアシスタント・サマンサの人気は一過性のものに終わらずに、サムスンの新たな武器となり得るだろうか。今後の動きに注目していきたい。
参照元:サムスンが開発中? バーチャルアシスタントの「サマンサ」が早くもネットで人気に【Real Sound】
※サムネイル画像(Image:@MalteserRefs)