iOS 15では電源オフでもiPhoneが探せる!? いったいどんなメリットがある?

iPhoneユーザーに朗報だ。6月7日から開催されているイベントで発表されたiOS 15のメジャーアップデートにおいて、電源をオフにした状態でも「(iPhoneを)探す」機能が使えることが明らかになった。“iPhoneを探す”機能は、端末の紛失・盗難時に非常に役立つ機能だ。この機能が電源オフ時にも使えるようになったことで、具体的にどんなメリットがあるのだろうか。解説していく。

電源オフでも使えるようになった探す機能はどんなシーンで役に立つ?

(Image:JT8 / Shutterstock.com)

これまでは電源が切れた状態でこの機能は使えなかった

“iPhoneを探す”は、平たくいうと端末の紛失・盗難および悪用の際のお助け機能だ。事前にアイクラウドにサインインしてiPhoneを探す機能をオンにしておくことで、手元から端末がなくなってしまった時でも、iCloudからデバイスの場所を特定したり遠隔でロックをかけたりすることができる。

ほかにも様々な方法で端末を操作できるようになっており、部屋の中で失くした時は音を鳴らすことができるし、電話をかけることもできるので、発見者が善良な人であればコンタクトを取ることだって可能だ。

そんな便利な機能だが、これまでは電源が切れた状態では使用できないことがネックだった。盗難した犯人が電源を切ってしまった場合には、居場所を特定することができない。また紛失の際もバッテリー切れになってしまったら、そこで捜索活動は終了だ。しかし、今回のアップデートでは、電源が切れたデバイスでも一定時間ごとに一部の回路が目覚めて電波を発信するようになった。これにより、盗まれたiPhoneがすぐに電源を切られて売り飛ばされる可能性が低くなった。盗難・悪用を防ぎ、より安心してiPhoneを利用できるようになったというわけだ。

遠隔で初期化しても“iPhoneを探す”だけは使えるように!?

(Image:DenPhotos / Shutterstock.com)

安価な中古商品が出回るのはアップルにとって痛手なのかもしれない?

さらに、嬉しい機能が報告されている。リモートワイプ機能(=遠隔で初期化)を使っても“iPhoneを探す”の検出機能だけは使えるということだ。これまで端末に残っている機密情報などを漏らさないために、紛失した際は遠隔でiPhoneを初期化することができたが、それと同時に地図上にiPhoneの位置を表示できなくなってしまうのが難点だった。

しかし、今回のアップデートではこれも解決。リモートワイプ後でも、電源を入れると「こんにちは」の文字とともに、元の持ち主が探していることが表示されるという。これもまた盗難品の転売防止に一役買いそうだ。

iOS 15の一般公開は2021年秋ごろと予定されている。画期的なアップデートを楽しみに待ちたい。

参照元:iPhoneの次期OS「iOS 15」ではスマホが電源オフでも「探す」で探知可能に【GIGAZINE

※サムネイル画像(Image:nikkimeel / Shutterstock.com

オトナライフ編集部
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